いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

ノクターン  nocturne

2009-09-29 19:39:34 | 日記
 夜の長さが、昼より5分長くなった。日中はまだ残暑が厳しいが、秋(this fall)
の夜長の季節がやってきた。
 湿度が低くなってきたので、空気が澄んできたのがわかり、夜になるとあたりが
シーンと水を打ったように(そういう時代もあったんでしょうね)、静まりかえるのが
わかる。

 さすがに、まだこのあたりでは、虫の鳴き声は聞こえないが、秋モード(mood)
だ。テレビもニュースを見終わると、もうクリエイティヴ番組もなくなって、消す。
 あたりは、シーンという音が、まるで聞こえるような静けさの、秋の夜長が来た。
 家の中の空気にも、音を包み込む不思議な、感じやすい(sensitive)モードが
ある。

 「季節」が情緒、文化をクリエイションするのは、間違いない。

 空気が澄んだ秋の夜長、音楽なんか聞くのは、いい季節になった。
 音楽も、modern musicは完全に力を失って、今は、traditionなものを聞く。
 
 クラシックというように、classicは、最近はわかりやすいコンポーズ(compose)
で、聞かせるものも増えて、ピアニストの辻井伸行さんの国際コンクール優勝で、
その後のコンサートも人気のようだ。

 jazzも、modernよりは、tradition。ディヴ・ブルーベックの「テイク・ファイブ」、アー
ト・ブレーキーの「moanin'」、swing jazzもいい。

 Beatlesも、9月に全曲、リ・マスター版のCDを時間を超えて再生(rerived)
発売した。
 traditionの音楽には「志(will)」があったから、いつも音を今にシンクロ
(synchronization)する力がある。
 modern musicにはない「志(will)」だ。

 日本は、年間「四季」折々の季節感を均衡にして感じて、自然の恵み、エネル
ギーを受けてきた。
 生活を通して、皮膚感覚で感じる、寒・暖、織り成す空気、温度、風、雨、雪の
中で、独自の文化を育んできた。

 近年は、日本もすでに亜熱帯気候に入ったといわれて、「四季」の特徴である、
過ごしやすい春・秋の中間の「季節感」が短く、浅くなってきて、日本文化にも変
化が見られる。

 生活環境のハード面(様式、インフラ)の変化が、新人類感覚の社会現象へと
変化した一面、「季節感」の変化による皮膚感覚からの変化が、文化、心的構成
に及ぼした影響が大きいのではないか。

 日本の「四季」が、それぞれに均衡にして存在感を持ちうる、地球環境快適の
再生が、文化創造にもつながっていく。

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