いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

背景  back ground

2009-09-19 20:51:35 | 日記
 今、人間として、生きるということの存在意義(identity)を考える社会現象、ふたつ。
(1)「完全失業率5.7%の最悪」と(2)「自殺者の増加」。

(1)雇用の不安定、リストラ(restructuring)で数百万人の「働き場所」がない最悪の
社会現象。数百万の意欲、エネルギー(目的)が、とらえどころもなく、放浪霧散してい
る。経済エネルギーの不効率。もったいない。

 あたらしい雇用の創設は、国だけに限らず、民間でもあたらしい活力分野としての
ベンチャー(venture)志向のムーブメント(movement)もあっていい。
 
 ひとつ、気になるのは、就業に対するアプローチが、現在は狭く、典型化している
社会状況だ。既存の社会構造に組み立てられた仕事のフレーム(frame)、スキーム
(scheme)に組み込まれる、お膳立ての競争原理の中に、働く意欲も取り込まれてい
る。

 フロンティア(frontier)でクリエイティブ(creative)な生き方のベンチャー・マインドが、
民間活力として、雇用の場をあたらしく創設して、それを国が支援するスタンスもあって
いい。

 大学では、産業界との共同研究でベンチャー事業を立ち上げて、技術開発とあた
らしい商品化のムーブメントも盛んになっている。
 ここからの情報発信も含めて、あたらしい雇用の創設リードにつなげればいい。
ベンチャー・マインドが若者に充満していた時代もあった。


(2)年間、数万人の人が、自らの命を絶っている。雇用不安、病気、いじめ他、
そこに行き着く過程の本質は、それぞれ知る由もないが、自らの命を絶つまでに追
い詰められた心情、その絶望感のブラック・ホール(darkness hole)の深さ、大
きさに、驚くばかりだ。

 言葉や気持ちだけでなく、目に見える「カタチ」として、社会全体の「連帯」、
ひとりひとり「つながって」いることの絆(relation)を整備したい。
 一時的でもいい、経済、財政の裏付けのある生活のバック・グラウンドを、目に
見える「カタチ」として整備して、人類に示したい。誰もが、国も、市民も苦しい
けど、誰もが見捨てはしない「つながり」だ。

 中、長期的には、このテーマの根底には「教育」がある。政策決定システムを根
底から変革した政権交代と同じく、「教育」を本質改革(教育者交代)し、見直す
時がきている。

 現在、教育に携わっているすべての人たちの、「suicide」の意識構造への問題
意識の低さが、この問題を止められない根底にあるからだ。
 生きることの「価値観」、「判断力」、「意欲」、「気力」の心理的分野の学習
が、教育課程の受験競争原理のプロセスの中で、なおざりにされてこなかったの
か。

 生活に見合った収入を求めることが大変な時には、収入に見合った生活で支え
るマインドに価値を見る、シンプルな生き方に変える決断(replacement)もある。
 
 

 

 
 

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