いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

繰り上げ当選の不思議。 it's strange that advance the election

2013-05-23 19:46:43 | 日記
 (1)昨年末の衆院選での最高裁の違憲判決が続いた1票の格差問題は利害当事者の国会に審議を委ねている結果、この期に及んでもさっぱり進展もせずに到底不十分ながら衆院を通過した小選挙区「0増5減」案はそれでも今国会で参院を通過する見通しもない(報道)事態だ。

 このまま国会に審議を委ねるのか、第3者専門委員会など公平、公正、迅速な機関に審議を委ねるのか、政治、国民、司法の判断が必要だ。

 (2)そうこうしているうちに、最近現職国会議員の辞職とそれにともなう次点者の繰り上げ当選(advance the election)が続いている。
 1票の格差是正、選挙制度改革問題は「定数削減」も政治テーマにのぼっており、そういう観点からも現職議員辞職による繰り上げ当選制度は1票の格差是正からも「時代の要請」に反する制度だ。

 (3)特徴的、象徴的だったのが、小沢さんの元秘書で政治資金報告書虚偽記載裁判で有罪とされた新党大地の石川知裕衆院議員(比例代表)が辞職し、同党次点の鈴木宗男代表の長女が繰り上げ当選したことだ。

 政党内の意図的な「たらい回し」が選挙制度を利用して露骨に実施されて、これでは国民の選択意思、判断が最大限有効に活かされない、国民意思不在の選挙制度利用ということだ。

 (4)この場合、同党内での選挙地盤継承による選挙対策に党内権力の基盤強化であることは明白だ。選挙の私物化(own property)につかわれている。
 繰り上げ当選制度はたとえば、現職議員辞任より次点者と2人で任期を半分づつ分担して経験、活動することも選挙対策上可能になり、ほかにもあった参院議員比例代表などでは、今夏の参院選をにらんだ露骨な議員辞職、繰り上げ当選(残り任期7月末)であってこれでは繰り上げ後の議員活動も限定されて、とても国民の審判を正当に反映したものとは認められない技術に走った選挙制度利用だ。

 1票の格差是正問題も利害当事者の思惑、政党の既得権益保護、政局で一向に進展しない中で、さらに選挙制度を利用した議員辞職、繰り上げ当選の技術的政治エゴが横行している国会の実態だ。

 (5)国民選択の「定数」選挙では、国民審判、判断が落選者は次点も最下位も「信任」を得られなかったことでは同じだ。
 選挙から相当期間経過してからの再選挙も実施せずに次点者を繰り上げ当選させるなどの技術的な選挙制度は、国民の審判、選挙の「意義(significance)」に反するものだ。

 議員辞職は残り任期にかかわらず再選挙が前提であり、補充までの「その間」は欠員がでても体制には影響しないのが国会運営だ。

 (6)選挙制度改革は利害当事者の国会審議にまかせるのではなく、国民代表をまじえた第3者専門委員会で公平、公正、迅速に審議(出来ることから実施する)すべきことで、それが司法からの要請(違憲判決)に応える方法論だ。

 

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