いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

橋下発言の背景を考える。 we think about horizontal of amazing speech

2013-05-22 19:52:22 | 日記
 (1)歴史認識問題、慰安婦を巡る橋下大阪市長の「あきれた」発言(amazing speech)への批判はエスカレートしている。日本維新の会の共同代表であることから夏の参院選への選挙協力にも影響が及んで、協力関係のみんなの党から白紙に戻す解消意思が示されている。

 政権前後には思考論理は近いものがあると理解を示していた安倍首相は今回の発言に「立場が異なる」と問題外発言として距離を置き、同じ日本維新の会国会議員(旧太陽の党)からは「大阪の人はマスコミが好きだから余計なことをまでベラベラベラしゃべる」(報道)と批判している。

 (2)橋下大阪市長の歴史認識、慰安婦問題発言については、一野党(支持率4%)の共同代表、市長の発言として国内社会としては「過剰」に反応すべきものではないと書いたが、一時は政治第三勢力の中心軸であったこともあってここぞとばかりに集中批判砲火状態だ。

 もちろん国民からは「公職」にあるまじき不適切発言、人物との評価まである。歴史認識、慰安婦問題は、直接日本維新の会共同代表としては関わりがないことはないが、当人は国会で権利を行使する議員でもなくて公職としては大阪市長として国政に直接関わる立場にはない。

 (3)言うならば一国民、市民として外交上の問題になっているテーマについて自由に持論を述べたということだ。国内社会には様々な考え、意見があって民主国家政治の日本では憲法上も思想、信条の自由は保障されており、その発言は自由だ。

 一国民、市民の意見、考えとして比較検証して、それがどんな影響、効果、意味、意義を持つものか論議するならいざしらず、いくら「あきれた」発言であっても比較検証の材料でなくて、一国民、市民の発言を真っ向から否定、抑圧する政治、社会の「やり方」は理解できない。

 (4)やたら日本への対立姿勢を強めている韓国大統領へ勢い、口実を与えるだけの意味しかない。
 断っておくが、橋下さんの政治姿勢、理念には独断偏見思想があって共感できないし、支持もしない。

 しかし、橋下さんが一国民、市民として国政の重要な外交問題に持論を展開することまで否定するものではないし、できないことだ。

 (5)大阪市長としてのメディア取材で語った形式が問題だったのか、市長を離れて一国民、市民としての立場から持論を語るべきではあった。
 国内社会としては、国会議員でもない支持率4%の野党共同代表、市長としての外交上の問題発言、持論という捉え方で理解すべきことだ。そういう意味では安倍首相の理解は一定の常識論だ。

 (6)橋下さんを過剰に擁護するつもりはないが、いくら「あきれた」発言ではあっても橋下さんの生きてきた「人生」観の中で培(つちか)われてきた信念、信条はあるなずだし、それも理解せずにただ一方向性で批判、否定するばかりでは成熟した自由主義国家とはいえない。

 あきれた発言の出る社会的背景(horizontal of amazing speech)、発言の比較検証、考証で事態の真相に迫ることが大切だ。

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