(1)2020年東京五輪での主会場となる新国立競技場のやり直し計画案では、聖火台の議論が「前計画の時(議論が)済んだような気がしており、我々の間で議論されてこなかった」(遠藤五輪担当相談ー報道)とやり直し計画案では聖火台検討はすっかり「忘れられた」(同)ことがあきらかとなった。
五輪では聖火台の点火方式も含めて従来から「サプライズも必要」(同)と遠藤五輪担当相はなんとも気楽な自虐的(self oppression)開き直りの失態隠しとなった。
(2)費用が必要以上に膨大にふくらんだ当初の新国立競技場建設計画からエンブレムの盗用発覚、選考不手際と2020年東京五輪開催準備はタガがゆるみっ放しで、五輪主会場のメインシンボルである聖火台の議論まで忘れ去られていたことにまさに五輪計画の組織的ゆるみのシンボルとなってあらわれた、まるでブラックジョークを地でゆく話だった。
ま、経済観念不足は許されないとしてもそれぐらい余裕があった方が丁度いいのかもしれないが、多額の国民投資(税負担)を使った東京五輪計画がブラックジョークで片付けられては経済、景気同様に先行き暗いばかりで見過ごすことができない。
(3)その前の今夏のリオ五輪の日本代表各選考レースも佳境を迎えている。マラソン選考は一発レース勝負ではないので、いつも波乱を呼んで選手にも疑心暗鬼が強い。
女子マラソン選考対象のひとつの大阪でのレースで好記録で優勝した福士加代子さんに陸連が当確を示さなかったことから、わずか1か月半あとの最終選考レースの名古屋のマラソンレースにも福士さんが強行出場(一般参加資格)をエントリー(entry)して話題となった。
(4)陸連は選考全レースがすべて終わってからマラソン日本代表の総合判断をするというのが方針だったからやむを得ないところもあるが、毎回のマラソン五輪出場選手選考の不協和音なので見直し、工夫も必要だろう。
出場選考レース(複数レースでもよいが)ごとに有力出場選手(記録保持者)を指定して、または回数制限で各選手エントリー制にしてあらかじめ各選手の出場レースを決めておいて準備を進めて、それぞれに納得のいく勝負をかけるのも方法論だ。選手の疑心暗鬼、不安、不信を解消することがまず大事だ。
(5)男子マラソンはこれまでの選考レースでの記録、日本人順位からリオ五輪出場の3人枠は「無風」(報道)で決まりといわれている。
しかしその「3人」がいづれも陸連が財政負担、支援をする強化指定選手ではなくて、企業に所属して独自に自立して練習してきたマラソンランナーだった。
それだけ日本男子マラソンの人材、水準も底辺が広く厚いともいえるし、逆にトップ選手の実力がふがいない、安定しないというあらわれでもある。なかなかアフリカ勢中心の世界のトップマラソンランナーのスピードについていけない日本男子マラソンの実力事情でもある。
(6)政府は子どもの貧困対策として2億円の予算を使って(億単位の)企業に募金を募(つの)っているがこれまで2千万円にとどまって今後も増える見通しもなく、野党からは2億円予算そのものを基金にした方がよかったとまで批判されているように、陸連の選手強化予算投資が男子マラソンに関してはまったく機能していないムダ使いの皮肉な結果となった。
(7)陸連の選手強化支援のあり方についても見直し、工夫が必要なのはあきらかだ。社会も多様化して、借金財政の国の限られた予算の使途、目的、方法については目配りの利いた効率的で効果的な経済理念、観念(economic sense)が求められて、スポーツ予算については冒頭から見てきたように経済観念、概念、工夫の不足、欠如が深刻で顕著だ。
五輪では聖火台の点火方式も含めて従来から「サプライズも必要」(同)と遠藤五輪担当相はなんとも気楽な自虐的(self oppression)開き直りの失態隠しとなった。
(2)費用が必要以上に膨大にふくらんだ当初の新国立競技場建設計画からエンブレムの盗用発覚、選考不手際と2020年東京五輪開催準備はタガがゆるみっ放しで、五輪主会場のメインシンボルである聖火台の議論まで忘れ去られていたことにまさに五輪計画の組織的ゆるみのシンボルとなってあらわれた、まるでブラックジョークを地でゆく話だった。
ま、経済観念不足は許されないとしてもそれぐらい余裕があった方が丁度いいのかもしれないが、多額の国民投資(税負担)を使った東京五輪計画がブラックジョークで片付けられては経済、景気同様に先行き暗いばかりで見過ごすことができない。
(3)その前の今夏のリオ五輪の日本代表各選考レースも佳境を迎えている。マラソン選考は一発レース勝負ではないので、いつも波乱を呼んで選手にも疑心暗鬼が強い。
女子マラソン選考対象のひとつの大阪でのレースで好記録で優勝した福士加代子さんに陸連が当確を示さなかったことから、わずか1か月半あとの最終選考レースの名古屋のマラソンレースにも福士さんが強行出場(一般参加資格)をエントリー(entry)して話題となった。
(4)陸連は選考全レースがすべて終わってからマラソン日本代表の総合判断をするというのが方針だったからやむを得ないところもあるが、毎回のマラソン五輪出場選手選考の不協和音なので見直し、工夫も必要だろう。
出場選考レース(複数レースでもよいが)ごとに有力出場選手(記録保持者)を指定して、または回数制限で各選手エントリー制にしてあらかじめ各選手の出場レースを決めておいて準備を進めて、それぞれに納得のいく勝負をかけるのも方法論だ。選手の疑心暗鬼、不安、不信を解消することがまず大事だ。
(5)男子マラソンはこれまでの選考レースでの記録、日本人順位からリオ五輪出場の3人枠は「無風」(報道)で決まりといわれている。
しかしその「3人」がいづれも陸連が財政負担、支援をする強化指定選手ではなくて、企業に所属して独自に自立して練習してきたマラソンランナーだった。
それだけ日本男子マラソンの人材、水準も底辺が広く厚いともいえるし、逆にトップ選手の実力がふがいない、安定しないというあらわれでもある。なかなかアフリカ勢中心の世界のトップマラソンランナーのスピードについていけない日本男子マラソンの実力事情でもある。
(6)政府は子どもの貧困対策として2億円の予算を使って(億単位の)企業に募金を募(つの)っているがこれまで2千万円にとどまって今後も増える見通しもなく、野党からは2億円予算そのものを基金にした方がよかったとまで批判されているように、陸連の選手強化予算投資が男子マラソンに関してはまったく機能していないムダ使いの皮肉な結果となった。
(7)陸連の選手強化支援のあり方についても見直し、工夫が必要なのはあきらかだ。社会も多様化して、借金財政の国の限られた予算の使途、目的、方法については目配りの利いた効率的で効果的な経済理念、観念(economic sense)が求められて、スポーツ予算については冒頭から見てきたように経済観念、概念、工夫の不足、欠如が深刻で顕著だ。