(1)ガソリンスタンドでマスクを着けていない客にマスク着用を求めたアルバイトの男性が銃で射殺される(報道)という事件が起きた。てっきり米国の事件と思っていたらドイツのことで驚いた。
犯行者は「マスク着用を求められ(コロナ禍で)社会の隅に追いやられたと感じていた」(同)と述べているといわれるが、コロナパンデミックで欧米でもマスク着用は求められて義務化している中でマスク着用を求められたのは、社会の一員として責任も自覚も認められての義務を果たすよう求められたことであり、社会の隅に追いやった行為ではない普通の対応だった。
(2)これしきのことで人を射殺するという事件にメルケル首相が「言葉を失った」(報道)とコメントするように、犯行者によほどの社会的背景があるのか再発防止のためにも事実関係の解明が必要だが、近年のヨーロッパ中心にひろがりをみせる極右勢力思想の支持、台頭の影響がでているのではないかとの懸念も考えられる。
(3)ドイツ・メルケル首相はアフリカ大陸からの難民が急増する中でEUの自由な難民受け入れを促進して、英国のEU離脱の要因になったともいわれて、ドイツでもその後国内治安の悪化が指摘されて国民の分断、対立を招いて難民規制に転換した経緯がある。
EUはヒト、モノ、カネの自由往来をテーゼとしており、難民問題はアフリカ大陸内戦、紛争により国外避難者が急増してこのEUを目指す動きを加速しており、自由な難民受け入れだけでなくアフリカ内戦、紛争に対する抑制対策もEUとしては必要な重要な政治的判断でもあった。
(4)冒頭ドイツの犯行者とアルバイト男性がどういう関係構成でこういう理不尽(unreasonableness)な犯行につながったのかわからないが、国内の分断、対立が背景にあるのか、台頭を強める極右勢力支持の思想的背景があるのか事件の解明が求められる。
EUで国家財政破たんなど政治的貧困が懸念されて、ドイツでは16年間政権を支えてきたメルケル首相も今年末には退陣が決まっており、所属政党の選挙敗北を受けて国民支持にも陰りが見えて長期政権へのへい害もみられる。
(5)政治の貧困は日本でも同じで、7年半の長期政権の安倍前首相、それを継承した1年短命の菅首相は小市民的国民意識(the petite bourgeoisie)の支持を背景に説明責任も果たさずに、その国民の声には向き合わずに保守思想の強い独自の政策、信条、理念を断行して政治とカネ、政治疑惑、政府職員の不正、改ざん、接待まみれで国民の内閣支持率低迷の中で辞任(・意向)してあたらしい総裁、首相選びが進行中だ。
(6)極右勢力、強い保守思想政治は世界の主流でもあり、一方で中国の一党独裁、専制国家は強い経済力、軍事力を背景に世界に影響力を誇示しており、民主主義の衰退、危機が指摘されている。
米国で起きたかとみまごうばかりの独でのマスク着用を巡る射殺事件は、コロナパンデミック社会の忍び寄る不安、不満、リスクの大きさを示すものだ。
犯行者は「マスク着用を求められ(コロナ禍で)社会の隅に追いやられたと感じていた」(同)と述べているといわれるが、コロナパンデミックで欧米でもマスク着用は求められて義務化している中でマスク着用を求められたのは、社会の一員として責任も自覚も認められての義務を果たすよう求められたことであり、社会の隅に追いやった行為ではない普通の対応だった。
(2)これしきのことで人を射殺するという事件にメルケル首相が「言葉を失った」(報道)とコメントするように、犯行者によほどの社会的背景があるのか再発防止のためにも事実関係の解明が必要だが、近年のヨーロッパ中心にひろがりをみせる極右勢力思想の支持、台頭の影響がでているのではないかとの懸念も考えられる。
(3)ドイツ・メルケル首相はアフリカ大陸からの難民が急増する中でEUの自由な難民受け入れを促進して、英国のEU離脱の要因になったともいわれて、ドイツでもその後国内治安の悪化が指摘されて国民の分断、対立を招いて難民規制に転換した経緯がある。
EUはヒト、モノ、カネの自由往来をテーゼとしており、難民問題はアフリカ大陸内戦、紛争により国外避難者が急増してこのEUを目指す動きを加速しており、自由な難民受け入れだけでなくアフリカ内戦、紛争に対する抑制対策もEUとしては必要な重要な政治的判断でもあった。
(4)冒頭ドイツの犯行者とアルバイト男性がどういう関係構成でこういう理不尽(unreasonableness)な犯行につながったのかわからないが、国内の分断、対立が背景にあるのか、台頭を強める極右勢力支持の思想的背景があるのか事件の解明が求められる。
EUで国家財政破たんなど政治的貧困が懸念されて、ドイツでは16年間政権を支えてきたメルケル首相も今年末には退陣が決まっており、所属政党の選挙敗北を受けて国民支持にも陰りが見えて長期政権へのへい害もみられる。
(5)政治の貧困は日本でも同じで、7年半の長期政権の安倍前首相、それを継承した1年短命の菅首相は小市民的国民意識(the petite bourgeoisie)の支持を背景に説明責任も果たさずに、その国民の声には向き合わずに保守思想の強い独自の政策、信条、理念を断行して政治とカネ、政治疑惑、政府職員の不正、改ざん、接待まみれで国民の内閣支持率低迷の中で辞任(・意向)してあたらしい総裁、首相選びが進行中だ。
(6)極右勢力、強い保守思想政治は世界の主流でもあり、一方で中国の一党独裁、専制国家は強い経済力、軍事力を背景に世界に影響力を誇示しており、民主主義の衰退、危機が指摘されている。
米国で起きたかとみまごうばかりの独でのマスク着用を巡る射殺事件は、コロナパンデミック社会の忍び寄る不安、不満、リスクの大きさを示すものだ。