(1)中国は重要論文の引用数で世界トップとなった。潤沢な資本と施設、環境で日本などから高名な研究者、学者を誘致して、研究論文成果を高めている。今年もノーベル賞の季節になってきたが、最近もノーベル賞級研究で注目される日本の研究者の中国への移籍の発表があった。
(2)大学では研究データのねつ造、論文不正がたびたび問題となり、今度はインターネット上による論文代筆、研究スキルの売買問題だ。わかるだけで教授ら研究者120名が匿名で依頼を受けて論文を代筆するという新手の裏技だ。
1論文当たり25万~50万円で請け負い(報道)、自らの研究費の足しにしているといわれる。
(3)高度な大学教育、研究が問題続きで、学術、学問危機を招いているが、背景にはかってSTAP細胞研究成果を発表して注目を集めた研究者が論文作成でデータねつ造、偽造したことがわかり実証できずに、ここ10年で米国に次いでノーベル賞受賞者を多く輩出してきた日本の研究、研究者の業績、成果への皮肉な過度の期待がある。
(4)大学教育、研究が成果主義なのは必要なことだが、ノーベル賞授賞者が多く出ることによって社会の期待も高まり、ますます研究業績、成果、評価への高まりを招くことになった。ノーベル賞授賞業績、研究は地道な長い研究、努力、継続が成果に結びつくもので、ノーベル賞もかっては業績発表から長い期間を経ての学術的評価が定着してからの授賞が多かったが、近年は注目を集めた研究業績の社会貢献が高いうちでの授賞が目につくようになって、成果主義を助長している。
(5)日本での特殊性でいえば、大学は国際化、開かれた大学として広く底辺開発拡大に向かったが、それはそれで時代の要請でありひとつの学問的方法論(methodology)ではあったが、専門性、高度性、先端性分野からみれば問題もあった。
政府の研究助成投資が低い事情もある。ノーベル賞授賞者の山中伸弥教授は研究費捻出のためにマラソン大会参加で支援を広く求める作戦にでたともいわれる。
(6)さらに政府は国立大学の独立法人化を進めて、これはこれで大学教育の機会均等、平等、自由から方法論であるが経営、運営は大学が責任をもって自ら行うこととなり、経営資本、研究費などの調達にかかわることとなる。
どうしても大学も研究者も研究業績、成果が求められて、研究論文のデータねつ造、不正そしてついには研究論文の代筆、研究スキルの売買にまで不正が広がっていったと考える。
(7)大学の高度な専門研究がここまでくれば、世も末で、先端的科学未来社会、時代に向けて極めて危険な悲観的な潮流(pessimistic tendency)だ。
(2)大学では研究データのねつ造、論文不正がたびたび問題となり、今度はインターネット上による論文代筆、研究スキルの売買問題だ。わかるだけで教授ら研究者120名が匿名で依頼を受けて論文を代筆するという新手の裏技だ。
1論文当たり25万~50万円で請け負い(報道)、自らの研究費の足しにしているといわれる。
(3)高度な大学教育、研究が問題続きで、学術、学問危機を招いているが、背景にはかってSTAP細胞研究成果を発表して注目を集めた研究者が論文作成でデータねつ造、偽造したことがわかり実証できずに、ここ10年で米国に次いでノーベル賞受賞者を多く輩出してきた日本の研究、研究者の業績、成果への皮肉な過度の期待がある。
(4)大学教育、研究が成果主義なのは必要なことだが、ノーベル賞授賞者が多く出ることによって社会の期待も高まり、ますます研究業績、成果、評価への高まりを招くことになった。ノーベル賞授賞業績、研究は地道な長い研究、努力、継続が成果に結びつくもので、ノーベル賞もかっては業績発表から長い期間を経ての学術的評価が定着してからの授賞が多かったが、近年は注目を集めた研究業績の社会貢献が高いうちでの授賞が目につくようになって、成果主義を助長している。
(5)日本での特殊性でいえば、大学は国際化、開かれた大学として広く底辺開発拡大に向かったが、それはそれで時代の要請でありひとつの学問的方法論(methodology)ではあったが、専門性、高度性、先端性分野からみれば問題もあった。
政府の研究助成投資が低い事情もある。ノーベル賞授賞者の山中伸弥教授は研究費捻出のためにマラソン大会参加で支援を広く求める作戦にでたともいわれる。
(6)さらに政府は国立大学の独立法人化を進めて、これはこれで大学教育の機会均等、平等、自由から方法論であるが経営、運営は大学が責任をもって自ら行うこととなり、経営資本、研究費などの調達にかかわることとなる。
どうしても大学も研究者も研究業績、成果が求められて、研究論文のデータねつ造、不正そしてついには研究論文の代筆、研究スキルの売買にまで不正が広がっていったと考える。
(7)大学の高度な専門研究がここまでくれば、世も末で、先端的科学未来社会、時代に向けて極めて危険な悲観的な潮流(pessimistic tendency)だ。