いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

自民党大変革。 radical change of the liberal democratic party

2021-09-03 20:27:35 | 日記
 (1)世界は国外退避を希望する現地関係者を残したままの米軍のアフガン撤収、混乱で大もめ、大騒ぎだが、日本も秋の政局を迎えて大もめ、大騒ぎの気配だ。菅首相は新型コロナ対策が最優先として一応取り組んできたのだろうが、7、8月と感染急拡大となりあっという間に9月を迎えて総裁選に10月の衆院の任期満了とその間に考えられる解散総選挙の超過密日程となり、気が付けばにっちもさっちもいかなくなった。

 (2)このままでは菅首相が意欲を示していた総裁再選も菅内閣支持率20%台の低落に岸田前政調会長の総裁選立候補表明で風向きが変わる秋の気配で、急きょ幹事長5年という長期権力独占批判のある二階幹事長の交代を決めて自民党内の菅支持勢力の結集を目論んでいたが、政局超過密日程で時間に余裕はない。

 (3)どうしてこうなったのか、やはり政局に余裕を持たせるべき活動期の7、8月に東京五輪を強行開催した反作用が出ている。専門家からも東京五輪を開催すれば感染急拡大を招くとの指摘どおり、東京五輪開催中、閉会後から東京を中心に全国に感染急拡大が進み、過去最大の感染者数を記録し、病院では収容しきれずに自宅療養者は増え続けてそのまま死亡するケースも出ている。

 (4)緊急事態宣言地域は増え続けて、9月12日の期限の再延長は避けられない状況だ。新型コロナ対策が最優先と言っている菅首相としては緊急事態宣言中に政局、解散総選挙というわけにもいかない。

 それでも菅首相、総裁は二階幹事長を交代させ9月末の総選挙を先送りして9月中の解散総選挙で進路を打開することの意向ともいわれていたが、保身のためだけの無理、無茶な政局展開ではそもそも国民の理解、支持を得られる可能性は内閣支持率同様に低く、首相辞任に追い込まれる、総裁選から身を引くことになった。

 (5)7、8月の東京五輪の強行開催が菅首相の思惑、政治日程の混乱、圧迫につながったもので、先を見通す見通しの甘さ、力量の甘さ、脇の甘さはいかんともしがたい。いずれにしても実施される衆院選では国民の厳しいこれまでの菅政権の評価、批判にさらされることになるが、かといって代われる野党も存在せずに今回は自民党内の権力争い、主導権争いになるが、その行方によっては今の自民党ではダメだとの国民の判断が大きくなれば次第に野党の出番も増えて、政局が再び大転換するきざしも出てくるだろう。

 (6)自民党がどう出直すのか、若手政治家、女性議員の台頭、国民の声に耳を貸し既得権益に固執しない自民党大変革(radical change)、国民のための政治に生まれ変われるのかが焦点だ。野党としては革新的(財源裏付けのある)政策提言で対抗できるのかが注目される。

 

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