いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

9.11と3.11。 11 Sept. and 11 Mar.

2021-09-13 20:25:46 | 日記
 (1)今年は01年(9月)米同時多発テロから20年、11年(3月)東日本大震災から10年目の節目を迎えた。20年も10年もそんな遠くの出来事には思えないのは、今の時代、社会の基調、歩調が20年前、10年前とそんなに変わらないからだ。

 (2)米軍は今年8月末にアフガンから撤収して、イスラム組織タリバンが全土を制圧して再びアフガン政権に復帰した。20年前の9.11に米同時多発テロを主導したとされるアルカイダ指導者のオサマ・ビンラディンをかくまったとして、米国は当時のアフガンのタリバン政権を攻撃して倒して、隣国パキスタンに潜伏中のオサマ・ビンラディンを急襲して殺害した。

 (3)20年後のアフガン情勢と20年前のアフガンとそうは変わらずに、20年の時の流れがそう遠い感慨ではない印象だ。アフガンでは米国も日本も国内混乱による出国希望者を多数残したままの支援機による出国支援打ち切りであり、国民の生命、安全を守る政府の役割、使命を果せていない。

 (4)10年前の3.11にM9.1クラスの巨大地震が宮城県沖で発生して、東北地方一帯を大津波が襲い多くの犠牲者を出して、東電福島第一原発は原子炉格納容器が機能不全に陥って破壊して、周辺は高い放射性物質が拡散して今も帰宅できない地域が残り、復興は遅れている。

 (5)それでも政府は将来のエネルギー計画で原発再稼働を打ち出しており、汚染処理水の海洋放出の方針を決めて利害関係にある地元自治体、漁業関係者の理解もなく廃炉展望は開けていない。
 南海トラフ連動巨大地震発生が確実に予測されており、10年前の教訓を忘れずに安全対策、備えの整備が急がれている。

 (6)10年、20年といえばかっては一昔、二昔と言われたものだが、時代、社会の変化は大きいが10年前も20年前も抱える問題、課題は今の時代、社会の抱える問題、課題そのものであり、人類、社会、世界はどれだけ成長、進歩を遂げてきたのかは考えれば少しも解決、乗り越えてきたとはいえずに、20年目、10年目の人類世界の悲しい出来事(sad accidents on the 20th and 10th year)を乗り越えられない、再び目の前の現実として直面するだけだ。

 (7)9月末には中国の海洋進出を念頭にした米国、日本、インド、豪4か国のインド、太平洋構想会議が米国で予定されているが、イラクで起きたことはアフガンでも起きる、歴史はくり返す中で10年目、20年目の悲しい出来事をくり返さない覚悟も必要だ。

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