いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

米国の大儀。 patriotism of america

2021-09-01 20:01:03 | 日記
 (1)第2次大戦も米国では著名ジャズプレーヤーによるジャズの演奏が盛んに行われて、いつものようにアルバム制作も行われていたとラジオのジャズ番組が伝えていたが、圧倒的な戦力により米本土が攻撃される心配がないとはいえ、戦地では多くの米国民(米兵)が亡くなっている中で決して世界平和のためなどではない米国の世界戦略の思惑の中で、日本の真珠湾攻撃で開戦した第2次大戦の米国の大儀、愛国心(patriotism)に対して忠実であり、結束する中で、米国内では冒頭のように日常性も存在していたことに大国の意義、国民性の大きさを感じる。

 (2)その米国が第2次大戦勝利から76年を経過して、ベトナム戦争、イラク戦争などの歴史のくり返しの中で自らアフガンに侵攻して米同時多発テロ首謀者のウサマ・ビンラディン容疑者をかくまうタリバンと対峙して、ビンラディン容疑者殺害の目的を達成するとタリバンが勢力を維持する中でタリバン側との停戦話し合いの中で米軍のアフガン撤収を表明して、その期限が8月末となり予定どおり米軍は混乱のアフガンから撤収した。

 (3)今アフガンは前政権ガニ大統領は国外逃亡し、タリバンがほぼ全土を制圧してタリバンの報復を恐れる市民らが国外退避を求めてカブール国際空港に殺到して混乱して、IS支部組織による自爆テロも起きて市民、米兵らが多数死亡している。

 英ジョンソン首相は今回の混乱は米軍の撤収表明が招いたものとして米軍のアフガン撤収の判断を批判しており、中国の王毅外相も米軍の拙速な撤収がテロにつけいるスキを与え混乱を招いたとして米国がテロを抑止する行動をとるべきだと米国に要求(報道)している。

 (4)今回のアフガン混乱は米国が一方的にアフガンに侵攻して、目的を達すると一方的にアフガンから撤収するという米国の自作自演の軍事作戦ではあるが、アフガンのことはアフガンが決めることがアフガンの未来のためであり英中発言は軍事インバランス(imbalence)の都合のいい米国責任押し付け論であり、英中こそが米国ともどもアフガンの安定のために尽力を尽くすべきだろう。

 (5)そのために国連は何をしているのかと書いたが、ようやく仏のマクロン大統領が国連が管理する「安全地域」をカブールに設置する(決議案)ことを安保理緊急会合に提出する(報道)方針を示した。

 この程度でカブール空港に殺到している国外退避を求める市民らの助けになるかわからないが、タリバン側と会談した中国、タリバン側と良好な関係にあるロシアも国連安保理の決議として一致してアフガン安定、市民安全のために協力、支援しなければならない。

 (6)国連の協力、支援が遅れることになれば、アフガンは再びテロの温床となって世界の脅威は増すばかりだ。英中の米国責任論はアフガン関与の歴史からひとつの方法論ではあるが、くり返す歴史の教訓から米国がアフガンから撤収することは、それもいい。
 アフガンのことはアフガンが決めるために、国連が協力、支援することも責任だ。

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