(1)米アマゾンが米国内で処方薬をサブスク(月5ドル)でいくらでも利用できるサービスを開始した。ジェネリック医薬品をアマゾン運営のオンライン薬局が販売し、利用者の自宅に無料で届けるものだが、高令化社会を迎えて社会保障、医療費負担の増える政府のジェネリック医薬品推奨の日本でもサービスが実施されれば負担軽減につながりそうだ。
(2)ミュージシャンがネットでの楽曲のサブスク(定額サービス)に対して、「タダ」で音楽が聞かれるのは曲をつくる側からは生活、営業にかかわる問題(趣旨発言)だと疑問を投げかけていた。業界の著作権(料)の仕組みはよくわからないが、通常は営業用に楽曲を使えば著作権料が作者に支払われる。
(3)サブスクの場合定額サービスなので、聞く側は「タダ」ではなく何回聞こうがレコード、CD同様に営業用でなければ自由ということになり、問題はない。定額サービス料が比較安いということなら、聞く側ではなく作者(著作権者)とサービス提供側の問題であり、あくまで聞く側は「タダ」で聞いているわけではない。
(4)ただし、「定額サービス」というところにコンサートの場合、演奏時間、構成、注目、興味、人気要素もありチケット料金は幅があり、同じではないという見方もあるのだろうか。レコード、CD利益は比較もっと高い需要と供給の度合いがモロにでる世界だ。
定額サービスで何回も自由に聞けることによってヒットにつながることもあり、付加価値効果が期待できるとすれば「タダ」の効果も大きい場合もある。
(5)サブスクは飲食業界では定額で食べ放題、飲み放題はすでにあり、効果は特殊層には高いが一般的にはそうは食べれないし、飲めないので全体の需要効果はそうは変わらずに付加価値効果を狙ったサービスだ。
ネットでもそれで閲覧者、登録者、利用者が増えればサービス料効果があり、営業利益としての付加価値効果はある。
(6)政治のサブスク、定額サービス(定例税負担)は、ここに来て増税がしきりと提案、実施表明されてサブスクが何回も利用できるというわけにはいかずに「タダ」というわけにはいかない。こちら(増税)はサービスの仕組み(行政、政策)が事前に語られることがなく、賛同、理解、支持もなくいきなり増税でということで効果のほどは国民投資者(税負担)にはわからない。
(7)114兆円規模の過去最大の来年度予算案が今国会で審議されるが、さらに増税もあり定額サービス(定例税負担)でというわけにはいかないようだ。