いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

激動からの一歩。  stand up from terrible shock

2009-12-26 20:17:02 | 日記
 政治、経済、社会の激動の1年を締めくくる来年度の国家予算が正式にまとまっ
た。「過去最大づくし」というのが、せめてもの本格的な政権交代の予算のインパ
クトだ。
 インパクトのある政策のうち、当初の約束どおり実行するのは、高校授業料の無
償化だけで、子ども手当支給もようやく年収に制限を設けないとしたのはいいが、
地方の負担問題があらたに出てきて、高速道路無料化もまずは実験レベルで効果は
みられずに、ガソリンの暫定税率では公約違反となった。

 日本の企業所得、国民所得は、過去最大の下落で、2008年度統計で企業所得
23%の減少、国民所得7%減少。今年を締めくくるなら、「過去最大づくし」だ。
 5日で明ける2010年は、政治、経済、社会の過去最大の高低フライングスタート
を調整(adjust)する1年になる。

 年が明けると言っても、1日がすぎるだけの自然現象なのに、人間の心模様も変
わってくるのが不思議だし、経済、景気感模様にも、祝儀相場もあって、気分が一
新、変化することも当然予想される。
 人間がつくりだした「激動(terrible shock)」なんだから、人間が乗り越える
しかない訳だ。
 
 減り張り、高低、抑揚、変化というのが生物多様性、因果関係には大切で、単調
なのがよくない。
 健全というものがあるとすれば、適度な「刺激」というのは原動力(motive power)
だ。
 激動もここまでくると、楽しむ気配も見えてくる。そういう意味では、来年度予
算というのは、「過去最大づくし」とはいえ、まったく中途半端にまとまってしま
った。
 「約束した政策の完全実施化」、これを5年スパンで検証し、調整する、「メリ
ハリ」のある政治、経済、社会の「展望」と「プランニング」の公開が必要だった。

 このままずるずると中途半端を引きずると、2013年では、選挙公約の実行で
当該予算は5倍にふくらむそうだ。一番、利益がないやり方だ。
 人間がつくりだしたものを、人間が乗り越えるのに、遅いということはない。
すぐに取り組むこと、原動力(motive power)が大事な1年となる。

 「スッキリ」感を早く打ち出して、情報開示のもとに国民生活重視のスタートラ
インに立つことが求められる。
 2010年は、政治、経済、社会のあらたな5年スパンで見た生物多様な価値の
創造のはじまりとしたい。

 人間ひとりひとりの生き方が、1億となって国を世界を動かす原動力(motive
power)となるのは、考えてみると人間ひとりの生き方はすばらしいもので、その
責任も自ずと見えてくる。
 今は、ちょっと立ち止まって、そう考えてみて、5日先の2010年を迎えたい

 

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浜離宮のクリスマス・イヴ  X'mas eve

2009-12-25 20:16:12 | 日記
 浜離宮朝日ホールに来ています。こちらの方にはしばらく来ていないので、随分
と高層ビル群がたち並ぶようになりました。かっては朝日新聞社と築地本願寺と築
地市場しかなかった頃のことですから。
 朝日新聞社ビル群の並びの中に浜離宮朝日ホールはあります。長方形の壁が
木造りの小ホール(収容552名)で、2階は壁沿いのバルコニー席となっています。

 この規模の小ホールでは、コンテンツ(contents)によると音響効果の高い優れ
たホールとして有名だということで、アンプラグドの肉声で聞かせることも可能な
小ホールです。ここで、財津和夫さんのクリスマスコンサートが開催されます。

 午後6時30分、ホールに入ります。三角錐状の木片が壁から天井に規則正しく
貼りめぐらされて、森の中に入った「シンッ」としたような深遠な気分になります。
 ステージは、向かって左側からドラムセットは、スネアのないカホン(手で打つ
箱型打楽器)に、音を拾うドラムマイクには消音効果の網がかぶせてある。
 中央うしろにバンドのキーボード、ステージ右隅にはアコギギターが2本セット
してある。
 中央センターマイクに、右隣りには財津和夫さん使用のキーボードというセッテ
ィング。こういうホールは、使える楽器の種類、編成、セットリストにも制約のある
ところもあり、ベースは使用していない。
 最近、財津和夫さんが発表したコラボアルバムの「ふたりが眺めた窓の向こう」
でもベースをほとんど使用していないと聞いている。

 午後7時すぎに、財津和夫さんがまずひとりでステージに登場してきました。グ
レー地にぼかしの太いストライプのシャツです。
 クリスマス・イヴと言いながら、大人の感覚で普段通り楽しみたいと、「I love
you」でオープニングです。のところ、いきなり、イントロでリリックス(Lyrics)を間
違えて、最初からやり直しました。

 「ボクが愛した犬ドンパ」と、ホール環境にあわせたアコースティック感覚なセ
ットリストが続きます。ようやく、「この世の端でも」で、木造りの優れた音響効
果をいかしたメロウで力強い財津和夫さんの声量がホールに伝わります。
 音響効果は、トーンのひろがりが実感できて、ホール全体を包むすばらしい
音感が伝わってきます。
 スピーカーから出てくる、伝わってくるという一元的なトーンではない、アコー
スティック感覚のあるホール全体を包み込む立体的なトーンが実感できます。

 セットリストが、福岡でのディナーショーでやったと聞いているものと同じだっ
たというのが、物足りなかった。アコースティック感覚あふれるホール環境、
財津和夫さんのハイトーンをいかしたセットリスト、名曲はいくつもあって、もっ
と工夫があってもよかった。

 ハイライトは、ダブル・アンコールでした。アンコールの「心の旅」でいったん
財津和夫さんがステージを下りたあと、ホールドアも開き、ホールに室内照明
が差してもアンコールの拍手が続いて、一転、ステージにライトが差して財津
和夫さんがステージに再々登場してきます。
 
 何か用意しておけばよかったと、言って、同じ曲でないほうがいいよね、と。
客席にリクエストを聞いて、あれやこれやのうえ、バックバンドも入って、「青春
の影」と「サボテンの花」の2曲でダブル・アンコールに応えました。
 今年の財津和夫さんのホールコンサートは、今日で終了です。

 クリスマス・イヴ。コンサート終了後、六本木に繰り出して、壱岐島の取り立て
魚類を料理する店に入った。トタン、カヴァーの「心の旅」が流れてきたのは、タ
イミングのよさに驚いた。
 この店のオーナーの親戚が壱岐島で漁師をしているそうで、イカ、マグロ、カキ
、釜めしも、どれも絶妙の「イキ」のいい新鮮な味。
 六本木界隈のイルミナーションを楽しみながら、クリスマス・イヴの1日が過ぎ
た。

 ミュージシャン
  財津和夫(V G Pf)
  柳沢二三男(G)
  扇谷ケント(Pf)
  田中トオル(Ds)

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ハッピー・クリスマス。  happy X’mas

2009-12-23 20:03:24 | 日記
 X'masは、新年とあわせて宗教を越えて世界がひとつになれる、インパクトのあ
るイベント。 ジョン・レノンは「ハッピー・クリスマス」で、

 「ハッピー・クリスマス みんながそう望めば 戦いは おわる
  くりかえして 言おう
  弱者 強者 資産家 貧者 目指す希望の先は まだ遠い
  ハッピー・クリスマス ハッピー・ニュー・イヤー
  君がそう望むなら 戦いは おわる
  恐れず 勇気があれば」

 ジョン・レノンのメッセージは、シンプルでわかりやすいが、ビートルズのジョン・
レノンの印象が強いので、メッセージ性の浸透が、いつもどうか。
 ハッピー・クリスマス、イマジン、誰が歌えば、いいのか。
 オバマさんや、胡錦濤さん、歌わないと思うけど金正日さんあたりが歌えば、こ
れはインパクトのあるメッセージになる。

 年末のこの贈り物には、驚いた。ガソリンの暫定税率。暫定と言いながら半恒常
的に施行してきた。恒常的に施行するなら、暫定税率を廃止して、見合った恒久的
な新税を設置するのが税体系上の整備、整合性というものだ。
 民主党政権は、予算編成の最終段階にきて、ガソリンの暫定税率(1リットル25円)
を廃止して、その分を新税でまかない、事実上ガソリン税率は従来のまま据え置い
た。

 民主党がマニフェスト、選挙公約として約束したのは、暫定税率の廃止。高速道
路、高校教育の無料化、無償化とあわせてインパクトのある政策(これだけではな
いが)で、国民の圧倒的な支持を受けて、はじめて本格的な政権交代を実現したの
だ。選挙公約(国民への約束)に反する不履行で、国民の信任に応えない決断だ。
 ほかに国民生活重視の核心的な政策も実施するのだから、首相は選挙公約の実
現に、政権を下りる覚悟も賭けてもこだわるべきだった。

 実質、ガソリン税率を維持するつもりなら、ややこしい紆余(曲折)を通さずと
も、得意の手法として、暫定税率の取り扱いを継続審議にして、先送りにした方が
言い訳もたつ。
 新税は、ガソリン価格の変動に対応できる制度にするつもりらしいが、昨年、1
か月とはいえ暫定税率を停止したこともあり、現行でも可能なはずだ。

 来年度の予算の収支バランスをはかる赤字国債の発行を44兆円以下に固執する
財源確保が目的で、暫定税率据え置きで2.5兆円の税収入が確保される見込だ。
 ところが、赤字国債を含む国、地方の債務残高は累計で825兆円にふくらんでい
る。そのうち赤字国債の発行分は600兆円だ。もともと、暫定税率を据え置くぐらい
で、どうのこうのと言うスケールではない、宇宙スケールの累積の財政赤字。すべて
が、長期にわたっての前政権からの引き継ぎ債務だ。

 今回は、初めての本格的政権交代で、選挙で約束した公約、マニフェストの実現
化が最優先のところに、年末にきてデフレ、円高が経済不況に追い打ちをかける経
済事情もあって、税収不足が50兆円の大台を上回る財政赤字の状況となった。
 825兆円にもおよぶ宇宙スケールの国債償還(借金返済)を考えるとき、これ
は短期の年度会計で処理できる問題ではなくて、今回に限って、予算編成にあたっ
ては国債発行の抑制ではなくて、まずは選挙公約の実現、政策実行がメインフォー
ス(main force)。
 まずは公約を守ることによる国民との信頼関係の構築が重要で、原動力のある政
治基盤となるからだ。

 約束した政策実行のための国債発行(財政赤字)のスケール、償還方法について
こそ、説明責任を果たすべきだった。
 まずは、約束したインパクトのある政策の実現、実行がプライオウリティ(priority)
で、そのプロセスとしての説明責任を通して、国民、国際社会へも中長期的な財政
再生のメッセージを送るべきだ。
 
 

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避けては通れない。  gentle and easy death

2009-12-22 20:27:42 | 日記
 人間の最後を自然にどう迎えるか。理想郷(paradise)の中でしか見ることができ
ない、無意識(意識不明)の中での世界だ。
 末期患者(7人)の人工呼吸器を外した医師が殺人罪に問われた事件で、地方検
察局は容疑不十分として不起訴とした。
 末期患者は、いづれも余命2時間~数日間と診断されて、回復は不能だったと考
えられていた。

 医療、医師は、いかなる延命のためにも最善の治療行為に最後まで責任を持つこ
とが求められている。医療、医師に、専門的とはいえ治療、延命行為の有無に独自
の個別的な基準、判断、主張を認めることになれば、生命存続、尊重という人間の
尊厳、倫理、哲学を根底から否定する不作為(治療行為の中止)を容認することに
なり、それはまた医療制度の否定、不信任と、犯罪性容認を生むことになるからだ


 自らの死を自らが容認、決断したとしても、医学的に可能な限り延命治療に責任
を持つのが医療、医師の責務とみなされ、患者本人に意思表示不能の場合で患者
家族の同意があったとしても、同じことだった。
 過去からも、診察、治療にたずさわってきた医療関係者の延命治療行為の中止
による、不作為の死が裁かれてきた。

 安易に、安楽死を容認すれば医療、医師の治療行為に延命の自決権を与えるこ
とにもなり、法的整備もされてこなかった。
 安楽死(gentle and easy death)とは、生命を不作為(延命治療行為の中止)
で絶つことであり、これを容認することは殺人を特例として認めることになり、国民
の総意の理解を前提としなければ、社会規範のあり方に混乱を招く。

 今回、人工呼吸器を取り外した医師の行為が、そもそもの余命との因果関係が
なかったとの地検の判断。余命、安楽死、患者・家族の苦痛・気持ち、医療、医師
の倫理すべての不作為を咀嚼(そしゃく:理解分析)するなら、不起訴処分しかな
かった。
 意識不明の患者の気管内チューブを抜き、弛緩剤を投与して死なせた医師は殺
人罪として有罪判決がでている。

 高年令化社会をむかえる。安楽死の理論、倫理、医療、医師とのかかわりにつ
いて、細心で緻密な法的整備も視野にいれて、多角的に議論を深めていいのでは
ないか。それが、複数面からの「誤り」を防ぎ、死を非劇としない方法論だ。

 医師の言う「見るに見かねる」とは、どういう場合を言うのか。「そうだ」と「そうで
ない」との識別(ボーダーライン)はどこにあるのか。それを認めることが、どこに波
及するのか。医師の使命の範囲とはどこまでか。

 生命の尊厳という重い課題に直面する。避けては通れない。 
 

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目と目が伝える力(ちから)。  optical spirits

2009-12-21 19:55:44 | 日記
 湿度が極端に低くて、気温が低くて、晴れ渡った朝というのは、澄み切った空気
の中に、普段は気にもかけない街々の光景が鮮明に飛び込んできて、凍えるけどこ
の上なく気持のいいものだ。
 目というものは、不思議なもの。自由自在に自動で焦点を合わせて、宇宙からの
差し込む色素も選別、識別して色分けて、気分まで高揚させる機能を持つ。

 やりとげた人の目の輝きのすばらしさには、いつも驚かされる。キラキラと光輝
く様〔オーラ(aura)と言うんだろうか〕が、映像から差し込んできて、3D(立体視
映像:3 dimensions)の世界観。
 
 全国高校女子駅伝大会で2連覇を達成した豊川高校(愛知)のアスリート5人の
本当に澄み切ったキラキラと輝く眼差しを画面から受けると、心が洗われるとはこ
ういう気分なのかと思わせる。
 目と目が伝える力(optical spirits)だ。目の力とは心の中にある。目の力は
、心を射抜く。きれい、とは目で見えるフィギュア(figure)でないことを実感する。

 青春の限られた一瞬時のトーナメントに賭けて、苦労、苦境を乗り越えた達成感
からの表舞台でしか見せないオーラ(aura)なのだろう。
 この顔、この目を財産にして、次世代の未来図に投資、生かしてほしい。顔も目
も心も、誰のせいでもなく、自分の心持ちでつくりあげていくもの。
 最近の不可思議で不可解な、自ら焦点の合わせない目をした人間の心理、心的
行動を目にして、耳にする不思議から、澄み切った目の力(optical spirits)を見ると、
一瞬でも心が見事に洗われる。

 国民の目は、今でも澄んでいるか。いつからか、「駆け引き」ばかりが本質論の
核の回りを周回するばかりの非生産的なエネルギー浪費で、事態が進展、好転し
ないことが成果、結果のようなネガティブ社会を見せつけられる。
 デフレ、円高、倒産、貧困、地球気候変動、戦争、テロ、無気力、無作為、みん
な人間がつくりだしてきて、人間がその始末、対応に苦心するパラドックス(paradox)
社会。目も曇る。

 社会も一度、理論とか、思考とか、知能とかを離れて、目の力(optical spirits)が、
凄む目でない、強くなくとも澄んだキラキラした目の力で動かしてみたい。そういう清
冽な裏表の区別のないすがすがしさだけで、少し社会の歩みが遅れても、地球環境
には丁度いいのじゃないのか。

 日本では、事業仕分け、沖縄基地問題、予算編成、世界では地球気候変動問題
と議論の噛み合わない、核心をはずした非生産的な応酬だけを目にすると、若いア
スリートのキラキラした目の輝きのオーラ(aura)が、余計にすばらしい。


 
 

 
 

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