(1)最近の新聞のちょっとした社会評論を見るとほとんどにIS(イスラム国)の記事、日本人人質殺害関係の関連記事が目に付く。
政府は2020年東京オリンピック等を控えて国際テロ、科学テロに備えて解毒剤の国家備蓄(報道)を検討している。
地下鉄サリン事件から20年の今年にメディアの評論ではようやく同事件の教訓(precepts)が生かされたとある。たしかに松本智津夫死刑囚をはじめサリン事件関与者がすべて逮捕されたが首謀者の松本智津夫死刑囚が何も語らないこともあり、社会の関心は同事件の社会的影響や教訓、反省よりも同事件が起きた核心についての追求、同裁判に重点が置かれてきた傾向はある。
(2)ISが日本人を殺害の対象にすると表明していることもあり、近頃の駅やデパートなどの不特定多数が集まるところの警備、警戒は厳重なものがある。駅構内には警察官がデパートの入り口には案内係の従業員が複数立っており、ものものしい雰囲気、感じが伝わってくるのは致し方のない社会情勢だ。
それでもいつもと変わらぬ混雑のデパートで、今社会問題の母親の前抱っこの赤ちゃんが手をばたつかせて棚の商品が散乱したところを目撃した。その母親が床に落ちた商品を前かがみで拾い集めたところにおっと危ないなと思う間もなく、近くにいた3才ぐらいの女の子の手をつないでいた母親がかけ寄り、大丈夫ですかと声をかけていた。
(3)何かと子育てに問題も多く報道される若い母親にもまだまだこんな健全な母親もいるものだとわかって安心した。
子どもも子どもで、小学生男子が自転車で狭い道路を後ろから抜いていく時に、「すみません」と頭を下げて抜いていくのにも出会い、ほとんどの子どももそして若い母親も健全で良識のある持ち主であることは間違いのないところだ。
まだまだ日本の伝え継がれた社会的パラダイム(paradigm)も捨てたものではないのだ。
(4)そうこうしていると、新聞のコラム記事に「テロ根絶に不可欠な理由なく親切な人々」というのがあった。
「人類は進歩するどころか退歩して中世に逆戻りするのではないのか~こんなときには『それでも人類は進歩しているのではないのか?』と問うてみるのがいい」とある。
「強い返報性原理」といって「人から親切にされた人は赤の他人にも親切にする」し、またその逆もあるという心理的現象らしい。
(5)「不正と不法と暴力を絶対に許さないリゴリズムはもちろん必要だが『理由もなく親切にする人』が出現しない限りテロリストの根絶も不可能」と結論付けている。
折しもワシントンではオバマ大統領の呼び掛けで「暴力的過激主義対策サミット」が開かれて、日本など60以上の国、EUや国連の代表が参加(報道)した。
オバマ大統領は各代表を前に「我々はみな同じ船に乗っている。助け合わねばならない」(報道)と述べている。
その通りだが、米国覇権主義の世界戦略がテロとの報復の連鎖をくり返してきた歴史があり、世界各国には同盟国として「同じ船に乗せられた」という思い、経緯もある。
(6)大国が「理由もなく親切にする」政策(a policy to show kindness without good reason)も必要だったのだ。
政府は2020年東京オリンピック等を控えて国際テロ、科学テロに備えて解毒剤の国家備蓄(報道)を検討している。
地下鉄サリン事件から20年の今年にメディアの評論ではようやく同事件の教訓(precepts)が生かされたとある。たしかに松本智津夫死刑囚をはじめサリン事件関与者がすべて逮捕されたが首謀者の松本智津夫死刑囚が何も語らないこともあり、社会の関心は同事件の社会的影響や教訓、反省よりも同事件が起きた核心についての追求、同裁判に重点が置かれてきた傾向はある。
(2)ISが日本人を殺害の対象にすると表明していることもあり、近頃の駅やデパートなどの不特定多数が集まるところの警備、警戒は厳重なものがある。駅構内には警察官がデパートの入り口には案内係の従業員が複数立っており、ものものしい雰囲気、感じが伝わってくるのは致し方のない社会情勢だ。
それでもいつもと変わらぬ混雑のデパートで、今社会問題の母親の前抱っこの赤ちゃんが手をばたつかせて棚の商品が散乱したところを目撃した。その母親が床に落ちた商品を前かがみで拾い集めたところにおっと危ないなと思う間もなく、近くにいた3才ぐらいの女の子の手をつないでいた母親がかけ寄り、大丈夫ですかと声をかけていた。
(3)何かと子育てに問題も多く報道される若い母親にもまだまだこんな健全な母親もいるものだとわかって安心した。
子どもも子どもで、小学生男子が自転車で狭い道路を後ろから抜いていく時に、「すみません」と頭を下げて抜いていくのにも出会い、ほとんどの子どももそして若い母親も健全で良識のある持ち主であることは間違いのないところだ。
まだまだ日本の伝え継がれた社会的パラダイム(paradigm)も捨てたものではないのだ。
(4)そうこうしていると、新聞のコラム記事に「テロ根絶に不可欠な理由なく親切な人々」というのがあった。
「人類は進歩するどころか退歩して中世に逆戻りするのではないのか~こんなときには『それでも人類は進歩しているのではないのか?』と問うてみるのがいい」とある。
「強い返報性原理」といって「人から親切にされた人は赤の他人にも親切にする」し、またその逆もあるという心理的現象らしい。
(5)「不正と不法と暴力を絶対に許さないリゴリズムはもちろん必要だが『理由もなく親切にする人』が出現しない限りテロリストの根絶も不可能」と結論付けている。
折しもワシントンではオバマ大統領の呼び掛けで「暴力的過激主義対策サミット」が開かれて、日本など60以上の国、EUや国連の代表が参加(報道)した。
オバマ大統領は各代表を前に「我々はみな同じ船に乗っている。助け合わねばならない」(報道)と述べている。
その通りだが、米国覇権主義の世界戦略がテロとの報復の連鎖をくり返してきた歴史があり、世界各国には同盟国として「同じ船に乗せられた」という思い、経緯もある。
(6)大国が「理由もなく親切にする」政策(a policy to show kindness without good reason)も必要だったのだ。