いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

東京一極政治。 one pole politics of tokyo

2021-07-08 20:04:36 | 日記
 (1)日本はよほど東京一極が好きなのか、首都でもある東京都議選が7月4日に投開票され、メディアの中間予測では自公で過半数の勢い、第1党の都民ファーストの会は1ケタの大幅の後退の展望を示していたが、結果は大逆転の自公で過半数に大きく届かずに、都民フ(31議席)は自民党(33議席)に第1党は譲ったものの第2党で迫り影響力を維持した。

 (2)外部からは政治、政策で何をしているのかわからない小池都知事の都政運営も事前調査では支持率は比較高く、国政での自公政権に対する国民の不満、批判が都議選での自公過半数に大幅に届かずに、都民フの健闘結果につながったとみられる。

 かって小池知事が代表をつとめていた都民フが第1党から第2党に後退して、小池知事としては都議会対応で今回第1党自民党の意向を配慮した都政運営を求められることになるが、自民党もおいそれとは小池都政に何かと反対では都、国民の反発を招きかねずに簡単には第1党の立場を有効に発揮することにもならずに、都民フが盛り返したこともあり小池都政に協力的な姿勢を求められることになるだろう。

 (3)都議選はこれまでも結果がそのまま次の国政選挙に反映しており、今年秋までには実施される衆院選挙での与党自公にとっては厳しい選挙結果が予測されて、さらにワクチン供給の不足混乱、懸念される東京五輪開催によるコロナ感染拡大につながれば大変な逆風の強い総選挙となる可能性が強い。

 (4)ここで感じるのは、都民が都議選で劣勢を伝えられた都民フの支持を盛り返して第1党の自民党にきん差の第2党に押し上げた判断だ。都民フは国政では議席を有しない東京都の地方政党であり、今回の都議選では劣勢を伝えられながらそこに向けて支持を広げたことだ。

 東京都は首都であり、経済、社会、文化、人口の中心機能が集中してこれまでも東京一極集中、地方過疎化のへい害を生んできた。

 (5)今回の都議選でも国政での自公政権への不満、批判が立憲、共産ほか国政野党に向かわずに小池知事を支える地方政党の都民フに支持が集まり盛り返した結果には、政治でも東京一極化の姿を見る思いだ。

 コロナワクチン供給不足の現状に、地方、職種の影響を考慮せずに吉村府知事が大都市優先供給の考えを示したのも同じ政治構造だ。

 (6)前述したように外部からみると何をしているのかわからない小池知事の都政に対する都民の支持も比較高く、東京一極政治(one pole politics of tokyo)のインバランス(imbalance)が伝わってきて、日本の政治の貧困、不幸がみえる。

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