いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

インド太平洋構想と東アジア共同体構想。 indo-pacific plot & east asia community plot

2021-07-10 20:34:49 | 日記
 (1)日本の政治の貧困、不幸は、菅首相、小池都知事の政治で何をやっているのかわからない政治家が国、首都を統治している不幸だ。今年の英国で開催されたG7サミットにはインド、豪なども招待されて、インド太平洋構想協力で中国の軍事力強化、海洋進出をけん制した。

 インド太平洋構想は安倍前首相が提唱したものといわれて、米国を含めて経済進出著しい中国の香港強制関与、ウイグル人権抑圧問題など批判が多い中国包囲網を形成してけん制しようというインド太平洋民主主義国家の協力体制づくりだ。

 (2)中国は当然これに内政干渉として強い反発を示しているが、日本に対してはこれまで強い批判、対抗手段を示していない。日本も政治と経済は別として、中国との経済関係強化を重視する姿勢を示して、中国も米トランプ前大統領時代の米中貿易戦争からバイデン大統領に代わっても中国を唯一の競争相手国と位置付けて米国の中国への強い警戒感、姿勢には変化はみられずに、中国としても日本との関係強化は必要との判断があるとみられる。

 (3)自民党長期政権に代わって本格的政権交代の09年民主党政権誕生の時には、当時鳩山首相が東アジア共同体構想を掲げて中国との経済協力によるアジア安定路線を目指したが、アジアで共産主義進出を阻止したい米国が中国と日本が手を結ぶアジア新戦略路線に反発してまた鳩山首相が普天間飛行場移設問題で国外少なくとも県外移設と個人的考えを示して、沖縄にこだわる米国との関係が悪化して立ち行かなくなり、東アジア共同体構想は立ち消えになった。

 (4)東アジア共同体構想は世界的経済成長を支えるアジアの日本と中国の経済成長国が連携、共同してアジアの豊かな資源国とも協力、連動してアジア圏を経済成長地域として発展させる潜在能力をいかした持続可能な理想主義であった。

 多分に鳩山首相の個人的な思想、考えにもとづくもので、これまでの日米協力体制、軍事同盟関係の政治的調整、根回しもなく実現性を欠いて破たんして、民主党政権は失速して発足3年半で国民の大きな失望を買って自壊した。

 (5)安倍前首相は持病を理由に政権から消えて、提唱したインド太平洋構想は中国包囲網として日本、米国、インド、豪などの参加で中国をけん制する存在になっており、英国の艦船の日本寄港も実現することになり広がりをみせており中国の軍事力強化、海洋進出への対抗姿勢を強めている。

 日本としては中国との尖閣領有権問題を抱えて、政治と経済は別との主張が今後中国との関係でどう受け入れられるのか注目される。

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