(1)ワールドカップ並みに盛り上がる(報道)サッカー欧州選手権は今年コロナ感染下の英国で開催され、ジョンソン首相が普段通りの満員の観客での開催を進めてコロナ社会の中とは思えないいつもながらのスタジアム内外の熱狂的な応援風景が報じられた。
ドイツのメルケル首相は感染拡大につながることを懸念してジョンソン首相に開催中止を申し入れたと報じられたが、そのまま開催されてイタリアが優勝した。5日後の英国では感染者が1日5万人に急拡大(同)した。
(2)こちらは東京五輪開催まで1週間を切ってIOCバッハ会長も来日して組織委橋本会長、小池都知事、菅首相と会談して、報道によると見栄見えの日本賛辞の言葉で、日本にリスクは持ち込まないと強調してみせた。
来日前には犠牲が出ても東京五輪は開催すると無茶な計算高い発言をしていたが、IOCとしての精神性純粋論に欠けてしかし来日してからは日本の批判を気にしてかおとなしい発言が続く。
(3)IOCバッハ会長、コーツ副会長が広島、長崎を訪れて悪いわけはないが、東京五輪が差し迫って準備に忙しい組織委橋本会長などを引き連れての被爆地献花は政府がコロナ感染社会で県境を越えての移動を自粛している中では政府もIOC会長、副会長は別扱いでは国民への自粛要請も色あせるものに映る。IOCバッハ会長は特別扱いがとりわけ好きなようだ。
(4)バッハ会長は元ドイツの五輪代表選手であり、ドイツのメルケル首相がコロナ感染拡大を懸念して(上述のように現実にそうなったが)サッカー欧州選手権開催国の英国ジョンソン首相に開催中止を申し入れたように、ドイツ出身のIOCバッハ会長にもコロナ感染拡大の東京五輪開催中止を提言してよかった。
(5)メルケル首相は物理学者でありコロナ感染拡大には専門的な見識もあり、サッカー欧州選手権中止要請のようにドイツ出身のIOCバッハ会長に対して専門家としての東京五輪開催中止の進言がほしかった。
これに応えたのが政府のコロナ分科会の尾身会長だ。IOCバッハ会長が菅首相との会談で感染状況が改善した場合には有観客とする検討を申し入れたとされることに会見で「2週間後(16日会見ー本ブログ注)に有観客というようなことは、普通の判断ではない。リアリティとしてはそうはならない」(報道)と否定してみせた。
(6)当初は西村コロナ担当相の会見の予定であったが、自らの酒類提供停止圧力問題発言で撤回、おわびした経緯から不適切とされて尾身会長の会見(報道)出番となった。西村会見であれば尾身発言のようにIOCバッハ会長発言に率直な物言いができたのかはわからない。
IOCバッハ会長の物言いは五輪開催に影響力の大きい米国メディアの意向、利益供与を反映した計算高さ、強引さが目を引いて、五輪スポーツの精神性純粋論に欠けて、これでは責任のある立場にあるものがあるべき姿を提言、進言しなければ国民の気持ちはおさまらないだろう。
ドイツのメルケル首相は感染拡大につながることを懸念してジョンソン首相に開催中止を申し入れたと報じられたが、そのまま開催されてイタリアが優勝した。5日後の英国では感染者が1日5万人に急拡大(同)した。
(2)こちらは東京五輪開催まで1週間を切ってIOCバッハ会長も来日して組織委橋本会長、小池都知事、菅首相と会談して、報道によると見栄見えの日本賛辞の言葉で、日本にリスクは持ち込まないと強調してみせた。
来日前には犠牲が出ても東京五輪は開催すると無茶な計算高い発言をしていたが、IOCとしての精神性純粋論に欠けてしかし来日してからは日本の批判を気にしてかおとなしい発言が続く。
(3)IOCバッハ会長、コーツ副会長が広島、長崎を訪れて悪いわけはないが、東京五輪が差し迫って準備に忙しい組織委橋本会長などを引き連れての被爆地献花は政府がコロナ感染社会で県境を越えての移動を自粛している中では政府もIOC会長、副会長は別扱いでは国民への自粛要請も色あせるものに映る。IOCバッハ会長は特別扱いがとりわけ好きなようだ。
(4)バッハ会長は元ドイツの五輪代表選手であり、ドイツのメルケル首相がコロナ感染拡大を懸念して(上述のように現実にそうなったが)サッカー欧州選手権開催国の英国ジョンソン首相に開催中止を申し入れたように、ドイツ出身のIOCバッハ会長にもコロナ感染拡大の東京五輪開催中止を提言してよかった。
(5)メルケル首相は物理学者でありコロナ感染拡大には専門的な見識もあり、サッカー欧州選手権中止要請のようにドイツ出身のIOCバッハ会長に対して専門家としての東京五輪開催中止の進言がほしかった。
これに応えたのが政府のコロナ分科会の尾身会長だ。IOCバッハ会長が菅首相との会談で感染状況が改善した場合には有観客とする検討を申し入れたとされることに会見で「2週間後(16日会見ー本ブログ注)に有観客というようなことは、普通の判断ではない。リアリティとしてはそうはならない」(報道)と否定してみせた。
(6)当初は西村コロナ担当相の会見の予定であったが、自らの酒類提供停止圧力問題発言で撤回、おわびした経緯から不適切とされて尾身会長の会見(報道)出番となった。西村会見であれば尾身発言のようにIOCバッハ会長発言に率直な物言いができたのかはわからない。
IOCバッハ会長の物言いは五輪開催に影響力の大きい米国メディアの意向、利益供与を反映した計算高さ、強引さが目を引いて、五輪スポーツの精神性純粋論に欠けて、これでは責任のある立場にあるものがあるべき姿を提言、進言しなければ国民の気持ちはおさまらないだろう。