サブカルチャーマシンガン

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荻野純新作読切「疎遠になった友達〜元トモ〜」 感想(ジャンプ+)

2019-05-21 | 荻野純
                             






自分が応援している漫画家さんである荻野純さんの新作読切がジャンプ+に掲載された。
詳しくはツイッターでリツイートさせてもらったので、そこからのリンクを辿ってもらいたい。






で、読んだ内容は、純粋に凄く面白かった・・・!
なんでしょうね、どんどん破滅していく友人とそれを見守る主人公と、
それでも衝突もせず最後まで「友達」で居続ける不思議な関係性、、、が表現されていました
ルームシェアはルームシェアでしかなくて、あくまで他人同士。。という現実が描かれていて、
そういう淡々としつつどこか物悲しいエピソードを描くには「透明人間の骨」を経た荻野さんは適役だったように思う。

ただ、久々に新作読切が発表されて感じたことは、
荻野純さんの絵柄/作風/演出には確固たるオリジナリティ・・・があり、
一応原作付き?というか事実の漫画化という形ではあったんですけど、
正直どこからどこを切っても荻野さんの漫画だ!って印象だったんですよね(笑
これはファンの贔屓目かもしれませんが、
もっと売れて欲しい。。というか、
評価されるべきなのでは?ってちょっと思いました
今、ああいう良い意味でクールで叙情的な漫画描いてる人少ないと思うんで、
そういう意味でも荻野純さんの漫画の良さ、面白さ、個性を知って頂く・・・というアピールにもなる新作なんじゃないかと。


恐らく、
何故ここまで面白い。。と思ったかと言うと、
心情をセリフで語らない手法が自分に合ってるからだと思う。
台詞も、モノローグも使わず、表情一つで登場人物の心境を表現してみせる・・・という気概を感じる
それが粋ですし、確かな読み応え及び荻野純漫画の個性として際立ってるように思いました
無料でサクサク読めるので、是非是非読んで「何か」を感じて欲しいです。

また、
オチが面白いんですよね
余韻っちゅうか、
人によって捉え方が違って来そうな演出になっていて、
その物悲しいテイストが正に自分好みで読んでいて非常に良かったです
荻野純さんのファンが読んでもそうじゃない人が読んでも楽しめる漫画だと思う
なんというか・・・有り体ですが、人生って切ないですよね(しみじみ)。








ところで、
最近荻野純さんのツイッターで「互いのガーディアン」っぽい絵がUPされてるのが気になります
いよいよ本格的に新連載も来るのでしょうか・・・?
新連載の折には、また是非全話感想書きたいです
そろそろ吉報が届きます様に!



君にとっての。/透明人間の骨 第二十二話「Sea and The DarknessⅡ(Totally Black)」 感想(ジャンプ+)

2018-03-13 | 荻野純








最終回でした。







う~ん、
例えば誰かが誰かにとって憎悪や嫌悪の対象だったとして、
自分にとっては「そうでもない」事なんて世の中にはザラにあったりして、
逆に言えば、
誰かにとって大切だったりリスペクトされてる誰かが、
自分にとっては気に食わない、憎悪の対象だったりすることもあるわけです

花にとって父親は家庭を壊した憎むべき人だったけど
父親の父親・・・つまり祖父にとってはむしろ花が息子を殺した許さざる人物だと
つまりは平行、
そういえばアナログフィッシュの曲にも「平行」という楽曲がありますけど、
うん、この漫画が伝えたい事の一つがきっと、“そういうこと”なんだろうなあ・・・とは思いました。


アンチ勧善懲悪、、、とまでは言いませんが、
限りなくグレーであること、
世の中は白黒付かない結末の方が圧倒的に多い事、複雑である事、
でも、そんな中で「生き甲斐」を見つけたり求めたりして生き抜いていくのが、
我々人間だということ・・・を、美しく描いて、描き切って見せたのが本作だと言えます
最後まで淡々と、でも、時には熱を持って、愛を含んで。花の「再起」までの一歩を見事に描き切った、
そういう最終回に仕上がっていたなあ、、、って個人的には思いました

許されないまま、
許さないまま。
矛盾した感情を抱えながら、
それでも生きていく決意を固めた花。
ある意味前回の地続きのような作中観で〆られた本作は、
「それでも歩いていく未来」を間接的に演出して着地した、
ある種の野心作に仕上がったんじゃないでしょうか
願わくば、
花の歩む未来に美しい顛末が待ち受けてます様に・・・。
最後まで感想を読んでくれた皆様にも感謝いたします。








荻野純さんも連載お疲れさまでした。
ある意味オルタナティブな漫画になっていると思うので、
ちょっと変わってて面白い漫画を求めてるなら是非、、、という所ですかね
個人的に、次は「互いのガーディアン」の続きが読みたいです。。笑
ではでは。



真相の告白。/透明人間の骨 第二十一話「Receivers」 感想(ジャンプ+)

2018-03-06 | 荻野純











想像以上に誤魔化さずにストレートに描いて来た印象でした
咎められもせず、肯定もされず、ただ黙ってしっかりと告白を受け入れる・・・
個人的になんとなく分かってるんじゃないか?って予想してたので泣いたのは予想外でしたが、
それ以外はきっと荻野純さんの漫画ならこうする、という誠実な展開に仕上がっていて、
ある意味誰よりも正々堂々とした花が見られて個人的には嬉しかったです。

おそらく、
「前科者」という重荷は想像以上のものだと思うし、
逆に言えば「だからこそ」得られる“何か”もきっとあるんだと思う
っていうか、既に花は「それ」を得ているとすら感じる
親としては悲しい事実、
だけど、
やっぱり親として子供を愛する気持ちがあるのも揺ぎ無い事実・・・。
とってもフラットな視点で描かれている今週の作劇は非常に荻野さんらしい演出に仕上がっていて、
その空気感を含めてこの漫画らしい終着点じゃないかなあ、、、って個人的に感じましたね。


また、アナログフィッシュの曲が演出として使われてるのも良かったですね
実はこの曲この漫画を描く前に荻野さんがこの曲の歌詞を呟かれてたのを見ていまして、
ある意味作者ファン的には「ここで使って来たか!」っていう驚きがあったりもしました(笑
人生は良い事も悪い事もある、
それはある種当たり前の事ではあるけれど、
どうしても思考はその片方に寄りがちになってしまうきらいがある
でも、実際、花の人生も、そして、読み手の人生だって(本当は)その片方に寄っている、、、という事はない
花はこれから罰を受けるでしょうけど、その分、何かしらの「喜び」だって得るはず・・・
そう考えれば、
人生、案外、悪くない。
今週のお話を見て、やっぱり、
多角的な視点で物事を捉える事の尊さ。。のようなものを感じた次第
来週で本作も最終回を迎えますけど、「みんな」がどういう風になるのか、
変わっていくのか、
そして、変わらないのか・・・
楽しみです!!


是非、読んでくれると嬉しいです。いちファンとして。




楽しいだけの日。/透明人間の骨 第二十話「その日、一日。」 感想(ジャンプ+)

2018-02-27 | 荻野純











今週は、面白かったです
以前も書いた気がするけど、ここまで「色々あったから」こそ、
こういう何気ない普通の毎日、みんなで遊ぶ日常がとっても尊いものに見えてくる・・・
そう考えると、ある意味構成の妙というか、過程を含めて荻野さん独自の演出の元で映えてるお話なんですよね
これ最初からこうだったなら特に感慨深さも無かったと思うんですけど、敢えて、物語の後半で、
散々苦悩した後に「これ」が来るから余計に感動するし純粋に「良かったねえ。」って思えるし、
なんだか楽しそうにしてるみんなの相様を見るだけでこっちも嬉しくなって来るんですよね
それはある種、
残酷な演出って言えば残酷な演出なんですけど、
それもまたこの作品らしいのかなあ。なんて思ったりもします。


もっと違う生き方を選んでたら、
もっと正しい道を歩んでたら・・・
正々堂々と「ただの女子高生」として遊べたのかな、楽しめたのかな。。という、
花の後悔の情念が炸裂するオチもまたある種の切なさが深々と感じられてとても良かったです
喜びと悲しみは表裏一体・・・
自身が選んだ道だけど、
だからこそ、
自身を責めてしまうそんな気持ちを含めて(個人的に)「よく分かる」お話だったと思います
それは、ある意味花がずっと追い求めて来た贖罪、、、“自身への罰”にも値するので、
本懐っちゃあ本懐だとも思うんですけど、それでも、まだ十代の若い子には酷でもあるわな。。

ただ、
花があの時違う道を選んでたとしても、
それはそれでまた違う類の後悔が生まれてた気もするんですよね
例えば、もしあのまま母親が自死してしまっていたとしたら?
まったく罪の無い女性が暴力で自殺してしまってた訳で、
それはそれで後悔の残る顛末だったのかもしれない。

何が言いたいかと言えば、
一見間違った道を選んで来た様に思えても、それもまた一つの側面でしかなくて、
頑張って生き抜いていけばまた違った角度から見れるようになるかもしれない・・・という事です
一生消えない後悔も、今の自分の未来に向かう原動力の火種でしかない、、、とは思う
だから、最後まで自分は花の「未来」を応援し続けます
最終話まであと少しですが、
最後は彼女の笑顔が思いきり見れます様に。。


個人的に、荻野作品の魅力の一つだと確信している、心に残るような素敵な笑顔を、ね。





幸せのカタチ。/透明人間の骨 第十九話「親愛なるきみへ」 感想(ジャンプ+)

2018-02-20 | 荻野純













正直「何が幸せか」の定義って難しいですよね
確かに自分も人生で様々な失敗や挫折を繰り返して来たけど、
そのお陰で“今更感じる”幸福があったりもしますし
花だってそれまでの人生は暗い事ばっかだったけど、
だからこそ今週のお話のような「幸福」を得れた、とも言えるし・・・
この十九話を読みながらそんな事をふと考えてしまいました。

親御さんがクリスマスプレゼントを律義に買って幸せが溢れるような家庭には、
少なくとも末期は全然違う場所で違う心境で生きていたはず
だけど、
そんな「過去」があったからこそ、
自分の創作を喜んでくれたり一緒に美味しいもの食べたり、
そういった“当たり前の幸せ”が尊く感じられて読んでてグッと来たりもしちゃうんですよね
果たして順風満帆に、痛みも孤独も知らなかったとしたら、花は今週のような表情を出来てただろうか、、、と
ふと想像するとやや複雑ですが「だからこその幸せ」なんだろうなあ、って感じました。


みんなで曲を作って(みんなというか花と栞で)、
みんなでそれを聴いて、
みんなで美味しいもの食べて、
みんなでわいわいお話して・・・
やってることはごくごく普通のガーリーな日常描写なのに、
時折ちょっと涙が出そうになってしまったのは、
それが花にとってどれだけ尊いことなのか。。を(読者として)知っているからに他なりません
楽しそうなみんなの姿を観て、渾身の歌詞を読んで素直にジーンと来てたりもしましたが、
恐らくその感情もこれまでの「過程」があったからこそ・・・と思うと、
やっぱり良く出来たシンプルかつ味わい深い漫画だなあ。。って
個人的に強く感じてしまうのです
花が、
紆余曲折経て、
感情を、世界を取り戻す為の物語。
素敵だと手放しで書き切りたい気持ちでした。


後は、
罪の清算・・・ですかね。
花がどんどん栞LOVEになってるとこも含めて(笑
いよいよクライマックス、益々感情を込めて感想も書いていきたいと思う。








あと、
自転車屋の息子がちゃんと手伝ってるのも何気に良かったです(笑
細かいけどああいうトコ良いですよね。



透明人間の骨 第十八話「Thank you,my twilight」 感想(ジャンプ+)

2018-02-13 | 荻野純









あと4話で終わりらしい
元々決まってたっぽいから円満なんでしょうけど、
毎週楽しんでたのでちょっと寂しいですね(笑
最後まで各話感想は続けます。


軽蔑してた兄の振る舞い。
勝手に他人に対して「ダメ人間だ。」なんて烙印を押すことはありがちな罠ですけど、
でもぶっちゃけ人間には色々な側面があって身内とは言え他人が勝手に他人の可能性や良さを、
見積もって決めつけられる程人間という生物は一面的でもないし「そういう側面」を見てただけ、とも言える。

つまり、花は思春期特有の厭世観から抜け出して、色々な意味で視野が広がったのだと思う
あれだけ下らないと決めつけていた他人や世界とも平等に渡り合えるようになった
しっかりとお互いに手を繋ぎ合う事が出来た
何もかもに勝手に絶望した振りをしていても、
結局この世界や人間も「捨てたもんじゃない。」
色々とセンセーショナルな出だしの漫画ではありましたが、
伝えたいことは案外そういう普遍的な事だったんじゃないかな・・・って
今となってはそう思います

栞が、
プロを目指さない。と
自然体に振る舞ってたのも良かったですね
何でもかんでも「プロ」というのもある意味視野が狭い思考ではありますもんね
何を選ぼうが、どういう道を歩もうが、それはすべて“自由”なんだと
そう高らかに告げるような作劇が心地良い18話目でした。








さて、
いよいよ母親に告げるパートでしょうか
母親も何となく分かってそうな気もしますが・・・
残り数話、最後まで楽しみたいと思います。



成長するってこと 透明人間の骨 第十七話「蝶々結び」 感想(ジャンプ+)

2018-01-30 | 荻野純










まあ、
「自分はダメ」って決めつけて動くのは、
ある意味“楽”であり、逆に言えば前向きに生きるにはエネルギーが必要なんですよね
花は自分をとことんまで否定する事によって色々なこと(人)から逃げようとしているけれど、
それじゃあ成長からは程遠いのも事実なんですよね。

例えば、
人間関係が煩わしくなってブチ切る人なんかがいますが、
あれも正直言えば「自分はダメだから」と卑怯な言い訳で逃げて
結局「人間的な成長」からは背を向けている訳じゃないですか?
勿論、
今すぐに全てと向き合え、、、とまでは誰も言わないと思うんですけど
今の花に必要なことって最後のページで語られてたような事だったりするんでしょうね

このままじゃ、
きっと同じような行為の繰り返し
そうなる前に、潔く腹を括って、自分なりの答えを出して・・・
時には「勇気」を出して一歩進むのもきっと必要な事なんでしょう
そういう事を描いてくれている気が(個人的に)しました。


でも、
正直な話友達や身内がそういう歴を犯して、
尚且つ狂気的な人間ではない場合、きっとみんな庇うだろうな・・・とも思う
それはある種の甘やかしなのかもしれないが、ただ、厳しくされるだけじゃ救われない気持ちだってある
本当に人を救うのは最終的には(恐らく)“許し”なんだろうな、、、っていうのは強く思います
それは、心から友達の人格を信用してるからこそ、言える事だったりもする。

以前の予想通り、
確執的な事は起こらなかったけど、
その代わりに罰を受けるタイミングはきっと来る。来る、でしょう、多分。
それでも、そこを乗り越えて、最後には幸福に笑えるエンディングが来ればいいな・・・と
最近はそう思いながらこの漫画を読んでます。栞のセリフにもまたグッと来た第十七話でした。







次回は2週間後!






事実と現実。 透明人間の骨 第十六話「回転盤」 感想(ジャンプ+)

2018-01-23 | 荻野純











正直、面白いと思う。
あくまで個人的なお話なんですが、
芸能人が犯罪をおかしてしまったとして・・・
あ、若しくは不倫騒動を起こしたとしてもぶっちゃけ直接迷惑が掛かる訳じゃないし、
迷惑なのはその周辺だけであってよしんばそれが好きな芸能人だったとしたらむしろ(表現に)感謝すべきじゃないですか?

もっと言っちゃえば。
本当に腹が立つのって不祥事を起こした誰彼じゃなく、
身近で平気で他人(っつーか、俺)に迷惑を掛ける奴の方が腹が立つっていう・・・
迷惑っていうよりは悪意とか無神経って言い方のが適してるかな。
結局は、「そんなもん」なんだと思う。

でも、
やっぱり日本人は集団大好き民族ですから、
集団で大意が決まるとそっちの方にこぞって向かっちゃうじゃないですか?
まあそれすら個々の選択の末の結果、なのかもしれませんが、
栞の行動はある意味正しくもあったんじゃないかな。って個人的には思いました
週刊誌の情報でまるで現場や当人の状況を見知った風に叩いたりするけれど、
本当のところは当人たちにしか分かんない、って話なんですよ。
自分は今回のお話をそういう風に捉え、
素直に「面白い。」と思った。
これですら一つの“選択”ですから。何事も、考えて答えを出すべきなんですよね、本当はね。


栞は栞の反応があり、
伽奈は伽奈の反応がある・・・と考えると、
どういう風に転ぶのかが現時点では分かりませんが、
きっと大丈夫、上手く行く、、、んじゃないか?って今は思います
だって他人の為に身体を張れる女の子ですもの。。と、予想しつつ
良い意味で裏切られる可能性もありますが(笑
でも、
そこを乗り越える未来だってきっとあるんじゃないかと。

この漫画は、毎週引きが秀逸なんですよね。
単行本で読むのも面白いけど、完全に週刊向けの構成に仕上がってるので
こういう風に毎週逐一読んでその度にドキドキするのも面白いし純粋にわくわくするな~と。
あと、今週の花と栞のやりとりにそこはかとない「百合」を感じられてそこも良かったです・・・笑
やっぱり荻野さんの表現には百合的エッセンスが良く似合う(と、思う)。
来週も楽しみ。




捉え方次第で。/透明人間の骨 第十五話「未だ見ぬ明日へ」 感想(ジャンプ+)

2018-01-09 | 荻野純









まあ、
正直「自分の価値を信じる」なんて事は難しいわな
俺だってそう、
ぶっちゃけた話今まで30年以上生きて来て「自分に価値がある。」って思った事一回も無いですもん
それどころか、自分に対して「クズ」以上の評価を自分で与えた事すら俺は無いんですよね
だから、この場合栞よりも花の心情に共感してしまう、、、のは仕方のない話なのかもしれない。

要するに、
自分の存在を自分で許せるか否か、なんですよね。
やっぱり無価値どころか生きてるだけで迷惑を掛けたり嫌な思いをさせる~とかって考えてしまうと
そりゃ自分をおざなりにして我慢したまま生きてストレスや鬱を溜め込むのも常套な気がする
自分は花のような人生を送ってるわけではありませんが、
自分に対しての「価値」を100%信じ切れない部分に於いては頷いてしまう気持ちが大きいです
でも、ある意味栞が言っている事も言っている事で真実なんだろうなあ。ってそれとなく思ったりもします。
だって、自分から推し量るのと他人から推し量るのとでは全然違うかもしれないですからね。
だから不安になる訳でもあるんですが・・・(笑


そんな花の心情に共感しつつ、
栞の考えは考えで素敵だなあ。とも感じたりもする。
すべては捉え方次第――――――――――
人生って、
見方次第で変わるのも常套と言えば常套なんですよね
そりゃ完璧を求めればすべてはマイナスかもしれませんけど、
ちょっと視点を変えればポジティブな見解に辿り着けるのも人間の力でもあるので。
そう、示唆させるような栞の最後のセリフは読んでいてグッと来るものがありました
それは、
花にとってはすぐに飲み込むのが難しい捉え方かもしれませんけど、
それでもちょっとずつちょっとずつ前に進んで行ければいいな・・・と個人的に思いました
相変わらずしんしんと降る雪のような静謐な雰囲気含めて大好きな漫画です。
(だからこそ、もうちょっと売れて欲しいなあ、、、って願ってます。)








次回は2週間後!

P.S 荻野さんがツイッターでUPされている花のちょっとエッチなイラストが実に最高です・・・(笑
   未だ見てない方は是非是非!!



透明人間の骨 第十四話「66号線」 感想(ジャンプ+)

2018-01-02 | 荻野純











思いの外あっさりと復活したなあ・・・と感じたんですが、
逆に言えばあそこで姿を現した時点で、それが花の「本音」だったんだろうなあ。とは思います。

自身に罰を与える・・・と言っても
やっぱり心のどこかで誰かに会いたかった、
人に話を聞いてもらいたい気持ちが収まらなかったんでしょう
それも、わざわざ自分を探しに来てくれた相手ですからね。


しかも、栞のイケメンっぷりも半端なくて(笑
そりゃあ、あんな風に心開いちゃうよなあ・・・という説得力のある作劇が良かった。
基本無表情な花にとって笑うのは勿論、泣くのも立派な「成長」だったのかもしれない・・・と思いました。


気になるのは、
この栞も栞で「何か」を抱えてそうな事ですね
表情の隅々から伝わって来る憂いのような心情を見ていて、
恐らくこの人も過去に色々あったのかな・・・と邪測せざるを得ない話数にもなっていました
何にせよ、ようやく再起の兆しを見せ始めたこの物語がどう転がっていくのか、、、に注目です
今年も「透明人間の骨」、応援していくので是非よろしくお願いします!