毎年恒例のアレでございます
明日はアルバム編UPしてそれで今年はフィニッシュです
毎年12月に入った途端にこのシリーズに向かう感じがしていますね
選出基準は、
今年リリースのアルバム、シングルのみ&
一つの歌手から複数曲選ばない〜の二つです
個人的なものですが良かったらどうぞ。
第20位遠影/宮沢和史with藤巻亮太
まずは、
小学生の頃からファンの宮沢和史さんの35周年記念アルバムから。
この曲は同郷の後輩であるレミオロメン藤巻亮太さんと一緒に作ったもの
作詞が宮沢さんで作曲が藤巻さん
宮沢さんの語る通りかなりポップで爽やかな一曲
「耳を澄ませば 当時の流行歌」とどこかノスタルジックな雰囲気もまた素敵な一曲。
アルバムにはTRICERATOPSが関わった曲や名曲「からたち野道」の再録もありそちらも素晴らしかったです。
第19位Mum/Chilli Beans.
90年代のオルタナ、ギターロックを彷彿とさせる骨太なロックナンバー
歌詞は「誰にもわからない 私 Crazy」と理解されない心境を歌っている
ジリジリとひりつくようなロック感と、
ちょっとノスタルジックな音像が気持ち良い2024年の会心のロックナンバーの一つだと言える
ライブで聴くとまたマシマシで気持ちが良い。
ちなみに今年THE ALFEEのトリビュートに参加してたりミュージシャン受けの良いバンドでもある。
カッコいいもん。
第18位愛哀/chilldspot
チルズの曲は「未定」や「BYE BYE」「まどろみ」などをランクインさせてきたが、
初のバラッドでのランクイン
満たされない気持ちと、
だからこそ罠と分かってても仮初の愛に手を染めてしまう
そんな心境が生々しく描かれている名曲
また、バンド演奏の重厚感も見事でグレイプバインなみの厚さを感じる曲でもある。
第17位17/リーガルリリー
「キラキラの灰」も名曲なのだが、
敢えてこっちを選んだ
リーガルリリーらしからぬ、
シンプルなギターロック
ある意味bloodthirsty butchersの「JACK NICOLSON」のリーガルリリー版みたいな、
ロックバンドで突き進んでゆくんだ!的な強い意志を感じる楽曲
またギターソロの音がむちゃくちゃ良いのでそこも是非聴いてほしいですね。出来ればCDで。
第16位Party!!/緑黄色社会
タイトル通りゴージャスでアッパーなパーティチューン
この世界は君のもの〜みたいなスケールの大きなフレーズと、
もう一つ、
サビの「ただ君に伝われ」って部分。
どんなに感謝の気持ちをもって発したり動いたりしても、
それが伝わってない手応えを感じる時も多い訳で、
それは自分の満足の為かもしれないけど、
でも、自分がした事が「何か」になってて欲しい…
そんな祈りにも似たフレーズにグッとくる一曲でもある。
第15位ジャンクワーカー/THE BACK HORN
この曲、
歌詞に「パワハラセクハラモラハラアルハラマタハラハラハラあらら」とあって
初めて聴いた時はちょっとクスッとしたね笑
初期っぽい暴力性を感じさせつつ、
時代の空気も反映させた最新型のキラーチューン
今はマルハラとかフキハラとかもあるし、
そんなセンシティブ時代の混沌を見事に描き出している〜と言える
「ぶっ壊れてんのはお互い様だね」ってフレーズも好き。
第14位111511/downt
ブッチャーズやイースタン、ナンバガ、からのロストエイジやオウガ、ノベンバ等々の
Jオルタナラインから久々に良いバンドというか、継承出来そうなバンドが出てきたな〜とか思った
ちょっと偉そうな語り口で申し訳ない。
「煉獄ex」とかも好きですが、
この曲は
サビの美しいメロディと感傷的な歌詞の交わりがとても素敵で
J-POPファンにも通じそうな素養があるので入り口としては相応しいかな、と。
アルバム「Underlight&Aftertime」も是非。
第13位こっち向いてほい/asmi
ドラマ「民王R」の主題歌。
正直、「ラヴィウス」もよく聴いたので迷った。
この曲は、あっち向いてホイをモチーフに
もう少しこっち見てよ!っていう、
ある種誰もが抱えている願望…及び葛藤を曲にしていて
かなり共感度指数が高い曲になっていると思う
また、二段構えのサビメロが聴いててとっても気持ち良い
anoの「絶対小悪魔コーデ」を作詞作曲したすりぃ氏の楽曲だそうで、
自分が気にいるのも道理と言える。ライブで盛り上がりそうなので来年是非聴きたい。
第12位頭の中の宇宙/ハク。
ハク。はいいぞ(定期)
downtやリーガルリリーも良いけど、
ハク。も良い感じのオルタナロックやってると思うんですよね
ライブも毎回格好良いし、何より拡がりのあるギターサウンドが良い。
新境地だった「dedede」と迷ったけど、
この曲はどこか懐かしくて切ないような、
そんなギターフレーズに心を持ってかれる感覚があって
歌詞も上手く生きれない心情が反映されてる気がしてそんなペーソスな部分もまた大好きな一曲
00年代のミュージックスクエアで流れてそうな良い意味での時代錯誤感がヨイ。
第11位許婚っきゅん/ano
今、
ぶっ倒れるんじゃないかってくらい物凄いスケジュールの中で動いてますね
ただ、自分は「絶対小悪魔コーデ」から知っただけなので、イメージとしては
癖の強いポップやロックを歌う人〜というイメージでしかない。
TVで「(北海道出身のアーティストと言えば)eastern youth。」と発言するなど、
同調圧力に屈しない芯の強さも好きですね。
この曲は、
相対性理論の「LOVEずっきゅん」のリメイクみたいな楽曲
こういうちょっと癖のあるポップソング歌わせたら本当上手いな〜って思う
「四六時中愛をちょうだい」ってフレーズも大好き。
第10位同釜/MONO NO AWARE
タイトルは「おなかま」と読む
合唱風の始まりから、
ポエトリーリーディング的な音像に変化し、
最後はギターが炸裂して終わる〜というかなり変わり種の一曲
尚、
ライブだとより爆音の「同釜」が聴ける
これがまたキョーレツでめっちゃ楽しいのよ!
神妙で風変わりな曲調の割にはライブに於ける起爆剤の役割を果たしている
作業と捉えがちな食に対する考え方に一石を投じるような歌詞の数々も聴きどころ
ある意味、今回のチョイスの中で聴いてほしい度では一番かもしれない。
第9位Superstar/川本真琴
ここ最近は良い意味でサブカル寄りの楽曲が多いイメージだったが、
久々にメジャーっぽいの来たな。と感じた一曲
勿論、
早口でまくしたてる以前みたいな感じではないけど、
ポップに広がるサビメロと伸び伸びした歌声を聴いて健在っぷりに嬉しくなった楽曲でもある
また、
歌詞が面白くて
「空泳ぐくじらに 飛び乗ってみたいの」ってファンタジックなフレーズは
どことなく同じ時代のJUDY AND MARYの「くじら12号」を彷彿とさせる節もあり
そんなところもどこかグッと来る新しいアンセムに仕上がってます
実は、ライブで新曲として聴いたのが初めてでした。
第8位Heaven/Rei
Reiも打率高いね。
Reiはスガシカオのサポートギターやったり、
山崎まさよしとの共演、RHYMESTERに呼ばれてfeat.したり、
藤原さくらと仲良くてコラボとかしたり・・・と、
若干ミュージシャンに評価されるというミュージシャンズ・ミュージシャンになってる気がする
攻撃的なギターリフに、
挑発的なボーカルが光る真っ向からのロックチューン
ここが天国?と幻滅しつつも、
ここが天国!と今ある幸福も噛み締めている
何故なら在る内に噛み締めるのも大切なことだから。
そんな二律背反の想いが重なっている歌詞がまた面白くて尚且つ、アツい。
一時期は狂った様に聴いていた2024年を代表するキラーチューン。
第7位恋じゃなかったら/SHISHAMO
イントロ聴くと昭和のロックかな?と思うくらいレトロなアレンジも印象的な一曲
この曲は、
なんと言ってもラストの合唱
3人のユニゾンにある。
あの部分を聴いてると、
この世界に生まれてきて、素敵なものを、素敵な事を体感して
それだけでなんでこんなに嬉しいんだろう、泣けるんだろう。みたいな・・・
そういう根源的な喜びがフラッシュバックしていつも涙が出そうになるんですよね
あまりああいうアプローチをやってこなかっただけに余計に聴いててグッと来る
アルバム最後の曲だけに漫画の最終回みたいな雰囲気にも感じる曲でしたね。
何かを好きって事はそれだけで間違いなく尊くて素敵な事だ。
第6位ホテルニュートリノ/THE YELLOW MONKEY
この曲を聴いた時、
まずこのキャリアであのみずみずしさ
ポップ感はすげぇな。と思った
なんか若手バンドの先行シングル?みたいな老け込まなさが素敵だと感じました
イエモンは再結成バンドの中でも今の曲で全然勝負出来る稀有なバンドの一つかな〜と
まあ、過去の懐かしい楽曲を変わらないテンションで鳴らすのだって全然スゴいから、
別になんでもアリではあるんですけど。
また、
歌詞の「それでもまた朝が来れば 仕方なく目覚め
散らかった悲しみや希望を片付け」ってトコが実に良いですね
本当、俺も毎朝毎朝"仕方なく"起きてるもん(笑)。
仕事のとき
こいつ愚痴ばっか言うなぁ、他に楽しい事無いのかな?とかさ…..
もうなんだか精一杯の日々だしさ。そういう、
底辺の人たちの心情を理解しているかの様な歌詞がまた絶品だと思いました。
この曲を東京ドームで聴けたのも個人的な財産の一つです。
第5位Deal with the Monster/Cö shu Nie
「答えはNOだ 誰の言いなりにもならない」
「他人を信じるな 僕が正しい」
「オマエはYESと言え」
「このコがそうやって云うノ。」
これらの歌詞を聴いた時、
単純にすげぇな。とか
ここまで言うか。みたいな感情もありつつ、
ふと気が付けばここまで攻撃的なロックナンバーも早々ないので、
その意味では刺激的だし、これはこれで等身大の歌詞だと思いました
人間、
常に品行方正なことだけ考えてる訳がないから。
やっぱり・・・この曲を聴いてると無茶苦茶スカッとしますね。
それがこの位置の理由ですね。こんなにも煮え滾る怒りを感じさせる曲も珍しい。
でも、本当はこういう曲が欲しかった。
第4位幸福ミュージック/眉村ちあき
憲法で、
国民は誰しも幸福追求権がある〜と定められているらしく、
その幸福追求権について歌った楽曲(ぶっちゃけ管理人は知らなかった)。
この着眼点はスゴいですね
ラジオによると、
スタッフの一言でその存在を知ったらしいんですが、
それをここまで上手く曲に落とし込めるセンスが凄い。
また、
イントロが90年代のPUFFYの曲みたいで
そんなノスタルジックな部分も個人的に聴いてて楽しい
流れる様なサビメロ、小気味良いギターサウンドに乗せて
憲法がそう言ってるんだから、君も幸せになる権利あるよ。と歌ってくれる
ある意味国家的事実に基づいた最強の応援ソング。
第3位ちょうぐにゃぐにゃ/ネクライトーキー
この曲を初めて聴いたとき、
タフで真っ直ぐなサビのメロディがガツンと来た
「ぐにゃぐにゃぐにゃでそれでも進むんだ」と歌う、
ある種ネクライトーキーの音楽性をそのまま表現したような楽曲
またこの曲、
歌詞が最高で
「まぶしさを掲げたオシャレな言葉もどうしようもなく響かず終えそうだ」とか
「誰かの最高でもこちらとしちゃあ嘘にさえ見えてくらぁ」など、
かなり共感度指数が高い歌詞が並んでいる
その上で、
「少しは僕も痛いと思うから」
「ふざけた僕も目一杯グーで殴りに行こう!」と
そんな自分にさえ懐疑的な部分も含めかなり完成度の高い歌詞に仕上がっている
正に、
"ちょうぐにゃぐにゃ"、
それが人生なんだな。。
今年を代表する一曲というだけでなく、これからのテーマソングにもなってくれそうな
そんなエネルギーを強く感じる大好きな一曲です。
アルバム「TORCH」の中だと「だから、」も大好きですね。
第2位永遠少女/ZAZEN BOYS
この曲に関しては、
あまり言葉で語るのも野暮な気がする
ヒリついた雰囲気、残酷な現実を描いた歌詞
そこから生まれる虚無感…その生々しい感情の動きがとても見事な一曲
実際、
今の日本の雰囲気にも似合っていて
昔と比べて"しょうもない。"と感じる事も多い
例えば、インターネット正義マンとか(笑)。
でも、
そういう中でも
探せるもの
感じれる想いだってあるはず。
そんな事を真摯に歌うこの曲は、
自分の中では今年を語る上で絶対に外せない一曲でした。
自分の中ではそれほどの楽曲ですね。
第1位海馬成長痛/ずっと真夜中でいいのに。
この曲を初めて聴いたとき
「独特な曲だな。」と思った
妙なラップから始まり、
ポエトリーにも似た雰囲気
けだるいAメロからどこか攻撃的なサビメロやギターリフ・・・
総合して新しい音楽を聴いている。という感覚が強かった
そして、
この曲は自分の事をテーマにした歌詞なのかな?と思うくらい
自分の歌だった
「日差しが眩しいほど 体はだる重じゃん」
「何者でもない でも今更引き下がれない」
「一過性のエンカウント 通じ合えない礼儀」
極め付けは、
「誰が僕をわかった気になれんのかね」というサビの歌詞。
このフレーズを聴くたびに溜飲が下がる気がして、
ある種の精神安定剤のような効能があると思った
syrup16gにも通じる、
普遍性を纏った憂鬱の表現
それでいて、「夜(よ)は情け」と
時代劇のような響きを入れ込む温故知新なセンスも大好きだった
音楽に救われたとか言うなら、
多分今年一番救ってくれた曲かもしれない
またこの曲をライブで聴いた時の解放感、カタルシスもスゴくてかなり興奮した
どうしようもない感情を抱えながらだって、踊ることは出来る、楽しむことだって出来る。
最高にだって、なれる。
そんな建設的なテーマ性もまた聴いてて胸に来る2024年のセルフ・アンセムでございました。
いや〜、
流石に20曲分はキツかった。。
でも、ゆっくりアルバムずっと聴いたり、
吟味して選曲したりするのは楽しかったです
自分もめっちゃ音楽に詳しいって訳ではないので、
きっとあれがないこれがないってのもあり得る事だと思う
それに関しては申し訳ない。と思いつつ、
あくまで一つのケースに過ぎないので。
まだまだ知識不足だしね。
では、
また明日。