サブカルチャーマシンガン

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ボクガール 6巻/杉戸アキラ

2015-06-20 | 単行本感想








表紙の瑞樹があまりにも可愛すぎて堪りません・・・!
そりゃ猛もああなるわなあ、っていう(笑









自分は割と誠実な作風っちゅうか、
きちんとキャラの気持ちが(納得出来る形で)伝わって来る作品が大好きな節があるんですけど
その点から考えると今作「ボクガール」は実に自分好みの誠実さが光っているなあ、とこの6巻を読んでみて感じました
特に大きかったのは藤原さんの行動の数々ですね
瑞樹が彼女の為にして来たこと、頑張って来たこと、これから役立とうとしていること・・・
そんな瑞樹の“優しさ”に触れて、彼女は彼女で瑞樹の為に頑張ってくれている
後先考えない不器用な部分も垣間見せつつ(笑
でも、そんな不器用な部分も含めて凄く「良い子だなあ」というか
ちゃんとこっち(主人公)が与えた分だけ返してくれる類の“誠実さ”にも満ちている内容にもなっていて
そういうのが凄くいいなあっちゅうか、「お互い支え合う」関係性なのがとっても読んでて気持ち良かったんですよね
 それは瑞樹も同様で、自分が傷付くと分かってても健気に猛と藤原さんの関係を取り持とうとするいじらしさだったり、
今巻では個人的に何度もお世話になった(失礼!)藤原さんとの混浴回なんかもあったりする訳なんですが
そこでも出来るだけ早く上がろう、だとか、視ちゃダメだ!と必死に理性にしがみつく姿など
美少女になっても実はめちゃくちゃ紳士的だったりもして、
瑞樹はめちゃカワな部分がよく着目されてますが
最終的には他人に頼り切らず自分から猛との問題に関して訴えた意志の強さ含めて「男らしさ」も健在だったりもする
そういった“精神的イケメンポイント”なんかも是非着目して頂けたら・・・とか思います
要は、やっぱりこの漫画のキャラ達は良い子が多くて(特にメインの3人は)
そんな彼女たちの“不器用な誠実さ”に触れてるだけでも楽しい、と
変態も多い漫画ではありますが(笑
さり気に友情だったり愛情なんかもきちっと楽しめる内容や演出に仕上がってるなあと感じました
猛とのあれこれもいいですけど、何気に藤原さんとの関係性も過去エピソード含めてめっちゃいいんですよね
官能的な部分も多々垣間見られる漫画だからこそ、瑞樹の紳士な部分だったり猛の男気、藤原さんの優しさが際立つ感触なんかもあります
そういった可愛さを強調してキュンと来させるエピソードとキャラの人となりの良さを感じさせるエピソードのバランス配分もまた良い、という話でもありますね。


バランス配分云々で言えば、この巻は所謂「女体化ものの旨味」と「元男子としての役得」のバランスが実に良い巻でもあります
今回も今回で瑞樹は絶妙な表情の数々により読み手をキュンキュンさせるめちゃカワっぷりを披露しまくってまして
徐々に徐々に女の子らしくなっていく思考や仕草も含めて堪らない出来栄えになってるんですが、
同時に憧れの女の子と混浴!なんていう、
瑞樹じゃなかったら血涙を流して恨んでしまいそうな(笑)
超羨ましいシチュなんかもあったりして、先述の「どんどん女の子らしくなっていく瑞樹」を味わいつつも
「思春期男子としての喜び」なんかにもニヤニヤ出来ちゃったりして、一粒で二度美味しい的な
そういう効能があるなあ・・・とこの6巻ではいつもよりもずっと強く感じた次第です
また思春期男子しちゃってる瑞樹も瑞樹で実に可愛いんですよね(笑
正に真の意味での両性具有、元男子と一緒にお風呂に入る藤原さんのドキドキ模様ももう最高でしたし
「羨ましいし、可愛いし」というこの手の作品としては中々ない読み味になっていると思います
その・・・男子の視点と女子の視点で両方でドキドキ出来るからこそ
自分は「ボクガール」って漫画が大好きなのかも。って読んでて思えましたね
猛にドキドキしてる瑞樹も可愛いし、藤原さんにドキドキしてる瑞樹もまた可愛い・・・っていう
作品としては全体から考えても実に良い塩梅になって来たのでは?なんてはっきりと感じました
藤原さんの心情もちょっとずつ変わって来ているみたいですしね。

個人的な話なんですが、
例の混浴回、#53はもう掲載号のヤンジャンが発売されてからリアルタイム以外でもずっと読み続けています
それくらいに大好きな話数であり、ぶっちゃけ藤原さんの遂にちょっと露わになったおっぱいに読む度にお世話になってます
正直多分一番お世話になった話数なんじゃないですか!?って思うんですけど
それくらい遂に拝めた藤原さんのおっぱいと、
ただ官能的なだけじゃなくキャラの内面まで伝わって来る繊細でもある作劇が自分的にめちゃくちゃツボでした
実は何度も何度も繰り返し読み続けていたらふと「瑞樹って藤原さんがショックを受けないように凄い紳士的に振舞おうとしてるなあ」って強く感じました
当時は、週刊で読んだ時はもうワクワクし過ぎてページを捲る度に心臓バクバクいってましたからね(笑
どんだけ夢中になってるんだよ・・・とか呆れられそうですけど、それくらいこの漫画のストロングポイントが出まくっている傑作回だと断言したいです
思春期でありながら、いじらしく紳士的な(そこが可愛い)瑞樹と藤原嬢のエロティック過ぎる体付きとドキドキ、、、
実に最高でした!(超笑顔)
また藤原さんの心境を顧みると更にニヤニヤ出来るシチュでもあるのでそういう観点からも是非
このお話は男としても思春期大好き人間としても熱弁不可避な話数でしたね
次のお話で瑞樹が反芻して紅潮したりしてるシーンも実に思春期男子的で堪りません(笑


そんな瑞樹は、この6巻でも相変わらず、いや、今まで以上の可愛さを放っておりました!
まず、猛に向かって紅潮しながら「エッチ!!」って言い放つシーンは完全にヤられましたね(笑
前述のように藤原さん相手に紅潮する瑞樹は瑞樹でどれもすっごく可愛かったですし、
妄想の中の瑞樹だったり、
思い出の中の瑞樹だったり、
或いは(不可抗力で)泥酔した瑞樹だったりと
単調でなく手を変え品を変え色々な切り口で瑞樹の可愛さを掘り下げてくれる器用さが光っていたと思います
特に酔っぱらって甘えんぼになって更に無防備にもなってしまった瑞樹は正直堪りませんでした
あそこまでされたら、いくら「良い子」でもある猛でも抗えないでしょうねえ・・・笑
中でも「一緒に寝るの!」のカットは天使かと・・・
そりゃ親父もあそこまで狂っちゃうわ、とか思いつつ、
実はそんな瑞樹や親父に翻弄されて受難を背負う猛は猛でなんかいじらしくて個人的に可愛く思えました(笑
あまりにも無防備過ぎる瑞樹に色々と刺激されて思春期男子化してしまう猛の姿が微笑ましかったし
理性を越えてさかってしまったシーンはそりゃもうごちそうさまって感じで 笑
親父に責められるシーンがね、これがまた「叱られている猛」という常識人の彼にしては新鮮なシーンなんかも見れてね
それもまた面白かったですし、タジタジになって困惑している猛がまたマッチョ男とは思えないくらい可愛くて・・・(笑)
そういう猛の人間くさい部分も凄く面白く感じた6巻目、親父のキャラはもう説明するまでもなく強烈だし、
コメディとしても余裕でクスクスニヤニヤ出来る仕上がりにもなっているので是非是非という所

個人的には、実は瑞樹と同じくらい藤原さんが大好きでもあるので
そんな彼女が照れるシーンだったり、
瑞樹の為に頑張ってくれるシーンがとてもお気に入りですね
特に混浴する前の彼女の戸惑いの演出の数々はもう最高でした
ちなみに藤原さんは今後もっともっと可愛くなるので藤原さんスキーの方は期待していて欲しいです(笑
毎回毎回面白くキュンキュン出来る内容ですが、この6巻はこれまで以上に方々の要素のバランス感覚に優れていたかと。
今個人的にトップクラスに夢中になっているラブコメ漫画の一つです。改めて、大好きです!!














ちなみに来週の本誌では巻中カラー、
毎週各話感想も書いてるので本誌も読まれてる方は是非そちらもよろしくお願いします
細かいところを書くと、デフォルメ画もどんどんセンスがアップしているかと
57話の扉絵のデフォルメ画は特に可愛く内容にも沿ってて実にイイ
そういう訳でこれからもコツコツ応援していきます!

あ、それとおまけ漫画の藤原さんのデフォルメ画とアシさんの描いた藤原さんのイラスト(水着)も超良かったです。