昨日は岩海苔のライブを観に埼玉は熊谷へ。
随分久しぶりの岩海苔ライブだったんですが、
岩海苔のライブは本当に“楽しい”ですね
時に爆笑してしまうくらいにその場のノリとグルーヴ感に満ちている内容に終始感心してしまった公演
いつも岩海苔のライブに行くと音楽の原始的な楽しさを体感出来るような気がして今や岩海苔のライブは欠かせないものになってるかもしれません
海北さんも岩崎さんもロストやセカイイチでは見せない大ボケっぷりをかましてくれるのでそういう点でも一ファンとして楽し過ぎますね(笑
とっても普段着で、飾り気がなくて、ゲストの渡會将士さんを含めて「最高」としか形容の出来ない素晴らしい一夜でした
もう岩海苔のライブに於ける“楽しさ”は尋常ではないので双方のファンは是非観て欲しいです!
ちなみに埼玉は熊谷は人生初上陸です
道を訊く時筑波の事を「つくなみ」って読んじゃってちょっとした恥も掻きましたが(笑
いや~でも・・・流石に遠かったですね 東京まで約2時間なのにそこから1時間掛りますからね
ただそこまで離れてると逆にテンションが上がってしまったのも事実 想像以上に栄えてて素敵な街でした
またモルタルレコードの2Fだったんですがまるで自宅かのような相様になってて
そのアットホーム感も素晴らしかったですし音響も良くてまた来たくなる良いハコでしたね
埼玉のハコは数カ月ぶりでしたが隣県と言えば隣県ですしまたちょくちょく来たいなあ。なんて思いました。
埼玉のライブハウスもちょくちょく開拓出来れば嬉しいですね。
■渡會将士
フォズトーンの活動休止ライブ以来に渡會さんを観ました
岩崎さんとはマブ達風で海北さんとは同じ学校の先輩後輩なのでちょっと恐縮気味?に見えて(あくまで個人的に)
そのギャップというか、関係性の妙もまた眺めてて面白かったですね(笑 普通に外でお三方で談笑してました。
一曲目の「海に行かないか」で早速泣きそうになる
泣きそうになったのは(曲の)雰囲気に流されただけじゃなくて
最近になって色々と背負うものを感じて来たからこそ感情移入しちゃって気持ち泣けてしまったのでした
相当入り込んで歌われてたのでそれもあってやたら感動してしまった一曲目
賑やかに「レインメーカー」、この緩急も楽しい!
原曲は決して盛り上がる系の曲ではないんですがソロでアコギだと掻き鳴らす印象が強いので自然とテンションも上がる
その後本庄市にある実家に泊まった事、妹の家族に会った事、その子供が泣きながら宿題をしている映像をお客さんに見せたり(笑
非常にアットホーム、正に文字通りな感じでライブは進みました
ベイビーレイズJAPANに提供した「Pretty Little Baby」、これがめっちゃ気持ち良くて
わっち本当に歌上手いなあ・・・と感銘を受けつつ伸び伸びと何度もプリティリトルベイベーって歌う繰り返しがカタルシス満点で
いつまでも聴いていたくなるリズミカルさとコール&レスポンスを含めた一体感があって凄く良かったですね
弾き語りって静かなイメージかもしれませんが意外とバンドのライブと同じくらい盛り上がったりアガったりします
「Morning Glory」ではヒップホップ風のアレンジとゲストに岩崎さんのラップも入って相当ファンキーな仕上がりになっててめちゃくちゃ楽しかった
こういう風に自由に気ままに鳴らせるのもソロの弾き語りならではだなあ・・・と感心しつつ
続く「LOVE」では歌詞にハッピーバースデーってフレーズが入ってる、という事もあって本日誕生日だったお客さんとマンツーマンのコ-ル&レスポンスをして
笑いと共に場の空気を盛り上げたりライブの運びが凄く上手いなあ、なんていちいち感銘を受けてました
その辺りはこの後も感じますが流石のプロっぷりをアットホームなライブでも感じられてとても良かったですよ
最後は岩崎さんとセカフォズの「ハレルヤ」を熱唱、
これがまた泣きそうになるほど熱のこもった演奏と歌でやたらグッと来ちゃいましたよ
ちょこちょこミスもあって笑いも生まれてたんですが(笑
自分はと言えば本当に息の合ったサビのユニゾンにガチで胸打たれてました
辛いからこそ、時に自分を癒して思いっ切り楽しもう、っていう、そういうテーマも今の自分には合ってました。
渡會将士さんのソロ、すっげえ温かくてきっちり盛り上がって歌の上手さも堪能出来るので
フォズトーンが活動休止しちゃって寂しがってる方々にも是非観て欲しいですね。
正直、最高でした。
■岩海苔
初っ端から岩崎さんが海北さんの事を「普通の出来事をめちゃめちゃ良い風にツイートする」とイジりながら(笑
岩海苔のテーマソングが始まった時点で「ああ、これだわ・・・」って感覚が自分の中にはありました
この帰って来た感、あったか味、素朴な聴き心地、何もかもが良かったです
続く「ノーミュージックノーライスのテーマ」もコミカルな歌とノリにほっこり出来たりして
ロストもセカイイチも最高のバンドですけど、岩海苔は岩海苔でしか味わえない感覚、カタルシスが間違いなくあって。
それを是非守って欲しいし、続けて欲しいし、単に息抜きの余技などではない独立した良さがあるよなあ・・・と思いながら観てました
源ちゃんの絵描き歌も久々に披露しつつ(7秒の曲 笑)
岩海苔の数え歌、多分初めて聴きましたけどこれまたシンプルな良さがあって素敵な曲でした
岩海苔の曲は疲れ身に沁みるようなエッセンスがあるなあ、とか改めて思いつつ
「夜勤の人向け」「エロい、ちょっと見えてます。的な」と岩崎さんが語った「おやすみなさいのテーマ」でしみじみ
ノリの良い「ニューイヤーのテーマ」では和なフレーズをアドリブで演奏しまくったり笑いも生みつつ二人のハーモニーも息ピッタリで
呼吸をするかのように、外で観てる分にはあまりにも容易く声をガッチリ合わせて魅せる事が出来る二人のセンスは正直凄かったっす
この曲もまたコミカルでありつつメロディやリフはきっちり素晴らしい、っていう岩海苔らしい一曲でしたね
渡會さんも傍で観ていて笑いまくってました(笑
くせ毛はつらいよのテーマも初めて聴きましたけどちゃんとしたオチが付いてて感心
たっぷりの笑いと温かさを生んでなんとオリジナル曲オンリーで構成された前半は終了、
15分程度のトイレ休憩を挟んでここからは後半戦に突入していきました。
その後半戦一曲目は新曲の「Rock Laver」(直訳で岩海苔!)だったんですが
まさかのヒップホップで岩崎さんのラップと海北さんのラップが楽しめました
海北さんのラップは岩崎さんも言ってましたけどスチャダラパーのアニさんっぽくて独特な感じでした
っていうかそう言われて初めて「ああ、確かに。」って思ったんですけどね
しつこく海北ラップをつっこまれる姿もまた面白かったです
サビもめちゃめちゃ気持ち良くて正に新機軸ですね
この曲は是非また聴きたい。
海北さんがソロで「30」、これがまたバンドとは印象が違っていて凄く良かった
というかこの曲で再び泣きそうになりました
ソロだとバンドよりも随分ハイテンポでその矢継ぎ早な感覚とより哀愁が沁み渡る味わいに泣きそうになったのかも
岩崎さんのハモりも気持ち良くて歌詞にも相当感情移入しながら聴いてました
続く岩崎さんの「あかり」も心地良い盛り上がり、一体感があってこれまた素敵な仕上がり
途中でアドリブも挟んで来たりそういう部分もまた“ならでは”の楽しさがあって面白かった
で、海北さんが「俺もわっちと歌いたいなあ。」と言って渡會さんと一緒に歌ったのは
なんと海北さん渡會さんの出身校らしい本庄高校の校歌(!!)
これはもうあまりにもおかしすぎて大爆笑してしまいました(笑
そりゃ同校出身だから一緒に歌える歌でしょうけど・・・
ライブで校歌かよ!?っていう。
あんなにライブで大爆笑することも滅多にない、、、と思ったら前にも岩海苔のライブで同じくらい大爆笑してたんだった
大爆笑がコンスタントに生まれるのが正に岩海苔クオリティだなあ、とか思いつつ(笑
なんだか二人の青春も垣間見えるようで案外素敵だったと思います。
先輩後輩感がよく滲んでましたね~。
ちなみに海北さんがチューバで渡會さんがトロンボーンだったらしいです。
岩崎さんと渡會さんが再び一緒に歌った「リトルダンサー」はもう本当兄弟かと思うくらい息ピッタリでこれまた素晴らしかったです
超ファンキーで若干ミュージカルっぽくもあった滑らかでダンサブルな音像はカタルシスたっぷり
会場も凄く盛り上がってて流石セカフォズだなあ、なんて思いつつ
ある意味バンドにも負けない気持ち良さでしたね
最後は「あの夏の岩海苔」
歌詞がふざけた内容を真剣に歌う、って感じの内容だったんですけど
あまりに楽し過ぎた時間が終わる寂しさを皆感じてたのか
このツアーで唯一みんなしみじみと聴いていたそうです
斯く言う自分もこの日の思い出はずっと忘れたくないなあ・・・って思いながら噛み締めて聴いてしまいました。
アンコールでは渡會さんがまたバンドやってくれるように、という期待を込めて「バンドマン」で締め
これがまた三者三様に思い切り感情を込めて歌っていて、しかもそれが上手い具合にバラバラに独立しててもんのすごく良かったです
岩崎さんの帽子が飛んで髪がぐしゃぐしゃになってもなんも気にせず歌だけに集中している白熱の歌いっぷりに
海北さんの泣きそうな表情で感情剥き出しでガムシャラに歌っている姿
そして渡會さんが歌詞を噛み締めながら懸命に歌っている姿に
感動不可避・・・って印象で
正に曲名通りバンドマンの底力を垣間見たような感覚でしたね
その無我夢中っぷりは弾き語りとは言えども間違いなくロックンロールでした、転がりまくってました
あと渡會さんがこの曲を歌ってる姿もまたレアで渡會さんが歌う「バンドマン」はこれはこれで格好良いなあ、と。
いいもん観れて幸せでしたし、単純に心が震えた最高のアンコールでした。心から拍手と感謝を。
ありがとうございました。
岩海苔のライブは、時折“真剣に”ふざけたり、
かと思えばなりふり構わずに歌の世界に入り込んで聴き手の気持ちを揺さぶったり
ラフな部分と熱中する部分との緩急が実に見事でこれはこれで一つのグループとして個性的ですし
先述もしましたが単にロストの海北さんとセカイイチの岩崎さんが息抜きにやっているユニット、ってだけでは済まされない
独特の魅力に満ちているユニットなんだなあ・・・ってしっかりと思えてそこがまた嬉しかったですね。
だからこそチケットも早々に売り切れちゃうんでしょうね。
みんな岩海苔“ならでは”の魅力を知ってるから。
それに、渡會さんの岩海苔との親和性も素晴らしく
またこの3人でライブやって欲しいなー。って思えるくらいに
渡會さんの馴染みっぷりが凄かったのも付け加えておきます
こういう風にゲストを交えて新たな化学反応を呼び込む手法もまた岩海苔の発展的には好手だな、って感じました。
熊谷の夜、笑いと温かさに満ちていて心地良かったです。重ね重ね、感謝でした。