サブカルチャーマシンガン

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Hakubi「throw」release tour@千葉LOOK 24.3.15

2024-03-17 | LIVE











一昨日、Hakubiのライブを千葉で観ました。










早くも今年二回目の千葉LOOKでした。
個人的にホール、アリーナは別として、
ライブハウスだと初めて行ったのは多分ここだったと思うので
そういう意味ではコンスタントに行けてて嬉しいですね・・・
ただ、
ここ数年
ルックで観るのはベテランのバンドが多かった
それは老舗のハコとしてここが愛されてる証拠だと感じますが、
俗に言う若手バンドをここで観たのはかなり久々の事でした
以前からちょくちょく来ているみたいで、
懇意にしてくれてるのは有り難い
このハコはいかにも「昔ながらの」って印象の良くも悪くもオールディーズなハコなので、
だからこそ若いバンドが来てくれてる事が嬉しい・・・っていうか
別に最近のバンドも普段いっぱい来てると思うんだけど笑
自分が行く時はそのパターンが多かったから
新鮮で嬉しかった~という事ですね。

Hakubiのライブは初めて観た。
以前から存在は知っていて
自分が好きな漫画がアニメ化した時にそのアニメのEDとかを歌っていました
今回、
最寄りのライブハウスに来る...って事で
「ちょっと観てみたいな。」という気持ちで観に行った公演でした
そこまで詳しいって訳でもないんですが、だからこそ知る為に行く~ってのも大切じゃないか、と。
ツアー中ですのでセトリに関してはご注意を。では、以下。











仕事終わりから千葉駅まで直行、
時間があったのでラーメン屋行ったり街をぶらぶら
千葉県に来たのは01年だったからもう20年以上住んでいて
だからこそ結構思い出も多いな・・・と感じながら歩いていました。
ライブが始まった時、
MCで「千葉ルック、ソールドアウト!」
「楽しみにしていました!」みたいな発言から威勢よく始まって
その瞬間に昔ここで観たライブや初めてここに来た時の事を思い出した
何故か.....
それは、
いつまで経っても初心を忘れてない証拠だったのかもしれないし、
Hakubiの「これから最高の夜にするぞ」的なテンションでそれを思い出したのかも。
 一曲目は、
「悲しいほどに毎日は」
続けて、「夢の続き」と威勢の良いギターロックからライブは始まった
この辺りの曲を聴いててこのギターがガンガンジャリジャリ鳴ってる感じ、いいな。と純粋に想った
昔ながらのギターロックバンドが減少傾向にある証拠なのかもしれない...とも少し思った。
その流れは「color」
そして「子供の頃は何をしても褒められて」って歌詞が胸に刺さった「フレア」と続いて行く
確かに、大人になると一生懸命仕事とか頑張ってても滅多に褒められる事もなく、
「出来て当たり前。」みたいな取られ方しかされなくなっていく
なので、切ない気持ちでこの曲を聴いていました。


MCで「みなさんが熱いからこっちも負けないように・・・」みたいな言葉を捧げて
(正確なMCではなく申し訳ない。すべてニュアンスです)、
ゴリゴリのベースが印象的な「最終電車」と
勢いとはまた違うアンサンブルでも魅せていく。
「嘘みたいにあの人はいなくなった
 画面の中じゃ笑ってる」
という歌詞が印象に残った「ゆれる」
「人は一人で歩いていかなきゃいけない」とシビアなロックがひたすらに鳴り響いていく
このライブを観るにあたって、好きだった「ノケモノ~」の歌と数曲ぐらいしか知らなかったので
他の楽曲を幾つか聴いてみたんですけど
かなりネガティヴな・・・
それこそ、00年代に沢山いた憂鬱な気持ちをロックに乗せて歌うバンド達に近しいものを感じました
それもなんとなくのイメージだけでは分からなかったので今回このライブで本質を知れたのは良かった。
その「ゆれて」も良かったし、
続く「GHOST」という曲
新譜の中でも特に好きだった曲なんでこの日聴けて本当に良かった
というのもTHEバンドサウンドって感じの曲ではないので演奏するかどうか未知数だったので。
音源と同様に、チルで、尚且つ退廃的な作中観を妖艶に浴びる事が出来て最高でした
 っていうか、
この曲だけハンドマイクで歌ってましたね!
「初の試みです」みたいな事言ってたんで、
千葉でそれを観れたのは嬉しい。。
この曲は何一つポジ要素のないただゆっくりと沈んでいく様な楽曲で
だからこそ悲しみに寄り添ってくれる感覚があって恍惚的
でした。


続く「サーチライト」という曲
「クラクションひとつ鳴らされただけで死にたくなったんだ」
「いつから僕はこんなに悲観的になってしまったのだろう」
って歌詞が凄く印象的だった
確かに、
管理人も注意一つされただけで
「ああ、自分の存在はこの時点でこの人の中で最悪になったんだろうな...」って落ち込むタイプなんで、
今風の言葉で表現するならものっそいわかりみが深かった。。
更に、
リズム隊の分厚い演奏が気持ち良かった「Dark.」と文字通りダークな世界観でルックを染めていく。
 ここで、
オルタナロック風のバラッド「ワンルーム」が投下。
この曲では、当たり前って考え方自体を捨てよう。という
Hakubiなりのポジティブな思考のロックに仕上がっていてこの緩急も良かったと思う
かと思えば、
「生きてるそれだけで許してくれませんか」と歌うロックナンバー「在る日々」を叩き付けたり、
ポジティブとネガティブが交差する世界観で観客を魅せていくHakubi
その切実な歌声に実直に感動を覚えている自分がそこに居た。
 ジャリンジャリン鳴るギターの音像に心地良さを感じたロッカバラード「Soumatou」
バラードという事もあってより丁寧な歌声にウットリしつつ、
「生きてゆけ 下手くそなまま」というHakubiらしいフレーズが胸を打つ「光芒」は熱かった
正直、
自分自身生き方も立ち回りも(他人と比べて)下手くそ。という意識が強いからこそ
そのフレーズが大きく響く、、、みたいな感触はありました
っていうか、
そういう人々の為の音楽だとも感じた。

ハイライトは、
公式が上げたダイジェスト映像で泣いてる方も居た「Decadence」という楽曲
「何もないよ僕には」という言葉をメインに据えた文字通りただただ退廃的なロックナンバー
ちょっとヒンヤリしたサビの歌唱が余計にその虚構な感じを盛り立てていてスゴかった
管理人も、
誰でも出来る底辺の仕事をやってる
低賃金ハードワーカーである
アラフォーで独身
子供も居ない...
と、リアルに「何も無い」人間の一人なのでかなりのカタルシスを受けながらこの曲を聴いていた
こういうタイプの楽曲は大抵エモっぽく歌われるのに冷徹に歌唱してるのが新しいなぁ。って思いました。
人が水面下で抱えているコンプレックスをストレートに紡ぐこの曲は本当素晴らしいな、と
それはライブでより強くこう想ったので、
「取り敢えずライブ観てみる。」って選択も大事な気はしました。
 出だしでドラムが別の曲のドラムを叩いていて、
片桐さんが「今盛り上がってくれてたお客さんにお謝りなさいっ!」と笑いも取っていた「Friday」
金色の照明とエコー掛かった演出が心地良いムーディな一曲
この日金曜日だからセトリに入れたのかな?って思った。
序盤の攻撃的なロックとは違って渋い低音が際立っていたオトナなアレンジも心地良かった
「夢が夢であるように」と、メンズのパワーも秀逸でしたね
 ライブもクライマックス、
あの日電車に飛び込んで人身事故起こしてたのは自分かもしれない...という
衝撃的かつ内省的な歌詞が胸を打つ「Heart Beat」
この曲では、
うって変わって「大丈夫だって言い聞かせる」と必死で若手バンドらしいパワーを感じさせる一曲でした
その焦燥感と疾走感は自分が若い頃聴いてたロックバンドのテンションによく似てて、
Hakubiが気になっている理由がそこにあった様な気がしました
「今」生きてる、
「今」生きてることがすべて。

そんな事を感じさせる決死のボーカルが何より凄い一曲でした
そんな文字通りの❝ライブ感❞を如実に全身で受けながら、
エモーショナルなロックナンバー「mirror」で内省的なロックのフィナーレを迎えました
この曲では「(辛いなら)私たちに縋ってくれ!」と叫ぶ片桐さん
そんな無性に熱いステージングを叩き付けて、
優しくも儚い言葉が響く「拝啓」にて本編は終了。そのポップな音像も気持ち良かった・・・んですが、
アンコールも敢行
どうやら、
かなり時間が押してた様で、
「大丈夫ですか?」とルックの人に聴きながら、
観客の「やっちゃえー!」の言葉に応えた「Eye」はこれまた胸アツな一曲でした。
それまでの曲とは違ってノリが良く温度感も近いこの楽曲、
最後の最後でポップに弾けて笑顔で終わる~って意味では
これ以上なく締めに相応しい楽曲にも思えた。し、
「僕を信じて」と
希望というか、願望に近いフレーズでこの公演が終わっていくのも素敵だな~
って感じていました
最後に片桐さん、観客に支えられ?天井まで手を付けてギターをジャーンと鳴らして終わってたのも
格好良かったですね!
なんだか色々な事を考えさせられたライブ、Hakubiというバンドそのものが、
ある種のドキュメントなのかな
って感じた一夜でしたね。
その泥臭さを管理人は支持したいですね。
ありがとうございました!!!











1.悲しいほどに毎日は
2.夢の続き
3.color
4.フレア
5.最終電車
6.ゆれて
7.GHOST
8.サーチライト
9.Dark.
10.ワンルーム
11.在る日々
12.Soumatou
13.光芒
14.Decadence
15.Friday
16.夢が夢であるように
17.Heart Beat
18.mirror
19.拝啓

20.Eye














個人的に、
鮮やかなくらいに悲哀を紡ぎ出すその世界観は
とっても胸に刺さったんですけど、ある種のオーパーツ的というか、
令和でもこういうバンド居るんだな。って思って発見であり嬉しい気持ちも芽生えた一夜でした。
ツアーはまだまだ続いてゆくので気になった方は是非・・・
個人的には、
LUNKHEADとか休止中だけどLOST IN TIMEとかと合うんじゃないかな、って思いました
今後も楽曲とか聴いてゆきたいと思うバンドですね。ライブにもまた行きたい。



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