意識低くてもいいじゃない(真顔)。
この漫画本当面白いですね~
読みやすい、絵がきれい、なのは当然
自分の好きな「毒のあるネタ」や「哀愁ネタ」が要所要所で盛り込まれてるので、
正直かなりニヤニヤしながら読み終えてしまいました
もう「わかる、わかる」のオンパレードで
一応アラサー女子のズボラ生活を面白可笑しく描いた漫画なんですが、
もう男女関係なく共感出来るポイントだらけで終始頷きながら読める良作に仕上がっています
疲れるばかりの仕事、パッとしないアラサー生活、そして、超ジャンクな食生活・・・と
自分にとってはまさに最高のバックボーンだらけで手放しで絶賛せざるを得ない出来栄えであります。
この「ワンパンで折れそうな足」って表現が実に秀逸ですね
正直初見の時はかなり笑ってしまったんですけど、その他にもヘルシー志向の方々の食事を
「鳥のエサかよ」とあっさり切り捨ててマヨカップ麺食べて絶頂顔するシーンがあったりと
方々で意識高い系のライフスタイルを送っている方々を皮肉る描写があったりして
でも、正直「だよねえ。」って、同調してしまうのが正直な所なんですよ
「彼彼女ら」には「彼彼女ら」のこだわりとプライオリティがあり、
「ヒメたち」には「ヒメたち」のこだわりとプライオリティがある・・・
ただそれだけの話なんだと思います
例えば、
どこが都会だとかどこが田舎だという話ですら、突き詰めてしまえば正直どうでもいい話なんですよ
人間なんだかんだでどこにでも順応するし、それなりにそれなりの生活を送れる知恵と環境が「今は」ある
だからまあ・・・どっちが上だとか、どっちが下かだとか、そんな事も結局は関係なくて
「ただ素直に生きること」それが最終的には一番重要な事なんですよね。
すげー分かる・・・。(笑)
ヒメは、
今どき珍しいくらいに「素直な」キャラです
「何となくいいね」とか「そういうのも悪くないね」とか、決して言わないんです
何を薦められようが、“それっぽい雰囲気”を出されようが、純粋な(純粋過ぎる?)感性で
結局自分らしい選択や生き方に落ち着いてしまう、だけど、正直私生活でくらい素直に生きたっていいと思うんですよね
意識高いのは仕事で十分だから、なにもかもを頑張ってしまっても、やっぱり苦しいし単純に楽しくないんですよ
オサレで、今風で、流行で、みんなで盛り上がろうぜ!ってのを全部捨ててまでも、
自分らしくヒメらしい生き方で(ある意味)しっかりと生きている・・・
思想や姿勢自体にも頷けるんですが
一番共感を覚えたのはそういう部分だったりするのかもしれません
吉永さんみたいに、いちいち他人の目を気にして他人に合わせて生きていても結局は苦しいだけ
ヒメと一緒に描いて対比させることで、ある意味ヒメの人生は人生で楽しくて幸福なんだよ。ってのを
あぶりだすように描いている作劇もまた面白くて巧いなあ。って個人的には思います。
だけど、
時折素直にジャンクしちゃう吉永さんのカットはそれはそれで可愛くて、
それもまたある種のこの漫画の「楽しみ」になっているなあ。って気もしますね
カラーページや裏表紙でちょっと恥ずかしそうに「自分の好きなもの」を素直に食べてる吉永さんは素敵でした
周りと比べて意識低い食事でもいい、女子力が足りなくたっていい、流行に鈍感だったとしてもいい
それでもなんだかんだ仕事にはきちんと出て、まっとうに自分の役割をこなして、
生きたいようにやりたいように自由気ままに生きている・・・
そんなヒメが個人的に大好きです
「みんな」からは安易に逃れられない小心者なんだけど、
一応触れずに判断するような怠け者でもなくて、ちゃんと自分の足で目で触れてみてから
「自分はいいや。」って逐一判断するあたり実は結構責任感(?)ある人なんじゃ、、、と思わなくもない(笑
哀愁に慌ててるヒメも、ジャンクフードに心から喜びを覚えるヒメも、周りと違って無知な自分を恥ずかしがるヒメも、
そのどれもが人間的でちゃんと生きているキャラだなあ~って思える、そこが何より素敵な漫画ですね
個人的にはマイナーに留まってるのがもったいないと感じるくらいに良い作品だと思う。
全3巻で完結してるので、手にも取りやすいですね。次は3巻目の感想を書きます。
↑アラサーです。
しかしヒメのキャラは本当に面白いですね・・・笑
カップルにいちいち嫉妬したり、オシャレピープルに対していちいち畏怖の念を抱いたり、
女子力の低さを恥じる最低限の羞恥心も可愛くて面白いし、超グダグダ&ジャンクな私生活が何より最高です
最高っちゅうか、なんか安心するというか・・・笑 連休にいつも通りの生活を送ってる事に危機感を抱く描写とか
あまりにも身に覚えがありすぎて正直震えながら読みましたよ。ええ。人によっては必読的な漫画ですね。
引きがすげー気になるんで、3巻目を読むのも超楽しみ!