仕事帰りに買おー、と思って
駅から近い本屋に行ったら売り切れてたんですよ
正直「えっ・・・!?楽しみにしてたのに、、、」って結構ショックだったんですが
やっぱり発売日に読みたかったので自転車飛ばして駅から遠くの書店へ買いに行きました
そうやってちゃんと手に入れられると「あの店では売り切れてたなあ。好きだからちょっと嬉しいな。」って心情に切り替わってしまうのは色々と愚かですよね(笑
この漫画、
新連載の初回から欠かさず読んでたんですが
ハマったのは実は結構最近なんです
その前から「あ、好きかも。」とは思ってたんですけど
この1巻には未だ載ってない(予告には絵だけ載ってる)雨の日の話を読んで正直めちゃくちゃニヤニヤしまって
その時はっきりと「好きだ・・・!」って強く感じたんです サンデー39号分の内容ですね
あの話を読んでから、コミックスまで欲しい、って購入を決意したので
その点ではサンデーらしいジワジワと魅了されていく類の作品なのかもしれません
しかし、単行本で改めて見返してみると
初回の流れがよりドラマチックに感じられました(コミュ1~コミュ6まで)
正直、古見さんがここまで只野くんに心酔するのもよく分かるというか
只野くんは初めて古見さんの心情や性格を理解してくれた人として描かれてるんですよね
只野くんは、文字通り「ただの人」ですけど
古見さんにとっては初めて自分を分かってくれた「特別な人」なんです
それがセリフとかではなく、表情等から伝わって来る演出も冴えていて
今読み返すとこんなにも感慨深い出会い方をしていたんだなあ、、、と思ってた以上にジーンと来てしまった・・・というのが本音なんですね
特に、黒板での会話のシーンは本当に素晴らしい。
このシーンを表紙にするのも正直よく分かるなあ、、、ってくらい
青春全開、思春期的でこっ恥ずかしくもある、だけど、物凄くニヤニヤしてしまうような「素敵」にも満ち溢れていて・・・
あの演出は、当時もっと絶賛しとけば良かったな。って位に二人の相様がコマで描かれてる以上に想像出来る、
只野くんの優しさと古見さんの勇気が合わさって生まれた尊い場面なんだ・・・って改めて感じました
兎角、冒頭から「持ってかれる」類の漫画に仕上がってると思うので少年誌のちょっとこしょばゆいほんのりラブコメ、、、がお好きなら是非、といったところ
勿論コミュ症を基軸にしたギャグの数々も面白く、しかも、ナーバスにならない程度に、あくまで「少年漫画」としてまとめてらっしゃる手さばきにも注目です
最近は(本誌での)人気も高く度々巻頭も任されたり上がり調子の一作
改めて読んでみると、そうなってるのも納得だなあ、、、って素直に思える程度にはただただ面白く、そして可愛い漫画に仕上がってるかと
個人的には「天野めぐみ」とこの漫画の所為で最近サンデーを読むのが楽しくて仕方ないんですよね(笑
それくらいハマっている作品です。
それにしても、
古見さんはめちゃくちゃ可愛いけど、
同時にとても面白くて様子を眺めてるだけでも楽しいキャラだなー、とも読んでて思いました
常に無表情なのに誰よりも感情豊かだったり、変なところで生真面目だったり、不器用だなあ。って思うけど
それでも健気に、コミュ症はコミュ症なりに臆病に行動するところがいじらしくて愛おしかったりもする
そして、そんな臆病で報われなかった彼女が
只野くんと出会って、彼の力も手伝って、段々報われていく様は読んでて実直に気持ちが良かったですね
個人的にミソだと思うのは、ただ只野くんの力に頼っている訳ではなく、古見さんも(古見さんなりに)頑張っている、
または頑張ろうとする姿勢が垣間見えるところがより素直に「いいなあ。」って思わせてくれるんだろうな。と感じます
要は棚ボタじゃないというか、古見さんが勇気を出して自分の想いの丈を黒板にずらーっと書いたからこそ今の関係性が生まれたんだと思いますし
携帯の件も、上手く伝えられずとも自分から携帯を見せて行動したからこそ最後の満足気な表情が生まれた
そうやって、只野くんが背中を押して、古見さんが健気に頑張って、ちょっとずつ報われていく相様を眺めてるだけでも楽しい漫画かと思います
そして、そんな只野くんと古見さんのちょっとイイ感じのシーンをちょいちょい入れて来るセンスもまた良いですね
ところどころで思いっ切りニヤニヤ出来る・・・のがこの漫画の大きなセールスポイントの一つだと思います
全然恋人とかそんな風ではないんだけど、その前の、ちょっとこしょばい青春感、、、を受けさせる場面も多くて
そういうラブコメちっくな相様に期待しても全然OKな作品にもなってるので
少年誌のラブコメ好きにも是非読んでもらいたい一作です
意外と、空気キャラだと思ってた只野くんが
要所要所で良い味出してたり、縁の下の力持ち的に活躍してたりするので
「ただの人」とかいう(分かりやすさを演出する為に)酷いネーミングにはなってますけど笑
通して読んでみると、彼がどれだけ活躍してるのか、、、もよく分かる内容になってたのも面白かったです
古見さんという面白&可愛いキャラの様子をただただ追うだけでオートマティックに楽しめた一作、
1話1話が短めに設定されてる新設設計も含めてサクサク読めてクスクス笑える塩梅的にも優れた1巻目でした
最近、「天野めぐみ」とWで各話感想始めたりしてるのでそちらもよろしくお願いします
大体その週で終わる話が殆どですので新規参入もしやすいかと思う
特に、来週のサンデーでは巻頭カラーなんですよ(!!)
これを機に、単行本も機に古見さんファンがもっと増えるといいですね。個人的に、応援してます。
・・・それにしても、古見さんは本当は間違ってるのに「間違ってます」って言えないチキンっぷりだったり
友達いないから携帯持たないって発想だったり、ひそひそ話をネガティブに捉えてしまったり
(デフォルメされてるとはいえ)なんか色々と「分かる」部分も多くて、なんだかいじらしくて可愛いよなあ
「やだ」とかのワードをいちいちネガティブに捉えてしまう辺りも分かるなあ、、、(涙)
そういう古見さんのコミュ症ならではの哀愁も意外と目に付く内容になってるのも嬉しいですね
か弱いからこそ、応援したくなる。そういうキャラに仕上がってるんじゃないかと。
相当にお気に入りの1巻目でした。巻末にはおまけ漫画2P収録!