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【可愛らしい世界】まつおまり「かのとこと」1巻

2024-05-24 | 松沢まり











松沢まり改め、まつおまり名義による新作。
自分は昔からこの人の漫画が好きで追い駆けてる作家の一人です
まつおまりさんの絵柄が自分の好みド真ん中でまず女の子が可愛いし、
シャープな感じの仕上げも大好きなんですな
何より、
作風が全体的に優しくて、
まったりしてて
ほんわかしてて・・・
読んでてほっこり出来る様なエピソードが多いのが特徴的ですね。
ちなみに正式名称は「かのとこと~武蔵花町怪話譚~」ですね。




可愛い。



個人的な印象だと、
ラブコメ及び恋愛ものが多いイメージなんですが、
今回は人間と妖怪の異種族交流~がテーマになっています
妖怪の事を後世に伝える❝怪話人❞の跡継ぎになった主人公の琴と、
そのサポート役の花乃とのコンビが織りなすハートフルストーリーです
のんびりした空気感、
心温まるオチ、
デフォルメを駆使した画面作りも心地良く
その世界観の可愛らしさに夢中になれる作品に仕上がってる~と言えます。




後ろ後ろ~!!



メインとしては、
妖怪と人間の間に生まれたトラブルや軋轢などを
その中間管理職として琴が取り持つ~というのが据えられてると思う
主人に買われて大切に扱われている女の子の人形が
主人に良い感じの女が寄って来ると
脅し
遠ざけようとする話は本当可愛らしくて良かったですね~
可愛いってよりも可愛らしいって言い方が似合う漫画。
でも、
本当に俗に言う「物」が
それほどまでに人間を愛してくれてたのならば
それはそれで物凄く嬉しい事だろうなぁ.....とは思った
まあこれからの人生ちょっと大変そうだけど笑
ただ、
本当に素敵な人に巡り合えて
桜子(人形)も心から認める事が出来たのならば
その時こそホントの幸福が生まれるんでしょうね・・・いや、今でも
なんだかんだ二人ともある程度は幸せそうではありますけど笑




猫も出るよ。




問題を解決する~と言っても、
アクションとかバトルとかそういう要素はなく
ゆるりとした会話の中で温もりと共に解決していくのが本作の個性だと言えます
猫またのムサシは保護猫になるのが嫌で自由気ままに生きていたい~という願望がありました
それに対して、
形だけでも家猫になって下さい~等
とても平和なオチが付いているのがまた本作らしいと言える
例え
妖怪よりも人間の方が先に死んだとしても
「楽しかった」という記憶だけは永遠に遺っていくもの
逆に言えば
人間の立場で考えても同じ
ペットの猫が自分より先に死んでも
生きていた時の懐いていた記憶や面白かった事、その猫ならではの癖なんかも記憶には刻まれている
だから、無駄じゃないし、寂しいだけじゃない、、、
っていうアンサーはとても誠実で秀逸なものでしたね
人間関係だって
例え途中で仲違いとか疎遠になったとしても
決して空しさだけが残るのか?って言うとそれも違うもんね
やっぱり、絶対に楽しかった記憶も残るから。それに感謝して進んでいけばいい。
 そういった具合に、
妖怪と人間の些細だけど、
でも、
大切な主張を次々に受け止め消化していくストーリー
ラブコメや恋愛漫画では無い~って書いたけど、
ちょいちょい男女の絡み?があるのもまた往年のファンとしては嬉しい一冊でした。
ムサシは人間の姿はイケメンだけど性格は猫そのものでちょっと愛らしくもありましたね(笑
そんな訳で、兎にも角にも可愛らしい世界が拡がっている本作をこれからも推したいと思ったのでした
完全に作者買いなので最初から推す気でいたけどね。











それと、
表紙がマット加工(つるつるではない感じ)で良い手触りなので、
出来れば紙のコミックスで読む事をおススメします
作品的にもそっちの方が合ってると思うし。
2巻も楽しみだ!



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