ひびレビ

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相棒18 第11話「ブラックアウト」

2020-01-02 08:17:32 | 相棒シリーズ
相棒18 第11話「ブラックアウト」

 警視庁主催の年末親睦コンペが行われていた会場の地下駐車場が、突如何者かにより爆破された。出口を塞がれた右京たちの前に現れた溝口という男は彼らを人質にとり、組員の解放を要求を目論む。
 人質の中にはかつての刑事局長であり、今は警備会社の社長を務める蓮見恭一郎がいたことから、右京は5年前のトンネル崩落事故を思い出していた。外にいる冠城たちもまたその事故にたどり着き、更にトンネル事故の際に救助活動をしていた真鍋が地下駐車場にいることに気づき・・・


感想
 2020年最初の相棒は、様々な事件と多くの人間の思惑が入り乱れた結果、発生した事件でした。

 まずは地下駐車場での立てこもり事件からですが、こちらは裏切りに次ぐ裏切り、予想外に次ぐ予想外といった感じで結構ハラハラしながら見られましたね。冒頭で1人殺された時には「あぁ、こいつ生きてるな」と感じてしまいましたが(汗。

 外部からの情報が一切入ってこない中で、閉じ込められた人間たちの仕草や行動、持ち物等で人間関係を洗い出したり、「やっぱり杉下右京だな」と内村刑事部長から言われるのも納得の活躍を見せてくれた右京さん。その後の別な犯人との対峙においても、見事隙を突いて、両手を縛られたまま形勢逆転して見せるなど、新年早々カッコいいところを見せてくれました。
 でも、出来ることなら内村刑事部長にも何らかの活躍をして欲しかったかなーと。「お前の考えてることくらい、俺が分からないと思うか」とか、そんな感じで打ち合わせ無しの連携プレーが見たかったです。

 暴対法を作った恭一郎を人質にとっての、組員解放を望んだ溝口。しかしその結果はあまりにも寂しいものでした。直前に組員を「家族」とまで慕っていることが彼本人の口から語られていただけに、「親父」からのあの一言はたまらなく寂しかったのでしょうね・・・決して許されない行為をした溝口ではありますが、別れを告げられた時の寂しい表情だけは何とも哀しいものでした。


 ・・・で、溝口を捕まえて一件落着といかないのが今回の事件。話は5年前のトンネル崩落事故に遡り、更には恭一郎の息子である誠司が3年前に起こした宝石強盗射殺事件も関わってくることとなりました。
 最後に犯人の1人が見せた行動は、あれだけ誠司のことを憎んでいたはずなのに、誠司も反省していることを知り、更に3年間一緒にいたことで誠司が根っからの悪人ではないことを知っているからこそ見せた行動なのかなと・・・

 今回のサブタイトルは「ブラックアウト」。地下駐車場やトンネル崩落事故における停電のみならず、大事な人から別れを告げられた人、大事な人を殺された人、誤って殺人を犯してしまった人それぞれの心境を表しているのかなと感じました。
 しかしそこから光を求めて再び生きなおすことも出来る。今回はある人物の策略により復讐という悲しい行動を取ってしまう人々もいましたが、今後は別の道を歩んでいけるといいですね。


 ・・・といった感じの新年スペシャルだったわけですが、どうにも地下駐車場での二転三転が強く印象に残ってしまい、脱出してからの後半は若干尻すぼみになってしまったようにも感じました。前半に比べて後半が大人しすぎたのかもしれません。いっそのこと全部地下駐車場で解決して、出てきたらもう初日の出が昇っていたというオチでも良かったんじゃないかと。

 ともあれ次回は久々の「X DAY」放送を挟んでの、青木が囚われの身になる事件が発生する模様。警察嫌いの青木が警察に助けられる心境は如何ほどか・・・
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