goo blog サービス終了のお知らせ 

ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
当ブログの記事をコピーした、怪しいサイトにご注意ください。

相棒18 第12話「青木年男の受難」

2020-01-16 07:45:39 | 相棒シリーズ
相棒18 第12話「青木年男の受難」

 「蟻地獄図鑑」・・・純粋な興味ではなく、アリジゴクを自分、アリを犯罪者or警察に見立てて、逃げられない恐怖と絶望を味わわせる図を思い浮かべて楽しんでいるとか、そういう感じで・・・?

 さて今回は青木が連れ去られることに!・・・となっても、あまりハラハラ感がなかったのは何故でしょう(汗。「ここでいなくなるようなキャラじゃない」「青木ならいつか誰かの恨みを買って、こうなることは予想できた」みたいな感覚があったのかもしれません。

 「警察嫌い」で登場を果たし、まさかのレギュラー入りを果たしてからしばらく経つ青木年男。最近は登場初期の闇を抱えている感じは薄まり、憎まれ口は相変わらずだけれども、何だかんだで特命係に良いように使われている憎めないキャラ的なポジションを確立しつつあるようにも思えます。これはこれですっかりお馴染みの光景として定着しつつありますが、個人的にはいつか何かしでかして欲しい気がしないでもなく・・・というか、何かしでかすキャラとして登場したとばかり思っていたので、いつまで経っても何もしでかさないと、どうなるか逆に不安になってしまうといいますか(汗。

 そんな青木が連れ去られた今回の事件。青木も何だかんだで右京の頭の切れの良さは認めざるを得ないのか、右京に土師伝手に連絡を取ったり、パスワード解析に時間をかけたりという暗黙のメッセージを送っていました。
 事件そのものは、担当した署・署長の方針が1人の警察官の道を誤らせることとなったものでした。今回の事件をきっかけに真相が明らかになったものもあれば、真相が変わらなかったものもある。前者については言うまでもなく、真相が同じだったとしても調べる意味は、事件関係者の疑念を晴らすという点では、間違いなくあったでしょう。
 今回映像・回想シーン以外では登場しなかった、真犯人ではと疑われた2人にしても、あの映像が公開されていれば変に疑われることもなかったでしょうしね。会社の内情を知る人間からは、今でも疑われたままかもしれませんし。

 今回の事件は正義感、捜査への執念から起こったもの。その動機は立派なものでしたが、手段を誤ってしまったがために右京さんからは「警察官として自分のしたことを恥じるがいいでしょう。もっとも君がこの先も警察官でいられる、何の保証もありませんがね」という厳しい言葉が投げかけられることに。
 上から命令・方針に疑問を抱きつつも、それでも限られた時間・限られた人員で捜査をしなければならない。どこの警察にも特命係のようにあちこち出向いて捜査できるような部署があるわけでもなく。その点では特命係は羨ましく、妬ましい部署なんでしょうね・・・何だか昔伊丹さんが似たようなことを語っていたような。

 別の手段で右京さんたちと出会えていれば、2人の人間が道を踏み外すことも無かったんだろうと、そう感じた事件でした。
 そんなこんなでまた次回。
コメント