相棒19 第8話「一夜の夢」
「花の里」の、捜査中における一時の安らぎ感が好きだったので、「こてまり」若干事件に絡んでくる感じはどうにもしっくりこない気もしますが、そこで「花の里」と同じ雰囲気を出していたら、わざわざ店を変えた意味も無いしなぁ…とあれこれ思う第8話。
今回の主要人物の一人である宇野。たまたまぶつかった相手の荷物を拾った際にスマートフォンだけ返さず、データをコピー。それを元に相手を脅迫し、結婚とまで言い出す始末。視聴中は「何だコイツ!多分今回は前後編じゃないだろうから、右京さん、早く捕まえちゃってください!」的な感じで見ていたのですが、終盤、彼の背景が明らかになるに連れて、必死だったんだろうなぁ…と見方が変わっていきました。
特命係の捜査もアリバイを盾にかわし、暴力にも屈せず、結婚や出世を目的にし続けた宇野。視聴中は「調子に乗っている」という印象でしたが、視聴後は「必死だったんだろうな」と感じるようになりました。これまで「奪われた」人生を取り戻すべく、そしていつ覚めるとも知れない夢のような現実を必死になって追い求めていたように思えます。
実際、相手方も自分たちが破滅するかもしれない可能性を把握しつつも特命係に遠回しに捜査を依頼していましたし、バレるのは時間の問題だったのかもしれません。それを知っていたからこそ、あれこれ急いでいたのかなと。
どんな人生であろうとも他人の人生とすり替えることは出来ない。改めてそのことを痛感させられた宇野が取った行動は…皮肉交じりに右京さんたちに「この先も楽しい人生を」と笑顔で叫んでいましたが、所々でどこか悲しげな表情を見せるのが何とも…彼の先に待っているのが「楽しい人生」で無いのは、彼自身の行いによるところも大きいですが、それでもやり直す機会がどこかで待っているかもしれなかったのに…実際、今の宇野でも親身になってくれた人物がいたわけですから、もしかしたらと思わずにはいられません。
ただ、恐らく宇野にしてみれば「やり直す」ということ自体、嫌だったのでしょう。やり直さなければならない人生を送るはずではなかったという思いがあったのかもしれません。
あの瞬間は、結婚相手やその父親に見られることはありませんでした。結局宇野が相手を脅していたネタさえ明らかになってしまえば、もう宇野の要求を聴く必要はありませんから、相手方は初めから誰も宇野を見ていなかったんだろうなと。
衝撃的なラストを迎えつつ「28年前ってゲームボーイ世代か…」という、本編と割と関係ないことも思いつつ、また次回。たまにはこう、あったかくなれるような話も交えていただけますと精神的にありがたいのですが(苦笑。
「花の里」の、捜査中における一時の安らぎ感が好きだったので、「こてまり」若干事件に絡んでくる感じはどうにもしっくりこない気もしますが、そこで「花の里」と同じ雰囲気を出していたら、わざわざ店を変えた意味も無いしなぁ…とあれこれ思う第8話。
今回の主要人物の一人である宇野。たまたまぶつかった相手の荷物を拾った際にスマートフォンだけ返さず、データをコピー。それを元に相手を脅迫し、結婚とまで言い出す始末。視聴中は「何だコイツ!多分今回は前後編じゃないだろうから、右京さん、早く捕まえちゃってください!」的な感じで見ていたのですが、終盤、彼の背景が明らかになるに連れて、必死だったんだろうなぁ…と見方が変わっていきました。
特命係の捜査もアリバイを盾にかわし、暴力にも屈せず、結婚や出世を目的にし続けた宇野。視聴中は「調子に乗っている」という印象でしたが、視聴後は「必死だったんだろうな」と感じるようになりました。これまで「奪われた」人生を取り戻すべく、そしていつ覚めるとも知れない夢のような現実を必死になって追い求めていたように思えます。
実際、相手方も自分たちが破滅するかもしれない可能性を把握しつつも特命係に遠回しに捜査を依頼していましたし、バレるのは時間の問題だったのかもしれません。それを知っていたからこそ、あれこれ急いでいたのかなと。
どんな人生であろうとも他人の人生とすり替えることは出来ない。改めてそのことを痛感させられた宇野が取った行動は…皮肉交じりに右京さんたちに「この先も楽しい人生を」と笑顔で叫んでいましたが、所々でどこか悲しげな表情を見せるのが何とも…彼の先に待っているのが「楽しい人生」で無いのは、彼自身の行いによるところも大きいですが、それでもやり直す機会がどこかで待っているかもしれなかったのに…実際、今の宇野でも親身になってくれた人物がいたわけですから、もしかしたらと思わずにはいられません。
ただ、恐らく宇野にしてみれば「やり直す」ということ自体、嫌だったのでしょう。やり直さなければならない人生を送るはずではなかったという思いがあったのかもしれません。
あの瞬間は、結婚相手やその父親に見られることはありませんでした。結局宇野が相手を脅していたネタさえ明らかになってしまえば、もう宇野の要求を聴く必要はありませんから、相手方は初めから誰も宇野を見ていなかったんだろうなと。
衝撃的なラストを迎えつつ「28年前ってゲームボーイ世代か…」という、本編と割と関係ないことも思いつつ、また次回。たまにはこう、あったかくなれるような話も交えていただけますと精神的にありがたいのですが(苦笑。