WOWOWで1966年の映画「白い巨塔」を見ました。冒頭の開腹シーンはかなりビビった。
卓越した手術の腕を持つものの出世欲が強く性格に難のある財前。日夜患者のために研究を重ね出世に興味がない里見を中心とした、財前の教授選や裁判を主に描いた医療ドラマである「白い巨塔」。唐沢寿明さん、岡田准一さんがそれぞれ財前を演じられたテレビドラマ「白い巨塔」は見ていたので、大筋は把握していたつもりだったのですが…まさか元々の小説「白い巨塔」が2部構成で、本作が1部を描いた作品だとは思いませんでした(汗。
放送時間が夜だったので、時計を気にしながら見ていたのですが、残り放送時間があと僅かになっても、裁判は一区切りを迎えたところ。はてここからどうまとめるんだろうかと思っていたら、画面に「完」の文字が映し出されて心底驚きました。
あそこで終わってしまうと、財前大勝利!とまではいかないまでも、遺族も里見も報われない何とも後味の悪い終わり方になっています。これはこれで「こんなことを許してはならない」という問題提起をする分には良いと思います。ですが、続編の展開があった方がスッキリはしますし、そちらの展開を描いた「白い巨塔」を先に見てしまっているので、何とも不完全燃焼な感じがしてしまいますね。
ですが、決して本作がつまらないというわけではなく、およそ2時間30分の間、終始テンポよく話が進んでいくので、展開を知っていても全くダレることなく最後まで楽しめました。
特にラスト、財前が里見の前で見せた「私の…私の勝ちです」という勝ち誇った笑みが非常に印象的です。里見を見ながらの「私の…」という時の表情がまさしく「財前五郎」という人物を表しているように感じました。その後の総回診の時に流れるBGMも、とても主人公が栄光をつかみ取った時に流れるBGMとは思えないほどに暗くドロドロしていて好き。
そんな感じの1966年の映画「白い巨塔」でした。唐沢さんの財前ももう一回見てみたいなぁ…
卓越した手術の腕を持つものの出世欲が強く性格に難のある財前。日夜患者のために研究を重ね出世に興味がない里見を中心とした、財前の教授選や裁判を主に描いた医療ドラマである「白い巨塔」。唐沢寿明さん、岡田准一さんがそれぞれ財前を演じられたテレビドラマ「白い巨塔」は見ていたので、大筋は把握していたつもりだったのですが…まさか元々の小説「白い巨塔」が2部構成で、本作が1部を描いた作品だとは思いませんでした(汗。
放送時間が夜だったので、時計を気にしながら見ていたのですが、残り放送時間があと僅かになっても、裁判は一区切りを迎えたところ。はてここからどうまとめるんだろうかと思っていたら、画面に「完」の文字が映し出されて心底驚きました。
あそこで終わってしまうと、財前大勝利!とまではいかないまでも、遺族も里見も報われない何とも後味の悪い終わり方になっています。これはこれで「こんなことを許してはならない」という問題提起をする分には良いと思います。ですが、続編の展開があった方がスッキリはしますし、そちらの展開を描いた「白い巨塔」を先に見てしまっているので、何とも不完全燃焼な感じがしてしまいますね。
ですが、決して本作がつまらないというわけではなく、およそ2時間30分の間、終始テンポよく話が進んでいくので、展開を知っていても全くダレることなく最後まで楽しめました。
特にラスト、財前が里見の前で見せた「私の…私の勝ちです」という勝ち誇った笑みが非常に印象的です。里見を見ながらの「私の…」という時の表情がまさしく「財前五郎」という人物を表しているように感じました。その後の総回診の時に流れるBGMも、とても主人公が栄光をつかみ取った時に流れるBGMとは思えないほどに暗くドロドロしていて好き。
そんな感じの1966年の映画「白い巨塔」でした。唐沢さんの財前ももう一回見てみたいなぁ…