ひびレビ

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無敵超人ザンボット3 第9話「危うし!キング・ビアル」

2021-04-27 07:53:24 | アニメ・ゲーム
無敵超人ザンボット3 第9話「危うし!キング・ビアル」

 今回は次回予告のとおり「遂に我々神ファミリーの戦いを理解してくれる人が現われた」。でも生存するとは言ってない。さすがザンボット3…
 
 勝平たちはキング・ビアルの修理のために資材集めに奔走するものの、世間の風は冷たい。勝平が寄った港で唯一無事な船を所有する大滝さんも、勝平の祖父との約束を破り、資材を売ろうとはしませんでした。
 冷たい人のようにも思えますが、大滝さんたちにも生活がありますからね…勝平たちに資材を売ったことが広まれば、大滝さんのみならず協力した人々も何を言われるか分かったものではありません。大滝さんたちまで宇宙人だと誤解され、謂れのない非難を浴びてもおかしくないかと。そもそも、必要としているのは勝平たちだけではないのですから。戦いと生活、どちらに資材を投入するべきかも難しい話ですね…

 また、話は本筋からズレますが、勝平たちってずっと戦闘服なんですよね。ヘルメットこそ外していますが、常在戦場、いつ何時メカ・ブーストが攻めて来るか分からないという緊迫感が服装からも伝わってきます。


 今回のメカブースト・アモンスガーは口から冷凍光線を放つ強敵…いや、ザンボット3の敵全員が強敵ですけど…そんな強敵を前に、勝平は宇宙太、恵子に冷凍光線の強力さを伝えていました。この他にも祖父の制止を振り切って大滝さんを救出したり、アンモスガーとの再戦時においても宇宙太から「時間が無いぞ!」と言われて「おう!」と返したりと、勝平の成長が見られる話でもあったと思います。
 これまでなら大滝さんを助けろと言われて「何であんなやつを助けなければならないのか」と悪態をついていたと思いますし、宇宙太から「時間が無いぞ!」と言われたら「わかってらぁ!」などと返していたように思えます。いつもは勝平を諫める立場にいる祖父も、今回は勝平から学ぶべきことがあったようですね。こうした勝平の成長は頼もしくもありますが、それが戦いの中というのが何とも…

 で、アモンスガー。冷凍光線を放つ強敵ながらもザンボット3になるまでも無い…かと思っていたら、破片が時限爆弾(水爆)になるというとんでもないメカブーストでした。
 合体時は冷凍光線で動きを止めて、時間が来たらそのまま爆発に巻き込む。倒されても破片が散らばって小型の時限爆弾として付着する。脱出する者は強力な磁気で逃がさない。時限爆弾1つ1つも意思を持っているかのように再度合体も可能。当然のようにザンボット・バスターもグラップもカッターも通じない。毎度毎度ガイゾックの殺意が尋常じゃない。しかも今回は明らかに前回煮え湯を飲まされたキング・ビアルを狙っての作戦でした。次回はガイゾックの基地が地上に降りて来るようですし、ますます戦いが激化しそうですね。


 そして、唯一アモンスガー冷凍光線から生き延びたものの、酷い凍傷を負って治療を受けていた大滝さん。脱出しようとしたところを失敗し、勝平に命を助けられた彼にも心境の変化が表れていました。
 礼として資材を渡すのではなく、「捨てたものは誰かが拾う」という言い回しが凄いですね…今後勝平たちが誰かの命を救ったとしても、その見返りを求めてはならないと言っているようにも感じました。大滝さんも、あれだけ冷たい態度を取っていたのに命を救われたから、良いものを見せてもらえたからと資材を渡すのは、都合が良すぎると感じていたのでしょうか。
 最期の「いいものを見せてもらった」の「いいもの」とは何か。それが語られることはありませんでした。ザンボット3の勝利、宇宙人である勝平たちが地球のために頑張ってくれている様、日本が今は救われたこと…色々考えられますが、それら全てをひっくるめての「いいもの」なのでしょう。

 …でも、今回キング・ビアルが資材を「拾った」ことを「宇宙人同士が争いで傷ついた戦艦を修理するために、資材を積んだ船を襲った」と見る人もいるんでしょうね…実際、大滝さんの遺言は神ファミリーにしか伝わっていないわけですし…辛い…

 次回はバンドック現る。既に苦戦傾向が強いザンボット3ですが、パワーアップとかは…
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