ひびレビ

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ウルトラマンクロニクルZ ヒーローズオデッセイ 第15話「超時空の大決戦・後編」

2021-04-17 13:30:06 | ウルトラシリーズ
ウルトラマンクロニクルZ ヒーローズオデッセイ 第15話「超時空の大決戦・後編」

 3週に渡った超時空の大決戦も遂にクライマックス!

 まずは優木を出して浩たちを正気に戻した勉でしたが、思いもよらない人物が世界を更に破滅へと導くことに。正直彼が状況を悪化させるとは思ってもみませんでした。語られていないだけで、彼も色々と辛かったのでしょう。こうした一見穏やかな日常を過ごしているように見えても、心の中に闇を抱えている可能性もあるからこそ、勉は赤い球の力に頼り続けると世界を滅ぼすと感じたのかもしれません。

 キングオブモンスから巨大顎海獣スキューラ、骨翼超獣バジリスが分離して、ガイアは更に窮地に追い込まれる…あ、バジリスって超獣だったんですね…
 勉たちがいる校舎も破壊され、頼みの綱でもある赤い球は今にも瓦礫の中に落ちてしまいそうな位置に…という状況で「この世界は滅んだりしない」と、テレビで見た我夢がエスプレンダーを手にしたように、勇気を出して赤い球を手にする勉。
 このシーンが、本作冒頭の我夢の状況とシンクロしていたことは今回初めて気がつきました。初見時は…確か修学旅行直前で、慌てて見ていたり、とにかくウルトラマンの活躍に目がいっていたかもなぁ…(汗。今見直すと新しい発見があって面白いですね。

 そして現れるウルトラマンティガ&ダイナ!ガイアと並び立つと、超ウルトラ8兄弟の影響もあってか「兄弟」や「先輩・後輩」ではなく「同級生」という感じが強い3人です。
 ティガは水中でスキューラを、ダイナは宇宙でバジリスを、そしてガイアは地上でキングオブモンスとそれぞれ対峙するのですが…ティガとガタノゾーアとの最終決戦は海でしたし、ダイナも最後は宇宙に…そしてガイアは大地の巨人といった具合に、それぞれ関連性がある場所で戦っていたんだなーと。
 人間もウルトラマンも一人ではない。ティガ、ダイナ、そして今の我夢にはアグル=藤宮の光もある!ということを体現するかのように、最後はV2からスプリーム・ヴァージョンへと変化。本作の公開日が3月6日で、ガイアがテレビ本編で藤宮の光を継いだのも3月6日放送の第26話「決着の日」。放送時間を考えると、V2およびSVの登場を劇場版で先に知った子もいるんでしょうね。

 怪獣を倒した後、赤い球の行方は勉に委ねられることに。一度は赤い球を消す決意をしながらも、赤い球とリサが関係していると知り、迷う勉に「もう勉は、自分自身で決められるはずだ」と声をかける我夢。「勉くん」から「勉」呼びになっているあたり、彼を子供ではなく世界の行く末を背負う一人の人間として認めている感じがして良いですね…

 平和な日常に戻った勉は「ウルトラマンも好きだけど、お母さんも大好きだよ」と告げていました。お母さんが自分のことを思って、ウルトラマンばかり見ている自分のことを叱ってくれたのを理解している、ということを伝えたかったのでしょう。自分を大事に思ってくれる人に感謝を告げることも大事なんでしょうね。


 「この世界は滅んだりしない。絶対に」本作を締めくくる我夢の言葉は今でもとても印象に残っています。
 「滅ぼさせやしない」ではなく「滅んだりしない」。世界を滅ぼさせまいとしているのは自分1人ではないと知っている、信じているからこその「滅んだりしない」なんでしょうね。

 …といった感じの超時空の大決戦。いやーやっぱり面白いですね!ウルトラシリーズに再び興味を持ち始めた頃に見た作品にまた触れることが出来て嬉しかったです…あれ、そういえば私、この映画の宣伝番組を見たことがあるような…ハネジロー出てきてませんでしたっけ…あれ、じゃあダイナの方…?でも別の局で同じ時間帯に放送されていた作品の年代的にはガイアだよな…?

 ともあれ、次回は偽者との戦い。最後には7月に登場するウルトラマントリガーの姿も映っていました。ティガとの関係性や如何に…
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ウルトラマンクロニクルZ ヒーローズオデッセイ 第14話「超時空の大決戦・中編」

2021-04-17 08:40:46 | ウルトラシリーズ
ウルトラマンクロニクルZ ヒーローズオデッセイ 第14話「超時空の大決戦・中編」

 前回のこともあって、タルタロスがCMに出て来るだけでクスッとなってしまいます(笑。

 さて中編は勉たちと我夢の交流、突然の別れ、赤い球の真実、最強合体獣キングオブモンスの誕生、ガイア再びまでが描かれることに。

 ファイターEXを遠隔操作により倉庫内に隠す我夢。前回もそうでしたが、勉は我夢がガイアに変身して怪獣を倒すから「カッコいい」と思っているのではなく、我夢の勇気や遠隔操作や赤い球の調査などの科学者としての一面も全部ひっくるめて「カッコいい」と思っていることが伝わってきます。本当にウルトラマンガイアが、高山我夢が好きなんだなと。それでいて我夢にも使命があるのは分かっているから、帰るのを引き留めたりはせず、勝手に帰らないで欲しいと思っている様も好感がもてます。
 別の世界で暮らす勉と我夢が「ガリバー旅行記」という共通の本の話題で盛り上がるのも良いですし、警察に取り囲まれても落ち着いて話し合うことで事態を解決しようとする我夢もまたカッコよかったです。

 そして突然の我夢帰還のドタバタの中で赤い球を奪った浩たちは、学校で最強怪獣を作成することに。浩のはまさしく「怪獣」といった感じのデザインであり、友人たちも骨のような翼を持った怪獣、巨大な顎を有した怪獣を作り出すなど、センスに溢れていました。浩もそんな2人のデザインを気に入ったのか、自らの作品に取り入れていましたから、案外3人揃えば日本一のモデラーチームになるのも夢ではないかと…

 浩がキングオブモンスを赤い球で呼び出した背景には、彼の過去が関係してそうです。モデラーになる夢を馬鹿にされたのか、はたまたウルトラマンを見続けていることを幼稚だと言われたのか、怪獣への憧れを否定されたのか…それは定かではありません。もしかすると浩はリサ同様に転校生で、前の学校で馬鹿にされた経験があるから、今の学校では表面上ウルトラマンを否定するような態度を作り上げていたのかな…とも考えられます。もっと早くに浩と出会っていれば、ウルトラマンの魅力と怪獣の魅力を互いに伝え合う良い友人になれていて、今回の事態も引き起こさなかったかもしれませんね。

 勉たちの世界の危機を救うべく、時空移動メカ「アドベンチャー」で旅立つ我夢。出番こそ短いものの、アドベンチャーがキングオブモンスと戦うシーンは結構好きです。単なる移動用メカではなく戦闘機能も有しており、更にコクピット周辺だけ分離して脱出も可能…と、かなり魅力的なメカだと思います。

 今回の我夢はサタンビゾー戦における急激なエネルギー消費は無い模様。勉に呼び出された時は「我夢に会いたい!」だったから、我夢は呼びだせるけどガイアを呼び出すにはエネルギーが足りなかったとか、そんな理由でしょうか。で、今回は呼び出されたわけじゃないから問題なし!ってことですかね。

 しかし相手は伊達に「最強合体獣」を名乗っているわけではない。果たして世界の滅びを食い止めることは出来るのか!といったところで次回後編に続きます。
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ウルトラマンクロニクルZ ヒーローズオデッセイ 第13話「超時空の大決戦・前編」

2021-04-17 07:39:21 | ウルトラシリーズ
ウルトラマンクロニクルZ ヒーローズオデッセイ 第13話「超時空の大決戦・前編」

 勉「君は…誰?」
 (CM)
 タルタロス「貴様に円谷イマジネーションのことを教えてやろう」
 リサがタルタロスに変身して宣伝始めたっぽい流れになってて笑いました(笑。

 さて第13話からは3週に渡り「ウルトラマンガイア」の劇場版である「超時空の大決戦」が放送されることに。さすがにこの映画で我夢の登場シーン全カットしたら魅力半減どころじゃないので、本当に良かったです…

 本作のメインキャラクターの1人である新星勉は「ウルトラマンガイア」が大好きな少年。しかし一方で勉強がおろそかになって母親からは叱られ、「ウルトラマンばっかり夢中になって。勉強とかスポーツとか、他に大切なものがいっぱいあるでしょ」とウルトラマンから卒業したらどうかと言われ、同じ学校に通う鹿島田浩らからも卒業を迫られる…といった具合で「ウルトラマンからの卒業」を取り上げている作品でもあります。
 昔だったら「ウルトラマンから卒業するなんてとんでもない!」と思っていたかもしれませんが、今見ると母親にしてみればウルトラマンばかりに夢中で、勉強が疎かになっているのを不安に思って当然だなと感じるようになりました。
 ウルトラマンそのものは否定しないけれども、ウルトラマンを趣味の一つとして、それ以外にも向き合って欲しい。そんな想いがあったのではないかと。

 一方の浩も、勉にウルトラからの卒業を迫りつつも、サタンビゾーが出現した際には種別・身長・体重まで言い当てるという怪獣マニアっぷりを発揮。もしかすると勉と同じような境遇で、それでいてなおウルトラマンを見続けている、ウルトラマンが好きだと言い張れる勉が羨ましいのかなと、今回描写された部分だけでも彼の背景をあれこれ想像できますね。
 もし仮に「ウルトラマンのどこが好き」という浩の問いかけに「カッコいい怪獣が出てくるところ!」と答えていたら、あの場で意気投合していたんでしょうか(笑。


 そんな人々が暮らす世界に突如呼び出された我夢。急激なエネルギー消費をしつつも背面チャージからのフォトンエッジでサタンビゾーを撃破…したら、今度は大勢の子供たちに追いかけられる羽目に。このシーン好きなんですよ…ガイアに変身していない「高山我夢」が人気なのが何か良いんですよね…中には我夢を知らずに追いかけている子供もいそうですが、それでもこうした未知との遭遇に胸躍らせる気持ちが子供たちの中にあるのが良いなぁ…

 で、勉と我夢がおもちゃ屋さんで出会ったところで次回へ続く。久しぶりの視聴となりましたが、赤い球って初代ウルトラマンを意識しているのかなー、リサちゃん相変わらず美少女だなー、浩くんキャラ濃いなー、優くんも後にジャンナインを演じるとは夢にも思って無かったろうなーとか、あれこれ思いつつ楽しく視聴出来ました。
 次はキングオブモンスが登場する中編!
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