ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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ウルトラマンデッカー 第22話「衰亡のバズド」

2022-12-17 11:58:55 | ウルトラシリーズ
ウルトラマンデッカー 第22話「衰亡のバズド」

 前回見られなかった残るタイプチェンジを披露するの、良いよね……

 さて今回は遂にバズド星の真実が明かされることに。前回は「地球人がスフィアを地球に連れてきた」とまるで地球人が意図してスフィアを連れ込んだかのような言い方でしたが、実際には地球人の宇宙船がバズド星に不時着。そこで地球がスフィアに襲撃されていることを知ったアガムスはバズドの科学があれば地球人を救えると考えたものの……
 アガムスの復讐が「誰かを救いたい」という願いから始まっていたとは……例えそこに自分たちの科学力への驕りがあったとしても、見ず知らずの宇宙人を助け、彼らを襲う脅威に共に立ち向かおうとする強い心がこうも歪んでしまったのを見ると、ただただ哀しさを覚えるばかりです。
 
 地球人のみならず、自分にも罪があると認識しているからこそ、自分を捨ててまで復讐を遂げようとするアガムス。これまで呪詛のように呟き続けていた言葉は、彼が彼であるために必要な言葉だったことも発覚。大切な人も、言葉も忘れてしまったにも関わらず、未だ復讐を遂げようとする心だけが残り続ける様なんかもうね……

 デッカーとテラフェイザーの熾烈な戦いにより、周囲の町は甚大な被害を受けることに。次回予告を見る限りでは「荒廃した星で戦っているのか?」と思ってましたが、まさか地球だったとは……どちらが勝っても後には花も木も残らない。この戦いの虚しさや痛ましさを如実に表していた空間だったと思います。
 その戦いの結末は意外なものであり、更にいよいよ終盤だなと感じさせられる一幕も。何やら不穏な単語や儀式めいたことも行われていますし、そろそろデッカーも終わりに近いですが、果たして復讐と自責の念に囚われたアガムスを救うことは出来るのか!といったところで、次回はスフィア怪獣大進撃!


 ……え?チャンドラー?……散々スフィア怪獣と戦ってきたGUTS-SELECTにとっては「あんな怪獣」レベルですよね……
 ネオメガスの制御装置を使ってどんな怪獣を呼び出すのかワクワクしていたら、まさかのチャンドラー。カナタを追いかけるシーンは迫力がありましたし、防衛システムの可動音に反応したシーンでは「おぉ!これは翼を使って防御、あるいは回避するんだな!?」と期待していたのですが……普通に直撃喰らってたのにはガクッときました(苦笑。
 その後はサクッと撃破。頑張れ、チャンドラー。とりあえず頭のパーツを減らして、口から火炎の代わりに冷気出せるようになれば、きっと東京を氷河期に出来るくらいは強くなれるから…!
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ウルトラマンデッカー 第21話「繁栄の代償」

2022-12-17 08:15:03 | ウルトラシリーズ
ウルトラマンデッカー 第21話「繁栄の代償」

 莫大なエネルギーを生み出す器官として研究されている「Sプラズマ増殖炉」。その周辺からスフィア反応が検知されたためカナタとリュウモンが調査に赴くことに。それもそのはず。Sプラズマ増殖炉にはスフィアの死骸が使われていました!……うーん、この時点で不安しかないですね!(汗。こういった研究に使われる「完璧」って言葉ほど怪しいものはないと思います。
 不安視するカナタたちの一方で「スフィア死骸の所持や利用を規制する法律はまだ何もない」「スフィアを打倒するか、もしくは彼らを利用し共生するか」と、理路整然と語る責任者。明確に悪いことをしているわけではないため、感情で反発するのは簡単でも、理論で立ち向かうのは難しいというのが猶更性質が悪い……

 これ、いつかしっぺ返しを食らうよなぁ……と思っていたら、想定よりも早く暴走し、結果Sプラズマ融合獣・スフィアジオモスが誕生しました。あまりに速い展開に、逆に安心感を覚えてしまったのは何故でしょう(苦笑。
 で、このスフィアジオモスがとにかく強い!光線の威力はもとより、破壊した構造物やその際に発生した炎をも自らのエネルギーとして取り込み、何と未来からスフィアザウルスを召喚。スフィアザウルスが倒れてもその死骸を利用するという無限ループ。

 この状況を打開するべく、GUTS-SELECTは残ったSプラズマ増殖炉を利用した作戦を立案。この作戦時にカナタの前に姿を現したアガムスは、カナタたちもスフィアジオモスを倒すためとはいえ、スフィアの力を利用していることを指摘。
 スフィアジオモスのバリアを破り、スフィアザウルスを一撃で仕留めるその威力に目をつける人物は必ずいます。そうなればスフィアの利用は今回一度限りではなく、今後も続きかねません。地球を覆うスフィアのバリアを破る手立てとして、正式にGUTS-SELECTがSプラズマ増殖炉の開発に協力する未来だってあり得ると思います。一度でも触れてしまった強大な力は簡単に手放せない、自ら手放したいと思っていても、周囲が手放させてくれないでしょう。

 アガムスから告げられたバズド星にまつわる事実に動揺し、変身不能となるカナタ。終わらぬスフィアジオモスとスフィアザウルスの脅威。その時駆けつけてきたのが、まさかの……!スフィアジオモスとテラフェイザー、二体を同時に相手にするその頼もしさといったら!背後の敵にもきちんと意識を回しているあたり、相当戦い慣れている雰囲気が漂っていますね。
 彼も、GUTS-SELECTのみんなも諦めていないと気づかされたカナタも再起。爆風の中、並んでダイナミックに敵に向かっていく様が非常に印象的です。個人的には自ら接近してのゼロ距離光線が最高にカッコよかったなと。

 現代でも、未来でも、諦めずに戦い続ける戦士がいる。未来の戦士が見せた頼もしい背中とサムズアップに、サムズアップを返すデッカーが印象的だったところで、次回は衰亡のバズド。何やらテラフェイザーにもきな臭い雰囲気が漂っていますが……?
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ウルトラマンデッカー  第20話「らごんさま」

2022-12-17 07:46:17 | ウルトラシリーズ
ウルトラマンデッカー  第20話「らごんさま」

 OPにまで被る悲鳴すき。

 さて今回の舞台は干拓で近代都市へと生まれ変わったワダツミシティ。「らごんさま」の伝説が残るこの地で、イチカはその伝承を語る浦澤という女性、そして「らごんさま」の姿を目撃することに。

 「心が綺麗で若くて美しい娘にはらごんさまが姿を現す」と教えられて照れるイチカや不貞腐れるカイザキ副隊長など、クスっとくる場面もある一方で、全体のストーリーは少し不思議で寂しくて、最後には温かなものが残るという、しんみりと染みてくるお話でしたね。

 イチカと浦澤さんは、互いに望まぬ形で親しい者と引き離された者同士。浦澤さんの周りは、らごんさま以外の親しい者もいなくなり、らごんさまと共に行く道を選びかけていました。イチカだって、このままスフィアの侵攻を止めることが出来なければ、親しい者たちと会えないまま生涯を終えることになりかねません。それでもイチカは心を閉ざすことを良しとせず、逃げもしない。そうしたイチカの前を見つめる心が、最終的には浦澤さんの心を開き、ラストシーンへと繋がっていきました。
 生きている以上、親しい人との別れは必ず訪れるもの。ですが、別れもあれば出会いもある。親しくなるのに年齢はもちろん、人間と宇宙人という種族の壁さえも関係ない。ピット星人の時もそうでしたが、イチカは相手に寄り添い、互いに励まし合っていくことで強くなっていく人物なんだなと改めて感じられるエピソードでしたね。

 そんなイチカの決死の行動を案じて、思わず「キリノ隊員」から「イチカ」呼びになるカイザキ副隊長もまた良かったですねぇ……ああいう、普段と違う呼び方をした時の特別感、大好きです。
 今回のデッカーは出番こそ控えめでしたが、カーブミラーを使った戦闘描写が印象的でした。

 浦澤に手を振るらごんさまは何を想っていたのか……手を振ったのは別れを悟ってか、「こっちだよ」と呼び掛けていたのか……そんなことを考えつつ、次回はスフィアジオモス登場!
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