舞いあがれ! 第12週「翼を休める島」
電話はなるべく○コール以内に出て、出られなかったら「お待たせしました」とか言わないと!と思ってしまった第12週のスタート。
さて無事に航空学校を卒業し、内定をもらえた舞。久々に水島とも再会し、仲間と喜びを分かち合うことに。以前は音頭を取り慣れていなかった柏木がスムーズに進行していたり、水島が持ち込み大丈夫かとお店に確認したりと、彼らの成長や配慮がうかがえる良いシーンでした。水島もパイロットになれなかったことを引きずって腐ったりせず、今自分のやるべきことにきちんと向き合ったからこそ、今の仕事の喜びを理解出来たのでしょうね。何事にも真剣に取り組むことの大事さを感じさせられます。
中澤が夫婦円満だったり、吉田の想いに倫子が気づいていたり、人前では「岩倉」と呼びつつ二人きりの時には「舞」と呼ぶ柏木……そういった愛情のこもった温かな空気と離れ離れになる寂しさの両方が感じ取れる素敵な空気感をいつまでも感じていたいところですが、それを許さないのがリーマンショック。
その影響は舞や浩太さんの工場にも影響を及ぼすこととなりました。となれば当然、投資家である悠人も大損。信用を失い、自暴自棄になりかけた彼を同じ苦境に立った浩太さんが手を差し伸べ、今度は悠人が工場の会計として戦力に加わり、その頭脳を生かして工場を復帰に導くことに!……というストーリーを思い描いていたら、悠人の方は思いもよらない展開となりました。浩太さんも悠人も、互いに自分の判断を信じた者同士。しかしその結果は真逆。
次週予告を見るに、この窮地に悠人も動き出すようですが……容赦なく人との繋がりを断ってしまうのではないかと不安でなりません。
さて、入社が一年延期となった舞は、足をくじいた祥子さんの手伝いをするべく五島へ。そこで待っていたのは、祥子さんの家に泊まることになった森重美知留さんと朝陽くん親子との出会い。
「わがまま」「すぐ怒る」との理由から友達と上手く接することが出来なかった朝陽くん。そんな朝陽くんが日中黙って空を見上げていたり、黙々と作業をしている際、舞がしたのは静かに側にいること。「何をしているのか」など理由を聞かず、彼のしたいことをさせ、自分もしたいことをする。この絶妙な距離感が素晴らしかったですね。
そんな舞と美知留さんの会話シーンもまた印象的でした。小さい頃は熱が出たらどうしようと心配ばかりで、自分がどうしたいかうまく言えなかった舞。朝陽くんを見ていると「ちょっとだけ小さい頃のこと思い出すんです」とのこと。この「ちょっとだけ」という表現が印象的です。
自分と朝陽くんの境遇を全く同じものとして重ねるのではなく、自分も五島に来て変われたから大丈夫だと安易に励ますのでもなく、一つの思い出話として語る。この配慮が良いなぁ……
そして祥子さんの家には、何とも良い笑顔を見せるようになった貴司くんも登場!先の見えない不安に襲われている舞をしっかりとフォローする頼もしさよ……あぁ、柏木も良いけど、やっぱり貴司くんも良いですよねぇ……どちらのルートにも進んで欲しい……
とまぁ、そんな心温まるシーンの一方、美知留さんの「どうして、うちの子だけ……」という想いには胸がキュッとなりました。
「周りに合わせなくてもいい」「堂々と生きたらいい」貴司くんを楽にした言葉を美知留さんにかけたとしても、あの時既に大人だった貴司くんとは違い、朝陽くんはまだ子供。周りに合わせなくていいと言われても、親としては心配な面があるでしょう。四六時中見守っているわけにもいきませんしね。
悩める森重親子の助けとなったのが、変人二人でした(笑。朝陽くんの素朴な、それでいてキレッキレのツッコミが光ります。あの場面は舞も貴司くんも好きなことしてるから、朝陽くんも好きなことしてて!って感じなんでしょうけども、美知留さんが様子を見に来ていたら、さぞ理解に苦しむだろうなと(笑。
行きたいけど、行きたくない。相反する自分の気持ちを整理するために、気持ちを文字に書き出してみる。舞や貴司くんのような聞き上手な相手がいつもいてくれるとは限りませんから、自分一人でも思いを整理できる方法を提案するのは上手いやり方だなと。
そうして紡がれた朝陽くんの想いを知った美知留さんの「そっか……そうだったんだね……」に涙腺がやられました。朝陽くんの想いを知ることが出来た喜びと安心、気づいてあげられなかった悔しさ、色んな想いが入り混じった表情と声から感じられる親の愛情に涙が……
ムスッとしてすぐに怒る子。でも実は、星が大好きで笑顔の可愛い子。嫌いだったかんころ餅も、食べてみたら「うまい!」。そんな風に好きを増やしていけるといいですね。朝陽くん、美知留さんんにはこれからも五島で元気に暮らしていって欲しいです。そして朝陽くんだけの話に留まらず、島の将来を考え始める豪さんたち。ここから話がどう広がっていくのかも楽しみです。
由良先輩と互いの決意を確認し合うシーン、一太も船大工を目指して豪さんから指導を受けているシーンなど、短いながらも舞以外の登場人物たちも確かに夢に向かって頑張っていることが伺えるシーンが挟まっていたのも好印象だったところで、また次週。夢に向かって飛び立つ前に、翼を一休み。次週はいよいよ飛び立つ時!……かと思われましたが何やら不穏な気配。
電話はなるべく○コール以内に出て、出られなかったら「お待たせしました」とか言わないと!と思ってしまった第12週のスタート。
さて無事に航空学校を卒業し、内定をもらえた舞。久々に水島とも再会し、仲間と喜びを分かち合うことに。以前は音頭を取り慣れていなかった柏木がスムーズに進行していたり、水島が持ち込み大丈夫かとお店に確認したりと、彼らの成長や配慮がうかがえる良いシーンでした。水島もパイロットになれなかったことを引きずって腐ったりせず、今自分のやるべきことにきちんと向き合ったからこそ、今の仕事の喜びを理解出来たのでしょうね。何事にも真剣に取り組むことの大事さを感じさせられます。
中澤が夫婦円満だったり、吉田の想いに倫子が気づいていたり、人前では「岩倉」と呼びつつ二人きりの時には「舞」と呼ぶ柏木……そういった愛情のこもった温かな空気と離れ離れになる寂しさの両方が感じ取れる素敵な空気感をいつまでも感じていたいところですが、それを許さないのがリーマンショック。
その影響は舞や浩太さんの工場にも影響を及ぼすこととなりました。となれば当然、投資家である悠人も大損。信用を失い、自暴自棄になりかけた彼を同じ苦境に立った浩太さんが手を差し伸べ、今度は悠人が工場の会計として戦力に加わり、その頭脳を生かして工場を復帰に導くことに!……というストーリーを思い描いていたら、悠人の方は思いもよらない展開となりました。浩太さんも悠人も、互いに自分の判断を信じた者同士。しかしその結果は真逆。
次週予告を見るに、この窮地に悠人も動き出すようですが……容赦なく人との繋がりを断ってしまうのではないかと不安でなりません。
さて、入社が一年延期となった舞は、足をくじいた祥子さんの手伝いをするべく五島へ。そこで待っていたのは、祥子さんの家に泊まることになった森重美知留さんと朝陽くん親子との出会い。
「わがまま」「すぐ怒る」との理由から友達と上手く接することが出来なかった朝陽くん。そんな朝陽くんが日中黙って空を見上げていたり、黙々と作業をしている際、舞がしたのは静かに側にいること。「何をしているのか」など理由を聞かず、彼のしたいことをさせ、自分もしたいことをする。この絶妙な距離感が素晴らしかったですね。
そんな舞と美知留さんの会話シーンもまた印象的でした。小さい頃は熱が出たらどうしようと心配ばかりで、自分がどうしたいかうまく言えなかった舞。朝陽くんを見ていると「ちょっとだけ小さい頃のこと思い出すんです」とのこと。この「ちょっとだけ」という表現が印象的です。
自分と朝陽くんの境遇を全く同じものとして重ねるのではなく、自分も五島に来て変われたから大丈夫だと安易に励ますのでもなく、一つの思い出話として語る。この配慮が良いなぁ……
そして祥子さんの家には、何とも良い笑顔を見せるようになった貴司くんも登場!先の見えない不安に襲われている舞をしっかりとフォローする頼もしさよ……あぁ、柏木も良いけど、やっぱり貴司くんも良いですよねぇ……どちらのルートにも進んで欲しい……
とまぁ、そんな心温まるシーンの一方、美知留さんの「どうして、うちの子だけ……」という想いには胸がキュッとなりました。
「周りに合わせなくてもいい」「堂々と生きたらいい」貴司くんを楽にした言葉を美知留さんにかけたとしても、あの時既に大人だった貴司くんとは違い、朝陽くんはまだ子供。周りに合わせなくていいと言われても、親としては心配な面があるでしょう。四六時中見守っているわけにもいきませんしね。
悩める森重親子の助けとなったのが、変人二人でした(笑。朝陽くんの素朴な、それでいてキレッキレのツッコミが光ります。あの場面は舞も貴司くんも好きなことしてるから、朝陽くんも好きなことしてて!って感じなんでしょうけども、美知留さんが様子を見に来ていたら、さぞ理解に苦しむだろうなと(笑。
行きたいけど、行きたくない。相反する自分の気持ちを整理するために、気持ちを文字に書き出してみる。舞や貴司くんのような聞き上手な相手がいつもいてくれるとは限りませんから、自分一人でも思いを整理できる方法を提案するのは上手いやり方だなと。
そうして紡がれた朝陽くんの想いを知った美知留さんの「そっか……そうだったんだね……」に涙腺がやられました。朝陽くんの想いを知ることが出来た喜びと安心、気づいてあげられなかった悔しさ、色んな想いが入り混じった表情と声から感じられる親の愛情に涙が……
ムスッとしてすぐに怒る子。でも実は、星が大好きで笑顔の可愛い子。嫌いだったかんころ餅も、食べてみたら「うまい!」。そんな風に好きを増やしていけるといいですね。朝陽くん、美知留さんんにはこれからも五島で元気に暮らしていって欲しいです。そして朝陽くんだけの話に留まらず、島の将来を考え始める豪さんたち。ここから話がどう広がっていくのかも楽しみです。
由良先輩と互いの決意を確認し合うシーン、一太も船大工を目指して豪さんから指導を受けているシーンなど、短いながらも舞以外の登場人物たちも確かに夢に向かって頑張っていることが伺えるシーンが挟まっていたのも好印象だったところで、また次週。夢に向かって飛び立つ前に、翼を一休み。次週はいよいよ飛び立つ時!……かと思われましたが何やら不穏な気配。