今までに色々なSPを使い、また色々な処で自分が持てなかったSPを聴いてきた。やはりステレオ(ピュアオーディオ)では「スピーカー」の選択が重要だと思う。音を出すのは「スピーカー」だけなのだ。
「スピーカー」と言えば誰しも「スタジオモニター」が気にかかる所だろう。実際自分も「スタジオモニター」に憧れJBL#4343を長年使ってきた。最近はアルテック620AやR305,BBCモニター系のSPととっかえひっかえ挑戦してきた。その中で、「スタジオモニター」と言うSPの宿命のような物を感じる様になってきた。
「スタジオモニター」は「全ての音」の中の「中心部分の音」をメインに再生するように作られているような気がする。「余韻」や「漂う」様な音は極力排除されているように思うのはわたし一人だろうか?
現在私がたどり着いたSPは「スタジオモニター」とは無縁なSPです。3セット持っていますがJBLの#375を使ったシステムです。「スタジオモニター」ではドライバーは1インチクラスになりますが、2インチドライバーを使い出すと1インチドライバーには戻れません。
その2インチドライバーを使ったシステムも単純なSPの組合せではなく、「オンの音」と「オフの音」を出せるSPユニットを組合せ、私の求めるサウンド思想に沿って造ったシステムです。「トレイルサウンド」と呼んでもいいでしょう。多分独特のサウンドを手に入れています。
次に専務に使わせるSPを悩んでいます。彼はこれから先も「職業」としてオーディオと付き合っていかなければなりません。モチベーションを高く持ち続けられ生涯付き合っていけるSPをと思っています。あまりにもシンプルでは困りますし、かといって複雑すぎるのも困ります。聴くソースは私と違ってJAZZがメインになりますので、今までの路線とチョッと違うSPも良いのではないかと思っています。