Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

コンポーネントSPのすすめ

2009年07月08日 | ピュアオーディオ

オーディオの基本は「スピーカー」だと思う。どのスピーカーにするかで「表現の世界」が決まってくる。

工作アンプの試聴や録音製作の現場ではその用途に応じたSPが使われる。一般に言われる「スタジオモニター」と云うSPがそうです。

スタジオモニターにも色々あって「プレイバックモニター」と云う大型のSPが特にマニアの方の注目が高い様です。

いくら高価なアンプやケーブルを使っても最後は「SPから出て来る音」が総合力になります。だからSPの選定に特に気を使います。大きさも有りますのでそうそう簡単に入れ替えもできません。

40年くらい前は「コンポーネントSP」(コンポ)と云って、ウーハーやスコーカー、ツィーター、ネットワーク、エンクロージャーの各ユニットを組み合わせて作っていたものです。

自作となると「作りが悪い」とか「メーカー製に及ばない」とかの事がステサンとかで言われて次第に自作する人が少なくなりました。

各云う私もオーディオを始めた時は全くの素人でメーカー製のSP、アンプ、ADプレーヤーを長らく愛用していました。サラリーマン時代はそんなに突っ込める時間も資金もなくて当然な事です。

4年前に起業して「オーディオ」で事業をするようになりますと毎日毎日が私にとって「技術革新」の日々でした。

特にJBLの「オリンパス」との格闘はノウハウを得るのに有意な時間でした。この1970年代のフラッグシップの一つのSPは簡単には良い音で鳴ってくれません。この頃のJBLは「フラッグシップは鳴らない」で有名でした。沢山の方が挑戦し放り出した話をよく聞きました。

その後出たDD55000やK2 S9500SE辺りからJBLのSPの完成度が増し、「来たその日からまともなサウンドが聴けるようになった」との評価を得始めました。#375のエネルギー感あふれるサウンドからは遠のいて「聴き易さ」の方向に向いたのだと思います。

この点ALTECは意外と最初から聞き易いバランスをしていました。バイタボックスもそうです。

オーディオをやるなら「いつかは#375」と自分は思っていましたので、この375を手なずける方法を「オリンパス」で追及して行きました。その結果「伝送ロス対策」をする事で圧倒的なパワー感をそのままに低音と高音をバランスさせ「聴き易さ」も併せ持たせる事が出来ました。

今では中古品でないと「コンポーネントSP」は難しい時代になりましたが、メーカーが持てなかった技術を発見し、古いSPで最新のSPで出せない表現の世界を作り出すのは楽しいものです。

メーカー製のSPでは大きな「妥協」が有ると思います。コストの面と技術の方向性が常に付きまといます。

JBL #375 のサウンドは決して「ジャジャ馬な音」では有りません。そう云う風に鳴らす事も出来るだけです。


私のアンプ選びの基準

2009年07月08日 | ピュアオーディオ

「音質改善」について過去4年間色々な機器を購入しては放出の繰り返しをして来ました。

その結果、アンプはひとまず中級程度で十分と思っています。厳密に言えば上級機が良い事は当たり前です。

「音質改善」=「伝送ロスの極小化」とたどり着いています。では「伝送ロス」の最大の発生箇所はと言うと「ケーブル」と言うのが率直な実感です。

「音楽は時間の芸術」ですので、出るべく時に「音数」が出てこないでは困ります。「瞬時伝送能力」が必要です。

ケーブルの断面積は音数と比例します。また銀線と銅線やその他の材質も混合した素材が「音が豊か」になります。銅線は「しっとり」したサウンドが出ますが、「カチッ」とした質感で周波数レンジを広げてくれるのは「銀」素材になります。

銀と銅の組合せを基本としてその他の金属を含んだ「ケーブル素材」が「豊かな音」を出してきます。ケーブルの材質や太さで大きく音質は変わります。

もう一つ、接続部の「ソケットとプラグ」でも大きな「伝送ロス」が有ります。「伝送ロス」の少ないパーツを探す事が重要です。

RCAプラグとXLRプラグでは「XLRプラグ」の方に音質的には軍配を上げます。XLRプラグは接続初期では「モヤー」っと質感になり易いですが、馴染んでくるとRCAプラグでは出ない「バランス」と「音数」を出してきます。

一般的にケーブルの音質評価を急がれる方は良いケーブルを誤った判断で「没」にする傾向に有ります。本当に良いケーブルは接続初期では「音数が増えてもバランスを壊す」傾向に有ります。本当の実力を出させるまで「苦行」を積まないと手に入りません。実際にこの「苦行」は辛いものが有ります。最初のインスピレーション(直感)を頼るしか有りません。後は信じて使い続ける事です。1日2時間程度毎日聴いて「約半年」は見ないといけません。この時間を待てない方が多いです。

さて本題に話を戻します。「音質改善」を続けて行きますと「太くて重いケーブル」に行き着きます。そうなると必然的にそれを受け止めるアンプやCDPにも「作りの強度」が必要になります。

私のアンプ選びの基準は

1)入出力にXLRソケットが付いている事。入力に2系統、出力1系統は欲しい。

2)IECインレット方式で電源ケーブルが交換できること。・・・電源とXLRの距離が近いと片方しか使えない場合が出てきます。

3)ケーブルの重みを吸収できるリア面の強度と重量が有る事。・・・特に薄型プリアンプは要注意。

4)電源ケーブルのソケットとXLRソケットが干渉しないで使えること。

5)冷却ファンが付いていない事。・・・・意外と深夜使う場合気になるのです。MC2500等気になりました。

特に電源ケーブルがオリジナルで「直出し配線」になっている場合が多いです。その為数々のアンプ遍歴をしてしまいました。

主な選択基準は上述の5項目ですが他に「音色」と「デザイン」も入ってくるでしょう。パワーアンプは割りと上述の5項目をクリアするものが多いのですが、プリアンプは非常に少ないです。

プリアンプではマッキンのフロントパネルとアキュフェーズのリアパネルが組み合わさったようなデザインや作りが好みです。