自宅で3B252Bアンプの代わりに使っている6L6Gシングルアンプです。高域のカサカサ感や低域のエネルギー感不足を強く感じています。球交換前のベンチマークとして、整流管:ムラード CV378細管(5U4G相当)、初段管:オスラム HL4(MH4相当)、パワー管:STC 6L6Gの構成です。これらの球を随時交換しながら「音質アップ」や「質感の向上」をヒアリングによって決めていきます。球同士の相性もありますのでやって見ないと判らない所があります。
上の写真上段左2本が STC 6L6G 右2本 レイセオン6L6G、下段左側の金色の球がオスラムHL4、右側が同じオスラムのVR37(MH4相当)です。
初段管をVR37に交換しました。これで高域のカサカサ感が滑らかな質感に変わりました。パワー管もレイセオン製に交換しています。
こちらはパワー管を元のSTC製に戻し、整流管をCV378からRCAの5U4GBに交換しています。アメリカの球の方が力強い再生音になるようです。決してCV378のグレードが低い訳では有りません。この辺が相性と求める質感との絡みです。
深みのある再生音で質感も非常に瑞々しいサウンドになりました。低域の力感も随分と改善しています。これくらいなら安心して聴けそうです。
当面これなら使えそうだと思いますが、まだ球を沢山持ってきています。VR38やMH4のマルコにー製やムラードのC341V・・・型番はメーカーによって色々ですがほぼ同一規格で差し替え可能です。古い球にはこうした事が多々有ります。その為知られていない為に非常に安く手に入れる事も可能です。
整流管は基本的に5U4Gですのでこの互換球5U4GBやCV378、5AR4、5R4G辺りも使えるようになります。こちらも米国製を数種持ち込んでいます。そのうち色々試して見たいと考えていますが、来週到着するトランスが良ければ3B252Bアンプが復帰しますのでそれまでの楽しみです。
下の3B252Bアンプの初段管(金色の球)はHL4が本来ですが、NR52と言う同じ金色の球を使っています。こちらの球が数段上の性能を出します。今回のVR37や他にVR38も球と同等かもしれません。その横のVR37とそっくりの球はMHL4と言う別の規格の球です。外見はそっくりでも規格が違いますので交換は出来ません。
管球アンプの球の交換は「音質作り」に非常に有効ですが、同じ規格の球や互換性のある球に限られます。それなりに「授業料」が必要です。