Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

次のSPは?

2010年02月25日 | ピュアオーディオ

EC-138システムとSP-LE8Tがいなくなりましたので次のSPを考えています。次に何をするかを考える時は「夢」が有って楽しい一時です。

今までに、フロントロード型、バックロードホーン型、バスレフ型、密閉型のウーハーボックスを使って来ました。その結果、「密閉型」の箱は「音のこもり」が出るので個人的には除外します。

バスレフ型もバスレフポートの大きさが小さいと「音のこもり」が出ますので、出来るだけヌケの良いサウンドになるように調整が必要です。

バックロードホーンの箱は「音が後から遅れてくる」ヌケの悪い音と思われている方が多いと思いますが、本当に鳴らしきるとそんなことはありません。個人的にはこのバックロードホーンのヌケのよいサウンドが好きです。(雑誌の評論でバックロードホーンの悪いポイントを指摘していた評論家がいましたが、その方は使いこなせなかっただけの事なんですね)

フロントロードは前から見るとロードホーンになっていますが、後ろから見ますと「密閉型」や「バスレフ型」になっているものです。

どんな型であっても「音のヌケ」が悪い箱は避けたいものです。500Hz以下の帯域が全体のサウンドの70%以上を占めますのでウーハー箱選びは大切です。

中高音はその点「コンプレッションドライバー」や「ホーン型」・「リボン型」が使えますので後でもどうにでも出来ます。中高音に「コーン型」と「ドーム型」のユニットは眼中にありません。


SP EC-138とSP-LE8Tが去って

2010年02月25日 | ピュアオーディオ

22日にSP EC-138システムとSP-LE8Tが去って淋しくなりました。
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その代わり、RCA箱システムが本来のステージを確保して思いっ切りドライブしています。最初期は「マルチアンプシステム」(村井先生の「オーディオ巡礼」当時)でしたが、その頃とはSPユニットもアンプ、CDPも変わり、普通のアンプシステムでその頃のサウンドを軽く凌駕しています。今日は久しぶりに「スティル・ライブ」を聴いて見ました。ジャック・ジョネットのドラムスが非常に心地よいです。観衆の拍手の多さも以前とは比べ物になりません。
ただ残念なのは、低域にパラレル接続していた「SP-LE8T」(16Ω仕様)も一緒に嫁に出してしまったので、低域の音数が少し減ってしまいました。

モニターSP用に奥の部屋のBC‐Ⅱを持って来ています。(別のSPが来るまでの暫定)

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こちらが「奥の部屋」です。「オリンパスシステム」が鎮座しています。BC‐Ⅱが抜けたのでオリンパスの箱の響きが多くなっています。また「パワータップ」を3台使っている性か、音圧パワーが凄まじく大きくなっています。もうこの8畳の部屋ではもてあそぶくらいのパワーになっています。


私の管球アンプ考

2010年02月25日 | ピュアオーディオ

しばらく止めていた「管球パワーアンプ」をまた作りたくなった。その訳は「オリンパスシステム」の中域用アンプが欲しいからです。現在使っている「CV1947ppステレオアンプ」では出力が18W/ch有るので「パワーが強すぎる」のです。ヴォーカルの子音を強調するような所を気にしています。

アンプのデバイスとして「トランジスター」と「真空管」が有りますが、どちらにもメリット・デメリットが有ります。「質感」や「音の厚み」については真空管の方が良いように感じて使っています。瞬発力を求めるならトランジスターも良いと思います。

管球アンプを作る場合、「プッシュプル」か「シングル」かで今まで悩んでいましたが、中域・高域に使うなら「シングルアンプ」が良いと思うようになっています。何故なら「ノイズ」の原因がすくなくなるからです。ノイズが有ると音楽に浸れません。

「管球アンプ」で最大の難点は「ノイズの発生」です。ノイズの発生の仕方にも

①回路的な問題・・・アースの取り方・・・コモンモードノイズ
②配線材でノイズを拾う場合・・・ハムノイズ
③環境でノイズを拾う場合・・・電磁波ノイズ
④真空管自体がノイズを発生させる場合・・・バルブノイズ

等があります。

1台のノイズでも原因がどれか、あるいは複数の原因か・・・で調査していかなくては解決しません。

一番厄介なのが「バルブノイズ」です。これは「真空管自体の作りこみ」の問題で、対策は交換しかありません。これが「プッシュプル」だと「パワー管」だけで4本も有ります。もちろんペア管やクワッドの特性の揃った球でも1本がノイズを出せばそれまでです。イニシャル時点で「ノイズゼロ」でも使っていくうちに「ノイズ」が出てくる場合が有ります。

古い球でペアやクワッドの球はなかなか入手できません。出来ても「寿命」の保証は有りません。この辺が厄介なところです。

新しい球のロシア製や中国製ではまずこの「バルブノイズ」で使えません。「音質」の面でもグレードが低すぎて使えません。

真空管全盛期(1940年~1960年)の球に行き着きます。当然現在は作っていませんので在庫品の獲得になります。その点をマニアの方は良くご存知ですのでオークションに出てくれば「競走」が待っています。どうしても人気の球は高価になります。

あまり人気がなくて「質の高い球」を探す方向に行かざるを得ません。例として3B252B(STC4033L)の球は使っている方が少なく比較的ローコストで手に入ります。だから予備球も沢山準備できますし、「バルブノイズ」もほとんど出ません。この為「自宅メイン」に収まりました。もちろん「音質」も1級品です。300Bのアンプを欲しがらなくても良いと思っています。

今回は2台ほど作成の準備をしています。球に付いては明言すると入手に困難を伴いますので「予備球」がすべて確保できてからしか公表しません。

真空管の場合バルブの大きさは非常に重要です。1本で7Wくらいの出力が取れるくらいの球でないと「スケール感」や「エネルギー感」が出ません。

7WでフルドライブできるSPもそう多くは有りません。SPもアンプの出力が小さかった時代の物にならざるを得ません。最近のSPでも7Wあればフルドライブ可能なSPもあります。音圧が90db以上有れば十分でしょう。