Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

クラロスタットボリュームのNOS品に交換したのは良いけれど・・・

2017年10月27日 | ピュアオーディオ


自作の管球プリアンプは内部配線を当方作成の最高級品の配線に全て交換しています。その時はA&Bのボリュームを付けて完成しましたが、その後マランツ#7用の純正品であるクラロスタットの500KΩ2連のボリュームに交換しました。交換してさほどの音質効果もなく、不具合ばかりが不便さを感じます。

この頃の(1950~60年代)のボリュームは、抵抗ペーストを馬蹄形に塗り、そこを摺動子が動いて抵抗値を替えて音量調整する様になっています。その為、使う時は「9時~3時」方向で使う様に作られています。12時方向で使うのが一番良いと推奨されています。

しかし、私が使うのは7時(ボリューム0)から9時の方向までで、9時の方向からこのボリュームは立ち上がって来ます。音量のミスマッチングをしています。どのような不具合化と云うと、9時以下の方向だと「左右のバランス」が大きく変化する事です。その為、ボリュームの位置ごとにバランスつまみで左右の調整を取らないと「定位」が中心に来ません。

音質に良かれと思ってやったのですが、古いボリュームには付き物の不便さです。実際にマランツ#7を使われている方も音量調整時にバランスつまみを使って調整されています。また9時の方向から急激に音量が立ち上がって来ますので、初めてのCD等をかける時は音量を絞ってから臨まないとSPに強烈な信号を送る事になります。

プリアンプの中でボリュームを取り付けるスペースは意外と小さいので、同じような形のモノしか取り付けられません。プリアンプではいつもボリュームで悩みます。ボリュームのストックは抵抗値毎に結構なストックを持っていますが、500KΩは数が少ないです。