NHKのモニターSPとして有名なダイヤトーンR-305と云う1960年代のスピーカーには、若い頃憧れを持っていました。高級機を使って見たいという欲望が有りましたが、サイズと設置スペースの関係(6畳間)では、とても置けないと感じました。(20才頃)その憧れも有って、50才を越えてから入手してサウンドを確かめてみました。ハイエンドのオーディオマニアの方は、通過点として使ってはいるが、メインシステムとして使っている方は意外と少ない。
入手したR-305の内部配線の状態。元々はSP側面に3Pのソケットが有り、業務用の使用になっていました。内部配線を交換して鳴らして見ましたが、中々一筋縄ではいかないサウンドだと感じました。30cmウーハーもJBL D130に近い能率で、軽い低音ですが、D130には及ばず、高域の5cmツイーターに至っては、良い質感で鳴らすには「鳴らし込み」とスキルが必要だと思いました。JBLのシステムを使っていたので、それと比較すると「中途半端な音」に感じてしまいました。1年ほど鳴らし込んでから手放しました。二度と鳴らす事は無いでしょう。