Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

RCA箱システムのスーパーツィーター

2009年01月22日 | ピュアオーディオ

Hl901 先日、RCA箱システムの「ビクターリボンツィーター」が「裸」のままでしたので、専用ケースに収めるべく愛知県の「リンホフ工房」殿へ出て行っています。

左の写真で一番右側に有るツウィーターです。7000Hz~100000KHzまでを受け持たせています。

オリンパスシステムや自宅の707Jシステムには既に同じユニットを専用ケースに収めて使っています。なかなか出てこないユニットなので3セット揃えるのに時間がかかりました。

現在、このユニットなしで聴いていますが、「高域不足」を感じます。もともとこのユニットは「直接試聴」では鳴っているのかいないのか確認できませんが、有るとないとでは全体のサウンドに大きく変化を与えます。入手価格は数千円程度のモノですが、専用ケースが2万円かかります。

このユニットの効果は「定位が決まる」の一言です。このユニットを繋ぎますと「定位」がピシッと中央に定位し、身じろぎもしなくなります。今回は高域の一翼を担うサウンドも出している事が判り新発見でした。

Hl888 JBLの3大ホーンシステムは「音が面で出て来ます」のでこの「定位」は非常に重要です。これが揺らぐと安心して音楽が聴けません。左写真で「花梨材箱」に入っているユニットです。

尚、このビクターのリボンユニットは1193と云う型番では有りません。外見はそっくりですがマグネット部が薄く、超高域仕様になっています。


次のSPを物色中

2009年01月21日 | ピュアオーディオ

R305ではヒヤヒヤさせられましたが、何とか「モニターSP」として使える目途が立ちました。

もともと「ケーブルの試聴用」に購入したものなので使えないと困ります。

懸案になっていた専務用のSPが気に掛かり出して来ました。CDP、DAC、プリ+パワーアンプは現状で揃っています。後はSPのみです。

現在のSPはサンスイEC-138の箱にD130+LE85+2402のユニットとLX5+N7000のネットワークで使っています。SP内部配線もすべて「化け物ケーブル」で配線済です。

普通のJBL3ウェイの音質ではないレベルですが、通常事務所でオリンパスシステムやRCA箱システムを聴いていますので、このクラスのサウンドが出ないと「さびしい音」に聴こえるそうです。EC-138箱システムではユニット的にも内部配線的にも格下の感は否めません。

昨年・一昨年と専務用のSPを準備して、HPで紹介しますとお客様から「譲ってくれ」とのお言葉に抗しがたく手放してしまいました。今度こそは皆さんにこっそりと導入してしまいたいと思っています。内部配線を「ルシファー仕様」に出来る事が条件です。

彼にはEC-138箱システムの前はJBL#4343を使わせていました。今度は?になる予定です。


R305 が使えるレベルに来ました

2009年01月21日 | ピュアオーディオ

R30524 今日も朝からR305システムを鳴らしています。

どうやらサウンドも落ち着いて来た様で「モニターSP」として使えるようになって来ました。

最終的にピラミッドのツィーターを3000Hz~100KHzまでをカバーさせて使っています。

この状態で使いますとJBLやアルテックのモニターSPと遜色ない性能を出して来ます。

アンプの方にも真空管アンプの初段と次段に良質の球を使ってやりました。ムラードのold 12AT7とフィリップスの12AU7A(5814A)を使いました。

真空管アンプの場合パワー管でも相当音が変化しますが、初段、次段管でも相当大きく変化します。

今回はアンプのグレードを上げ、ツィーターを追加して、私が求める(私が使える)グレードまでになったようです。

1_1s_521 R305の場合、ツィーターがネックなのでこのツィーターの交換が出来ればと考えています。具体的にはリンホフ工房取扱いのマーク・オーディオ アルペア5 です。こちらも5cmコーン型ですのでほぼニアリーで使えると思います。取り付け穴の寸法の確認と能率の整合が出来れば「交換」したいですね。このユニットの「音質」なら間違いなく使えると思っています。


ハイルドライバー後始末

2009年01月20日 | ピュアオーディオ

前回ハイルドライバーを2セット半購入して「運搬事故」に有った件は報告しました。その後すべてのユニットの音出し確認をしましたが、「全滅」であると判断致しました。

外箱の痛みはそう大したものではなかったのですが、それは内部にクッション材を十二分に入れて有ったからに他なりません。内部のクッション材は多かったけれど、1個づつ梱包してあったユニットの重量が各々5Kgぐらい有りますので、それらが自重でぶつかり合い「ディフィーザー」が飛び出すような衝撃を与え有ったようです。

外傷は有るけど比較的内部は大丈夫そうに見えたユニットも、「音出し確認」で正常なユニットと聴き比べると「歪み」を感じます。

もう1度すべてのユニットを買い替える必要が有ります。既に1セットは手配を完了していますが、残り2セットは運送会社で負担していただくようにお願いをいたしました。


JBLでヴァイオリンを美しく

2009年01月20日 | ピュアオーディオ

先日来R305で試聴を繰り返して来ましたが、パルシブなサウンド(打楽器系)についてはJBLやアルテックにはかないません。質感の中でも「速さ」と「重み」が足りません。

一方、ヴァイオリンの様に「こする」楽器に付いても私が使っているJBLには到底及びもしません。

私がメインにしているJBL3大ホーンシステムはJAZZもクラシックも過不足なく鳴らします。たぶん通常のレベルのはるか上の再生音を奏でていると思っています。これは、JBLのユニットにその「潜在能力」が有ったからに他なりません。

遠近に出向いてお客様やJAZZ喫茶、オーディオショップ、オーディオ工房等のサウンドをお聞かせ頂いても、5分も聴けばその粗が耳に付いてきます。

アンプやCDPなど決して超高価格なモノは使っていませんが、ケーブルだけは「超ウルトラ級」のモノを自作して使っています。この辺に「音質」の分かれ目が有るようです。

ケーブルや配線材も「音質」を左右する重要なアイテムで有ると云う認識をお持ちいただければと思います。


三菱 NHKモニター の音質改善総括

2009年01月19日 | ピュアオーディオ

A1111 R305は35年くらい前のSPで有るので、「コストダウン」が少ないユニットだと推定して「音質改善」にチャレンジしたが、思っていた以上に「ユニットの潜在能力」が無く、JBLやアルテック、BBCモニター系のSPユニットに比べ大きく聴き劣りする。

このSPははじめから「コストダウン」の思想が入っていたのか?それとも当時の日本のSP技術が底の浅い技術レベルでしかなかった事を意味している。

R305オリジナルの実力は、図体の割にBBC系20㎝ウーハーシステムとさほど変わりがない。音色の魅力やまとまりの良さの点で大きく水を開けられている。完成形としてはBBCモニター系の20㎝ウーハーシステムに大きく及ばないが私の個人的結論です。

R305のユニットでも特にツィーターは特に出来が悪い。まとまりやバランスを考えても作成者の「熱意」が感じられない。外側の「箱」にかけた熱意がユニットやバランスに有ればもっと良いSPになったと思う。

結果的に高域の周波数レンジが10KHzくらいしか出ていないので(聴感的に)大いに高域不足なのだ。これを補うツィーターを足してやってはじめて「正常な」SPのバランスになる。今回は贅沢にもピラミッドのツィーターを足してどうにか「使える」レベルまでに改善した。

各オーディオ評論家がこのR305に対して「八方美人的」評論に終始している事と、実際に評論家各氏もR305を使っていない現実を鑑み見ると、やはり同じ事を感じていたのだと思う。

ウーハーユニットは良いのか?と云うと「決して良くない」が私の結論です。能率は良いけれど「実在感」の希薄なユニットだ。D130系やアルテックの「軽く弾ける」様な低音でもなければ、BBC系の「艶の有るなめらかな低音」でもない。非常に淡泊で潤いもなく「紙臭い」ウーハーの様です。もっとオリジナルな音の魅力が欲しい。

このR305を使って「音楽」を楽しんでおられる方がいたら、「欠落した音」が多数ある事を承知で使わないといけません。モニターSPで有りながらモニターとしての役割を果たせないSPである事を認識すべきです。

時代が古いからと云う「言い訳」は通用しません。私の使っているユニットは1970年以前のユニットばかりです。古いものは1950年代のユニットも有ります。JBLやアルテック等は古いものほど「潜在能力」は高いのです。当時の技術では「ケーブル」に対する認識や技術が無かったから「実力」が引き出せていなかったのです。これらのユニットに現在のケーブル技術を組み合わせると最新のユニットやSPも太刀打ちできないグレードになるのです。


久しぶりにアナログ

2009年01月18日 | ピュアオーディオ

Sp10mk21 久しぶりにアナログ(LP)を楽しんでいます。せっかく苦労して買ったのにAD-290Vを使わない手は有りません。

チック・コリア「エリック・ドルフィー1」のピアノソロやコルトレーンの「ウィズ・マッコイ・タイナー」等を楽しんでいます。

非常に聴き易く、それでいて十分な音数が出ています。システムの各部がグレードアップしていますので、今までで最高のアナログのサウンドです。

Sp10mk22 聴いているだけで満足して眠ってしまいそうになります。それほど心地よいです。

オリンパスシステムはADもCDもグレードは変わらないと思います。CDの方がもっとエッジが立っている様に思います。


R305 の音質対策

2009年01月18日 | ピュアオーディオ

Pih1 Pih2 R305の性能を引き出すべく、SP内部配線を「ルシファー化」したのだが、とても満足のいく処まで来ない。今までこの方式で「激変」しなかったSPはない。SPの「潜在能力」を引き出すのが目的で有る。

今回の結論は、「音数(情報量)や力感が増し、オリジナルよりははるかにましだが、当方の望む次元までは来なかった」が率直な感想だ。

R30523  この原因の大半は「ツィーターの性能の低さ」だと睨んでいる。レンジの狭さや音数の少なさ、鳴きの品位の低さはこのユニットに直結している。

そこで贅沢にも遊んでいる「ピラミッドのツィーター」を足してみる事にした。上部の写真のユニットです。(現在では入手不可能です)3000Hz~100KHzをカバーさせます。

このユニットを追加しただけで、「鳴り」が変わって来た。高域はほぼ不満がなくなってきた。低域も締まりのないサウンドは相変わらずだが幾分改善されてきた。これでようやく「聴ける」レベルまでは来たようです。

R30524 35年前、R305の価格は約16万円/本、ピラミッドのツィーター価格は約40万/ペア(20万/個)で有る事を考えると、本体よりもツィーターの価格が高くなる。

ピラミッドのツィーターを加えて、はじめて「音楽」が聴けるSPになったように思う。

オリジナルの状態では「音の余韻」(オフの音)が殆どなかったが、ピラミッドのツィーターで、音数(情報量・分解能)は飛躍的に改善され、「音の余韻」や「うるおい」が「劇的」に改善された様で、やっと「使えるSP」になったと思う。ツィーターの「重要性」を考えさせられた1週間で有った。


R305 の「ルシファー化」完了

2009年01月17日 | ピュアオーディオ

R30512 三菱のNHKモニター R305 の「音質改善」としてSPBOX内配線の「ルシファー化」を完了して試聴をしています。

音質は「ルシファー化」により音数・反応性は大幅に改善されたが「素っ気ないサウンド」はそのままである。基本的にユニットの潜在能力は非常に乏しいと言わざるを得ない。

モニターSPでは「音の粗」を聴くためなのか分からないが「オフの音」が極端に少なく作ってあるように思う。だからどうしても「音楽の雰囲気」が出ない。音の豊かさを享受できないようである。これはJBLのプロ用システムやユニットとも相通じる内容で、個人的にはこのサウンドは「卒業」しているので手元に残す事はないでしょう。

R3054 左の写真が交換前のSP内配線写真です。それを「ルシファー」にしますと次の写真になります。

R30521_2  ケーブルの太さが半端じゃありません。

SP端子は次の写真の様に交換しています。

R30520 ようやく交換が終わり鳴らし始めたばかりですので、しばらくはそのままで聴き続けて見たいと思います。

もともとのオリジナルの状態の時にも「素っ気ない音」と感想をしていますが、その素性は変わりません。

ユニットもツィーターがキンキン鳴っているようで、意外と能力が低いと見ています。

このR305の後ろのRCA箱+JBLビンテージユニットのシステムを聴いてからは「ゲンナリ」してしまいます。

SP-LE8TやハーベスHL、スペンドールBC‐Ⅱ等はRCA箱システムを聴いてからでも十分に聴けますが、このR305は全く駄目です。なにか世界が違います。


R305 のSP内配線 ルシファー化

2009年01月16日 | ピュアオーディオ

今日はR305のネットワークを「ルシファー化」していました。ようやく接続を完了し音出し確認をしています。

高域のヌケ具合がかなり改善されています。見通しが良くなりました。

まだ、メインラインの配線をしていませんが「激変」の予想がします。明日中には内部配線をすべて交換したいと考えています。