Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

熟れた音

2014年07月10日 | ピュアオーディオ

台風も鹿児島県の方に上陸した様ですが、当地は非常に穏やかな朝を迎えました。風も雨もなく非常に穏やかで静かな朝です。時折陽射も有ります。ただ湿気が凄い。

今日は朝早く起きて(5時半)ワールドカップのオランダVSアルゼンチンの試合を見て、8時過ぎには「音楽部屋」にいました。雨戸を全て開けて、部屋の窓を開けて空気の入れ替えをしました。気温も28℃ぐらいで心地よい風も吹いています。

今朝は朝からザンデルリンク指揮/シベリウス交響曲2番・3番を聴いています。非常に穏やかで有りながら情熱的に歌い上げる様な曲です。弦楽器群の響きも良く聴き惚れていました。オリンパスから出る音は「熟れた音」だと感じました。

音数も十分有り、音の厚みが有り、なめらかさも瞬発力も有り、過不足のないサウンド(破たんが無い)に仕上がってくれたと感じます。ここまでの音にするまで、10年の歳月がかかってしまいました。それも「音質アップ」を仕事として取り組んでの事です。もっとスキルと資金が有れば早かったのかも知れませんが、個人的には「定年」の60才で完了出来た事は幸いだったと思っています。

7月に入ってからは交響曲の連続演奏が多くなっています。シベリウスは今月になってから既に2回目です。1番~6番まで聴き続けます。延べ時間は5~6時間程になります。一時期腰を悪くしてしまったのも、この連続演奏で6時間前後聴き続けた性です。


台風がやって来る

2014年07月09日 | 写真・カメラ・林道ツーリング

台風8号がこちらに向いている。8日時点では南九州の方を通る様な予想だったが、段々と北に上がってこちらの方を向いている様な・・・。

15時現在、空は薄暗く雲が立ち込めている。無風状態で気温(31℃)・湿度(75%)が高く蒸っとしている。余りに静かなので不気味だ。

ただ救われるのは気圧が965ヘクトパスカルまで落ちている点。940HPを切ると猛烈な風が予想できるが、965HPでは強い風で収まる可能性が有る。誰も来ては欲しくない事については一致していると思うが、自然現象では人間は無力です。自己防衛の為に出来る事をして、通り過ぎるのを待つだけ。通り過ぎるまではTVにクギ付けで見るしかない。

今度の台風は、こちらでは雨台風の予感がする。高台に居れば水害の心配はないが、風害は結構きつい。


時代の流れ

2014年07月08日 | ピュアオーディオ

誰でも「生まれた時代を選べない」。私は現在60才だが、生まれた時代は終戦の混乱期を脱したばかりの昭和28年。団塊の世代は私の4年程前にピークに達している。昭和25年(1950年)頃の「朝鮮戦争」で日本は復興のきっかけを掴んで、その後の高度成長・経済発展に繋がっている。

昭和30年代はまさに「高度成長」の時代。当時子供だった私は、「ビー玉」や「メンコ」で遊び、女の子たちは、おはじきやゴム飛び、お手玉等で遊んでいた。自転車でさえ「高級品」の時代でした。私の住んでいた田舎ではたいてい「子だくさん」で、遊び相手には困らない程子供がいました。昭和30年代のトピックスは「皇太子ご成婚」と「オリンピック」、「TVの普及」でしょう。

昭和40年代になると「高度成長」の真っただ中。中卒が「金の卵」と云われた「集団就職」の時代です。都市部では高校進学が当たり前でも、田舎では子供の「中学卒業」で親離れさせる事に必死な状況だったと思います。実際に自分の親達を見ていると、「子供を育てる」だけで手いっぱいで、「誰の為の人生か?」と疑問に思っていました。当時の農村部と都市部の格差は大きかったと思います。

ステレオが出始めたのも昭和40年代後半で、本格的には昭和50年代(1970年代)のトランジスターアンプが出てからです。その頃自分も愛知県の方で社会人になりました。その頃には既に4chステレオが出始めていました。団塊の世代の方達がこぞってステレオのオーナーになって居られたと思います。

日本オーディオの全盛時代は1975年~1990年頃の15年間程だと思います。(米国では1955年~1970年頃が全盛) 1990年以降は「バブル崩壊」でデフレスパイラルに陥って行った頃で、オーディオ業界はどんどん縮小して行きました。現在2014年。1990年~2014年の間に家電メーカーはオーディオから撤退(一部のメーカーで細々と再起した所も有るが・・・)、有名なオーディオブランドもオーディオショップも沢山消えて行きました。オーディオ製品自体が「耐久消費財」的に「長持ち」しますので、一度行きわたってしまえば次の消費がなかなか出てこない性格を持っています。

1970年代にオーディオに目覚めた団塊の世代も、30年経てばジュニアの時代。ジュニアたちは生まれた時から「TV」で遊び、「自動車」が有り、「ステレオ」が有る時代です。有って当たり前の人達には音楽の「飢え」は有りません。世代が違えば価値観が変わって来ます。

オーディオ業界も「時代の流れ」の中で、製品も変わって行き、シアターシステムを自宅に持ち込んで楽しんでおられる方も多くなりました。その為にSPもトールボーイ型のモノが多くなり、アンプも非常に出力の大きいモノが増えて来ました。

個人的には、時代に流されずに良いものを見つけ出して使って行きたいし、「音楽を楽しむ」ゆとり有る心を保持したいと思います。


メインセットを複数持つ理由

2014年07月07日 | ピュアオーディオ

オリンパスシステム・自宅のSP-707Jシステムも、ヒューズの交換後2週間以上経っているがまだまだ良い方向に変化して来ている。音のキレ(エッジが立つ)が素晴らしく良くなっている。チェロの演奏では「弦をこする」音がリアルになって来ている。これはこれで良い傾向だと思っているが、少し「サウンドの質」(音色)について述べて見たいと思う。

大概の方は「メインシステム」が1セットでサブにもう数セット持つぐらいだと思う。私は2セットのメインシステムを持っている。それは何故か?・・・「違う世界」を表現したいからだ。

どんなに素晴らしいシステム・サウンドでもその内に飽きて来る。こう云った時に同クラスのメインシステムで「違う世界」を描けたなら、交互に聴く事でマンネリを避けられると思う。また技術的な面では、同じ対策をして同じ効果をしっかり確認する事も出来る点も有意だと思う。

オリンパスシステムには「生演奏の雰囲気」の再現を求め、自宅システムでは「歎美な世界」を追求する。どちらも自分が欲しいサウンドで有る。現在どちらのセットもそこそこのグレードに来たと思っているので、これから更に磨きをかけて、方向性を右と左に大きく違わせて「両極端」の方向へ行きたいと考えている。


オーディオの再生音で目指す処は「生演奏」

2014年07月06日 | ピュアオーディオ

オーディオの再生音で目指す処は「生演奏」だと思う。「音場型」の再生音は私にとっては「BGM」でしかない。

SPもアンプも「伝送ロス」・「音変換ロス」を追求して来ると、「音場型」は2線級の機器で済む。「生演奏」を追求して行くと「音数」がとてつもなく必要なのだ。そして辿り着くのが「ただの音」。普段の生活で体験している「生の音」は「ただの音」なのだと思う。「音場型」ならばアンプもSPも本格的なモノは要らない。フラッグシップの機器が1線級の機器ならば、セカンドシップは2線級の機器。製作時期が遅く、技術開発で進歩していると推測して見ても、実際に使って見ればセカンドフラッグの機器はいつまで経っても2線級。「音数」がまったく違う。それは「奥まって」聴こえる機器達の事。

「音場型」のシステムは簡単に作れる。第一、ハイエンドのSPは要らないし、2線級のアンプで済む。例えばトールボーイ型のSPの大半は「音場型」になる。アンプも安モノはJBLのSPでも「音が前に出てこない」し、奥まって部屋の壁面に沿って広がる。

これに対して「生演奏型」はものすごい音数やSN比、エネルギー感を要求される。必然的にフラッグシップの機器クラスにならないとこれに対応できない。オーディオを趣味と云うならば「生演奏型」を目指した方を指すと思う。

英国をはじめとするヨーロッパのSP達は「初めから生演奏を諦めて作って有る」と私は感じる。バイタボックスの一部の機器の「こする音」は生演奏の再現が素晴らしいと思うが、ブックシェルフやその延長線上にあるそれ以外のSPははじめから「生演奏は無理」と諦めて製作されている様に感じている。だから私のメインシステムにタンノイはじめヨーロッパのSPはない。BGMとしてなら素晴らしいSPがと思うが、こちらも最近のSPユニットの作りはもう昔の面影はない。SPユニットとしての魅力が無くなって来ている。トーキー時代のユニットやSPなら違った体験が出来るかも知れないが、今となってはユニットやSPを集めるのが大変だと思う。

日本の住宅事情を考えると「生演奏型」を目指せるのは、ほんの一握りの方達かもしれない。隣近所に気を使い音楽を楽しむには、「小音量」でせめて演奏会場が見渡せるような再生音と云う事で「音場型」にならざるを得ないのかと思う。


腰が痛い!!!

2014年07月05日 | ピュアオーディオ

ヒューズの交換後、早く馴染ませたい思いから、毎日5~6時間リクライニングシートに座って音楽を聴き続けていたら腰が痛くなって来た。おまけに先日の大雨の影響で2日程ウォーキングも満足に出来ていない。悪い時には悪い事が重なるモノだ。

昨日は椅子に座っていても横になっても痛みが有ってひどい目に有った。昨夜はバレーボール大の空気を少し抜いたボールを使って、腰から首筋までストレッチマッサージをした。そのまま眠ってしまった様だが、今朝はかなり痛みが引いた。

今まで腰が痛い時は「前屈」と「ブリッジ」をして身体を柔らかくするストレッチをすると直っていたのだが、今回はそれでは上手くいかなかった。普段「前屈」と「ブリッジ」をして身体の柔らかい状態を保つようにしていたのだが、根を詰める時は忘れてしまう。ストレッチとウォーキングを欠かさない事が自分の健康法だったが、毎日続けられない時も有る。続ける難しさを感じる。

今回の「腰痛」の原因はどうも「リクライニングシート」に有る様だと思う。リクライニングシートは5セット程種類を変えて持ってる。一番高価な椅子をメインに使っているが、その椅子は「腰痛」になり易い。そこで一番安価な椅子にしたらほとんど腰痛を感じなくなった。しばらくはこの安モノ椅子を定席に据えておこう。

体調が良くないと「音楽」を聴いても楽しくない。体調管理も趣味の一環です。


品質と音質の違い

2014年07月04日 | ピュアオーディオ

オーディオのサウンドについて、良く「品質が良い」と云う言葉を聴きますが、チョッと違う使い方をされている様に思います。

「品質」(QC=クウォりティコントロール)は、同じ製品(商品)を作って如何に「バラツキ」を少なくするかであり、「品質が良い」とはバラツキが少ない状態を指します。バラツキには必ず「R」(幅)が有るモノです。

これに対して「音質」は、「音のグレード」の事を云っているので有って、「音質が良い」とは、音質グレードが高い事を指している。ただこれは「主観的な側面」が多々有る指標なので、有る方にとっては音質が高いかも知れないが、別な方にとっては音質が低いかも知れない。「音質」については「客観的な指標」がない訳でもない。再生周波数特性は広い程良いし、歪み(ノイズ)は少ない程優秀だと云える。エネルギー感の再生も有る方が無い方よりも音質が高いと云えるがそれだけではない。

オーディオの「音質の指標」が固まっていない事が大きな問題だと思う。オーディオ機器が誕生して100年経ってもその「管理指標」が固まっていない事、周知出来ていない事を考えると、まだ技術的には「発展途上」に有るのかも知れない。


今日は大雨。 A730の電源電圧を117V化

2014年07月03日 | ピュアオーディオ

今日は朝から大雨です。朝8時に音楽部屋に向かう時は、薄暗くてヘッドライトを付けました。雨は叩きつける様な激しい雨です。3年前の雨よりはまだましですが・・・。長崎では50年に1回の大雨だそうです。

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(D90+AI‐s200mmF4開放1/200秒マニュアル露出)

雨が降って何も出来ませんので、今日はゆっくりと音楽三昧と思っていましたが、2週間前に修理が終わったA730の電源電圧を100Vから117Vに変更して聴いて見る事にしました。

117v

100V→117Vのステップアップトランスを使ったパワータップです。自宅用に2セット作りました。容量は500Wです。ケースの設計を間違えたので1000Wのトランスが入りませんでした。1セットは自宅でEMT#981に使っています。残り1セットをA730用に先週倉庫まで取りに行きました。

A730

今まで100Vで使っていましたが今日からは117V電源になります。機器は設計された電源で使う様に心がけています。電圧が約20%アップしましたので、「スピード感」がアップしました。「躍動感」、「エネルギー感」が強くなりました。

以前マッキンC40の時もそうでした。電源電圧が上がると「スピード感」が上がります。スピードが上がると云う事は、音数の増加、音のキレ・ヌケの向上、音の立上がり・立下りの速さとなって表れて来ます。これは一聴して判る変化です。ようやくこれでA730も本領発揮してくれる事でしょう。しばらくは「馴染ませて」やる事が必要です。


「音質アップ」はシステム全体で考えるべき

2014年07月02日 | ピュアオーディオ

同じ事をやっても良かったと云う方、悪かったと云う方がいます。例えば「ヒューズ」をオーディオグレードヒューズに交換した場合、原理的には接触抵抗や線抵抗が減少して良くなるはずである。ところが「良かった」と「悪かった」と「変わらない」と云う評価が出て来る。これはなぜか?

原理的に良いモノは必ず効果が出て来るものだ。変わらないや効果がなかったと感じられる場合は、他の部分にもっと大きな「ネックポイント」が有ると云って良い。同じ事をやっても出て来る効果はシステム全体のネック部分で決まって来る。

機器にばかり捉われている方が多いが、ケーブル類は機器に匹敵する性能の加減が有る。電源ケーブルや電源系は、「音質の要」。これが判らない方は「試行錯誤」が続く事だろう。良くなっても「偶然」の産物で、機器やケーブル、部屋が変われば元の木阿弥。技術の獲得となっていない事が原因である。

原理を考えずに、機器の入れj替え・交換ばかり20年も30年もして、「オーディオ歴」は長いけれど「問題意識」と「技術意識」がないと進歩や成長がない。たかが趣味だからと遊び半分なら、「音質アップ」等考えない事だ。

「良い音楽を良い音質で楽しみたい」と考えて音質アップを続けて来たが、音は記憶する事が非常に難しい。それなりに鍛錬が要る。15分前に聴いたサウンドを覚えられない方は、訓練するしかない。これは年齢が行くほど記憶力が落ちて来るから始末に負えない。

システム全体のグレードを上げる様に、常に「ネックポイント」を意識して、階段を1歩づつ上がる様な地道な取り組みが求められる。

使用頻度も大きな問題だ。毎日2時間程聴く方は問題ないが、1回/週や数回/月に聴かれる様な方はシステムの「維持」が出来ていない。空気中に放置しているだけで「酸化」ははじまるのだ。銅線に緑青が付いて来る様だと「音質アップ」より前の段階、心構えが出来ていない事になる。「維持」(管理)と「改善」は同時並行的な両輪である。維持なくして改善はなく、改善するなら維持管理をすべきである。


現在「音楽部屋」には6セットのシステムが・・・

2014年07月01日 | ピュアオーディオ

現在「音楽部屋」には6セットのステレオ装置が有ります。メインの①オリンパスシステムが有れば他は要らないはずですが、知らぬ間に増殖しています。(そんな事はないか?)

D90_006

オリンパスと同じ部屋に②JBL L-26システム、③JBL 213PRO(リアSP コントロール#3)4chシステムが有ります。前室に④マークオーディオCHR-70V2システム、⑤JBL コントロール#1システム、⑥ONKYO D-072AシステムとSPが6セットも有ります。それぞれ違うアンプを繋いでいます。

D90_001 (オリンパス用アンプ群)

オリンパスは大型(個人的には中型と思っている)かも知れませんが、L-26は小型SP、他はミニSP達です。オリンパスを聴き疲れた時や、仕事中のBGMに使っています。それにしてもチョッと多すぎです。

L26_213pro (左L-26用、右213PRO 4ch用)

SuperTrail仕様(SP箱内配線を特殊銀線)にしているのが、①オリンパス、②L-26、③213PRO、④CHR-70V2の4セット。JBLのコントロール#3や#1とD-072Aはオリジナルのままです。率直に行って、①②③とコントロール#1と#3が有れば他は要らないですね。そろそろシステム数を減らす時期かも・・・と思っています。

Sp3 (CHR-70V2用サトリミニプリ・パワー、コントロール#1用YAMAHADSP-3000+MX-35,D-072A用自作品デジタルアンプ)

ミニSPで気に入っているのはコントロール#1です。これ1台でBGMは事足りてしまう。JBLのSPは良く歌うので好きです。クラシックを聴きたいならアンプを選べばかなり対応します。

Sp_3

予備用アンプが有るからSPが増殖してしまう様です。まだ眠っているアンプが有ります。