Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

機器の選び方

2016年02月09日 | ピュアオーディオ
今までに幾つの機器を買ったのだろう。10年くらい繁茂に機器の交換をしていた時期が有る。その結果悟った事は、「フラッグシップ機」を狙う事。

コストパフォーマンスに優れた最新の機器より、2世代ほど前でも良いからそのメーカーの「フラッグシップ機」を買った方が音質的にもデザイン的にも「満足度」が大きいと感じた。多分金額的にはあまり変わらないだろう。同じ金額を出すのなら「性能の高い」(音質の高い)機器を買うべきである。

某メーカーの20年前のフラッグシップ機と最新のセカンド機(フラッグシップ機のすぐ下)を買って聴き比べをしたことが有るが、最新の機器の方が「手抜き」が有ると感じられるほど音質差が有った。20年の期間そのメーカーは進歩したのか?と疑いたくなる。それでもそのメーカーのフラッグシップ機はやはり良い。・・・と云う事は、メーカーの意気込みが全然違う可能性が高い。機器の作りからして違う。やはり「フラッグシップ機」を狙う方が無難だ。後で買い替えの事を考えると余計な出費に見えてしまう。

中古機器を購入する場合、「メーカーでオーバーホール済」か「メンテ済」のものを買う様に心がけている。チョッと割高になるかも知れないが、先々の故障による修理代を考えれば安く収まると思う。

頭の良い方が増えて来た?

2016年02月08日 | ピュアオーディオ
会社員をしていた時も感じたが、最近の方は「頭の良い方が増えて来た」。一つの意見に、色々と「批評」をして来る。色々な意見や考えが有ってしかるべきだと思う。しかし、「口先だけの話」が多い事も考え物だ。

個人的には「実践」(実学)を非常に大切にしている。100の非常に良い考えより、1つのチョッと良い考えを実践して「成果」を出す事の方を重視している。いくら画期的な良い考えでも「実践」出来なければ「絵に描いた餅」(うどん屋の窯・温泉・・・湯だけ・・・云うだけ)である。

技術屋は「失敗を恐れず挑戦する事」が大切だと思っている。失敗を恐れて「何もしない・出来ない」様な口先ばかりの方が非常に多くなっているのは社会の歪か?とも考える。失敗したら今まで築いてきた立場が一瞬にして無くなる様な事が社会にはある。しかし、人を育てるには「失敗から学ぶ」方がより学習が早い。技術を習得するには時間がかかる。人を育てる様な考え方が以前の日本の社会には有った。

自分で出来る限り、「失敗」を恐れず色々挑戦をして行きたいと思う。頭は良くなくても良い、技術の積み重ねを蓄積して行きたいと思う。「まずやって見る事」だ。「やってから考え」てもおかしくない。デミングサイクルを回せば良いだけの事。

SPケーブルの端末処理について

2016年02月07日 | ピュアオーディオ
昨日「SPケーブル」の線材の組み合わせ方等の基本的な考え方を述べましたが、今日は「端末処理」について述べたいと思います。端末の処置方法としては以下の4つの方法が考えられる。アンプ側やSP側の端子の形状で使い方が限定されて来たりもする。

1)線材の皮をむいただけの端末
2)端末を棒半田状に半田処理した端末
3)バナナプラグ等の簡易型アダプターを使った端末
4)Yラグを使った端末(ネジ留と半田付けしたモノ)

それぞれの特徴とメリット・デメリットを考えてみたい。

1)線材の皮をむいただけの端末・・・線材と云っても一般には銅線が使われる。単線と撚り線でもメリット・デメリットは違ってくるが、共通して言える点は、長く使うと「酸化」して伝導性が悪くなる点。

2)端末を棒半田状に半田処理した端末・・・JBLやALTECのSP端子の様に差し込み方式ならそう問題は出ないが、ネジ式に締め付ける場合は、なかなかしっかり締め付け出来ない。少し動いただけでゆるんだり外れたりする。接続性に問題が出て来る。

3)バナナプラグ等の簡易型アダプターを使った端末・・・一見無難そうに見えるが2つの大きな問題点を持っている。バナナ端子の材質と精度(クリアランス)の問題。材質で「伝導性」に対して「抵抗分」の大きなものが殆ど。この部分で「音数」が」消えている点。精度の面では「音が甘くなる」傾向が有る。どんなに精度が上がっても「音が甘い」と私は判断した。

4)Yラグを使った端末(ネジ留と半田付けしたモノ)・・・端末処理としてはこの方法が最善だと思うが、「ネジ留方式」では2)や3)と同じ結果になる。ここはしっかり半田付けして処理したい。半田付けで処理した端末は非常にしっかりした接続となるので、「音のキレ」や「音の鮮明さ」が非常に良い。Yラグをしっかりとネジ留する事が接続性の面で相当に有利で良い状態になる。

最終的には、アンプとSP側のSP端子の形状も、Yラグをしっかりネジ留出来るものが良い。使う半田材も「鉛レス銀入り半田」を使う事が必須。たったこれだけで、音の輪郭やキレ・ヌケ・ノビが感じられる接続となる。

たかがSPケーブルの端末と侮るなかれ。基礎的事項をキチっとやって行く事が大事な点だ。「音質アップ」は小さな事とコツコツと積み上げて出来上がるモノなのです。一発満塁逆転ホームラン等は「技術の世界」には存在しない。

SPケーブルの話の続き

2016年02月06日 | ピュアオーディオ
ピュアオーディオを趣味にしている人は今どれ位いるだろうか?その中心的年代は昭和20年~24年生まれ(1945~1949年)の「団塊の世代」ではないだろうか?と思う。「モノの無い時代」に生まれ育ったから、「音楽」に憧れたのかも知れない。その「団塊の世代」も既に現在65才を超えた。この先はどんどん減少して行くばかりだと思う。そうなると10年後の「ピュアオーディオ」人口は極端に減少していると考えた方が良い。詰まる所、オーディオ業界の「市場が極端に小さくなる」事が予想される。

当然それは、業界全体について言えるようになる訳で、10年後・20年後、SPのエッジの修理をやってくれる処が残っているだろうか?ケーブル類を作ってくれる処が有るだろうか?・・・と考えてしまう。そう思うと、「自分でケーブルぐらいは作れるほうが良い」と思う。

昨日の話では、「SPケーブル」でケーブルの評価をするのが良いと書いたが、SPケーブルについて更に話を深めて見よう。一般の方は、「SPケーブル」と銘打ってないと「SPケーブル」と認識しない。SPケーブルも単なる「電線」である。その辺に転がっているケーブルをSPケーブルとして使ってもほとんど問題ない。

実際に色々なケーブルをSPケーブルにして「聴き比べ」をして見ると良い。この「実践」をやらなければ先には進めない。「音質追求」などやれるはずもない。「SPケーブル」一つとっても雑誌の影響で、読者の頭の中には「固定観念」が生まれている。例えば、ケーブルは一種類の線材で作るモノだと決めてかかってる方が非常に多い。

実際に色々な線材で「SPケーブル」を作って聴き比べてみれば判る事だが、
1)長い方より短い方がベター(線抵抗値の差)
2)どの線材にも特有の音のバランスと周波数特性が有る。
3)線材の材質でかなり音色や周波数特性が変わってくる。(銅線は滑らかさ・艶が出やすく、銀線はエネルギーや高域の伸びが感じられる等)
4)音の豊かさは、沢山の材質を通って来た方が豊かになる。
5)線材の太さはエネルギー感に直結する。

等々、面白い発見が出て来ると思う。更に、「異種のケーブルを組み合わせ」ると更に良い結果が出て来るだろう。同じSPケーブルを2倍、4倍にして聴いて見るのも面白いが、全く違う線材を組み合わせた方がもっと面白い。その中で自分なりに「最高の1本」を作って見てはどうだろうか?実際にやって見ると「音質アップ」のキーワードが自ずと見えて来ます。

ケーブルの原理

2016年02月05日 | ピュアオーディオ
昨日「システムの基本」としてケーブルの事を書きましたが、何処か1ヶ所変えたぐらいでは効果は対して有りません。一ヶ所変えて一番効果が判るのは「SP内部配線」でしょう。しかし、現在のSPではこの「SP内部配線」の交換さえままなりません。その次は「SPケーブル」でしょう。システムの下流(SPに近い処)が判り易いです。一般的には「SPケーブル」でケーブルの良し悪しを判断するのが良いでしょう。

システムの上流(ソース機器)のケーブルを交換しても、機器の抵抗やほかのケーブルのグレード(性能)で効果は殆ど見えなくなるのが原理です。個人的に言えば、機器の内部(例えばアンプの内部配線)に使って有る配線は、プリント基板配線や細い安物配線でなされています。この部分が大きな抵抗になります。そもそもアンプ等の内部配線は、どのメーカーもほとんど吟味されていません。回路にばかり気を使い、配線材料や質について疎かにされてきました。そもそも線材の太さや材質についての吟味も殆どなされていません。やっているのは目をつぶって「コストダウン」ばかりです。実際に高級アンプの内部配線を見て見れば判ります。

アンプの内部配線がショボいのに外の配線を強烈に良くしても、すぐには効果どころか「ふん詰まり」の逆効果しか出て来ません。殆どの方がこの部分に疑問を持たずにいますね。

ケーブルを「基礎的項目」としているのは、すべてのケーブルを(できればアンプの内部配線も含めて)本当に良いと思えるケーブルで統一することです。「1本のケーブル」の思想。しかし、この「1本」が本当に良いものでなければ、そのケーブルの世界(グレード)になるだけです。「良いSPケーブルは良いラインケーブル・電源ケーブルになる」が私の行きついた結論です。

システムの「基本」は・・・

2016年02月04日 | ピュアオーディオ
ステレオシステムの基本は「ケーブル」に有ると私は達観した。ケーブル類がすべて統一されて「基礎的項目」が完了すると思う。しかし、一般のオーディオマニアの方は、「機器偏重」から抜け出せていない。500万の機器は買っても100万円のケーブルはふつう買わない。私の経験から言うと、「100万円の機器と100万円のケーブル」(合計200万)を買えば、500万円の機器を買った時の「音質アップ」効果をはるかに上回る結果になると思っている。だから、私のシステムでは「見えない部分」にお金をかけている。

ケーブルの重要性については「頭が変わらなければ」理解できないと思う。この辺が「音質」の分かれ目だと思う。例えば、どんなに優秀なCDプレーヤーを使っていても、CDプレーヤーからプリアンプまでのケーブルが、その情報の半分も伝達できていないならば、「バランスの壊れた情報」しか送れないことになる。それがすべてのケーブルや配線で発生するのだから、ケーブル類の影響は計り知れない。多分にこの状態の方が多い。「知らない」事は良い事なのかも知れない。余計な出費が抑えられて・・・。しかし、自分は「もっと良い音で音楽を楽しみたい」と願ったので、ケーブルを自作する羽目にまで行ってしまった。市販品にQ・C・Dを満足させるモノがなかったから、自分で開発するしかなかった。

現状でもかなり満足の行く処まで来たと思っている。しかし、「上には上が有る」事も理解している。実際に自分で作ったケーブルの最高級クラスで統一できれば「劇的」に良くなる事は知っている。しかし、その為にかかるリスクも有る。(多分にお金がかかるのだ) その為、今は現状で満足する様にしている。しかしながら「もっと上のサウンド」の誘惑は常に有る。「中庸」や「隴を得て蜀を望まず」の言葉で暴走を必死で止めている。

取りあえず「機器の片づけ」をやろうと思う

2016年02月03日 | ピュアオーディオ


DENON DN-990R(NOS品)の復活を考えています。あちこちに問い合わせをして調べています。DENONさんがピックアップの部品を処分しているので、ストックを持っている処がないのが「修理不能」の現状らしい。あまり熱くなると無駄な投資で足元をすくわれそうだ。



あまり使わないで溜まった機器がスペースと電源・ラインケーブルを取っているので、そろそろ「要らないモノ」を分別して処分して行こうと思う。

DENON DN-990R(NOS品)の復活を目指して

2016年02月02日 | ピュアオーディオ


先月入手した「不動品」のDENON DN-990R(NOS品)の復活を模索しています。修理してくれる処を探しています。現在ではデノンとマランツが合体して「D&Mホールディングス」になっているんですね。そこのサービスではMDデッキの修理は終了したそうで、メーカー純正での復帰はかないませんでした。別の処を探すしかありません。何処か実績のある所を知っている方が有ればお知らせください。


なぜMDデッキに拘るか?

2016年02月01日 | ピュアオーディオ


CDPを持っていて、それもマニアの方なら一度は所有して見たいスチューダーA730やEMT#981、ワディア#6を持っているのに、20年前の流行りの終わったMD機を今更・・・と思われるかも知れない。一言でいうと「音質が良い」からである。それも上述の名機たちに匹敵する「音質の良さ」を持っている。



しかし、「完動品」の機材を揃えるのはなかなか難しい。使われなくなって「眠っていた機器」達を蘇らせるには、半年以上の「鳴らし込み」が必要だ。DN-1050Rは使いだして1か月以上なるが、まだ本調子ではない。ADW-B5も同じだ。



既成のソフト(特にCDやアナログLP)では、そのソフトの順番で聴かざるを得ない。録音が出来ればそれらを編集して聴く事が出来る。それもとびっきりの音質で楽しめればこんな楽しい事はない。例えばメンデルスゾーンの交響曲の中から「2楽章」だけを集めて1枚のMDを作ったりして、気に入った曲だけを楽しむ事が出来る。ポップス系では「一発屋」さんもいるので、良い曲だけを集めて1枚のMDを作る事も楽しいと思う。

また、FM放送で「生テープ」や「録音番組」が有る。これらを良い音質でエアーチェック出来れば、ライブラリーが飛躍的に拡大できると思う。