Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

終のスピーカーの予定が・・・

2024年06月20日 | ピュアオーディオ

26才の時(1979年)に入手したJBL#4343スピーカー。終のスピーカーの筈だった。その後、仕事が忙しくなりオーディオ処ではなくなった。30歳の時にSPスタンドを設計し、作成・設置した。当時、一人でSP台の上に載せた。子供も幼稚園では加勢にはなりません。


私が入手した#4343はアルニコマグネットの初期型、デザインのシンメトリーな処が気にいっていました。貧乏人の若造には過ぎたスピーカーだとは思いました。


購入当初のアンプは、LUXMAN SQ38FDⅡでした。前のスピーカーが「タンノイ アーデン」でした。取り合えず#4343を入手して、アンプは32才頃にビクターのラボラトリーシリーズでプリ+パワーアンプを揃えました。40才頃に、マッキントッシュC29+MC2500の組み合わせとルボックスB-226CDPに揃えました。ここまで来ると、「もうお終いにしよう」と考えました。しかし、自分の思う様なサウンドにはなっていなかったので、チャンデバを導入し、2ウェイマルチアンプシステムにしました。しかしそれでも満足できなかった。


同じJBLでもオールドタイプのD130+LE375+ゴールドウィングのシステムに入れ替える羽目に陥りました。現在所有しているシステムの原型です。


#375(2インチスロート)のホーン型のメリットは、「原寸大」の音像に近づく事です。1インチスロートでは出ないスケール感が有る。ただ#375を鳴らすにはそれなりのスキルがいる。ここまで来ると「貧乏人の暴走」ですね。



ALTEC 604系のユニット

2024年06月19日 | ピュアオーディオ

ALTEC LANSING 620A Monitorスピーカーは、数セット購入(多分5セット位)して使っていましたが、とうとう最後まで手元には残りませんでした。しかし、このユニットは一個で完結していますので、使い勝手の良い高性能なスピーカーです。内側は614箱システム(中身は604-8Gで620Aと同じユニット)。同軸型の最大のメリットは、「広帯域と定位の安定」を両立させている事です。タンノイの同軸型も有名です。


この、中がブルーになっているユニットは、横浜の方から購入したモノ。オーナーさんがALTEC本社に「8Ω仕様→16Ω仕様に変更」依頼されたとの事でした。非常に良いサウンドがしていました。


中がブルーだと見た目の印象が随分違いますね。


604-8Gのリア側の様子。非常にしっかりしたフレームで作って有ります。


1インチコンプレッションドライバーの外蓋を開けた処。JBLと違い、内部にプラスチックのカバーが入っています。


ドライバー内部配線は一般的な銅線が使ってあります。この銅線を「特殊な銀線」に交換して鳴らしていました。線材の材質が違うとまた別の性能を出してくれます。

DITTON15の鳴りが最近良くなった

2024年06月18日 | ピュアオーディオ

最近、DITTON15の鳴りが非常によくなった。内側のSP-2005のサウンドと比べると逆転している。SP-2005の方がサイズが大きくて、30cmウーハーを使ってあるが、鳴っている姿を見ると、DITTON15(20㎝ウーハー)が勝っている。


プリアンプをSONY TA-2000FからアキュフェーズC-200Lに交換した辺りからガラッと鳴りが変わっている。C-200Lも使い出して約半年近くなって来た。アンプ本来のサウンドが出始めているのだろう。この時点でTA-2000Fでは太刀打ちできない音質差が有る。パワーアンプは以前と同じSONY TA-3120Fである。

#612銀箱は手放したくなかったが・・・

2024年06月17日 | ピュアオーディオ

ALTEC 612銀箱は本当は手放したくなかったが、お店を閉める時に38cmクラスのシステムを6セット以上「音質対策」して持っていた。自宅に持って行けるのは2セット、息子宅に1セットの計3セットしか残せなかった。結局JBL 3大ホーンシステムが残りました。その関係でALTEC 604系のSPは全て処分する事になった。今思えばもったいない事をした。




ALTECには604系と605系の同軸型ユニットが有る。低域(38cm)高域(1インチドライバー)はどちらも一緒ですが、604系は515B系のコーン型ユニット、605系は416系のユニットで、515B系のコーン型の方が強力です。ただ6~8畳間辺りの室内で使う分には、605系の方が扱い易いでしょう。

ALTEC 604E+612箱 VS 604-8G+614箱

2024年06月16日 | ピュアオーディオ

1960~1970年代、「モニタースピーカー」と云えば、ALTEC#612箱(銀箱)が有名でした。SPの能率が100㏈有るSPで爆音みたいな音量で「モニタリング」されていたと雑誌に書いて有るのを記憶している。外側が612箱、内側が614箱。箱のサイズが随分と違いますが、中身のユニットは38cmクラスです。


ALTEC #604Eユニット。(低域38cmコーン型・高域1インチスロートコンプレッションドライバーの2ウェイ構造)


#612箱は極シンプルなバスレフ型になっている。ユニットとネットワークを取り付けた処。内部配線は「特殊な銀線」で配線して使っていました。


612箱と614箱の違いは内部容量の違いで「低域」に出て来ます。612箱では軽い低音がします。米松合板製の良く枯れた材料で作って有るので、響きも悪くありません。614箱は少し低音不足を感じます。604-8Gを620A箱で使うと、低音不足は感じません。614箱は当方のモニタースピーカーとして2セット作りましたが、2セットとも、聴きに来られた方に持って行かれました。6畳間辺りでは614箱の方が収まりが良いと思います。ユニットは折り紙付きの高性能ユニットですので、組み合わせるソース機器・アンプでかなり大きく変化します。

604系のユニットを鳴らすのは、2ウェイマルチアンプをお勧めします。低域は50W/chクラスのTr型アンプと高域は5W/chクラスの管球アンプの組み合わせが、扱いやすいと思います。音色を揃える為にケーブル類は同じ線材で揃える事が大事です。

ソース機器の変遷

2024年06月15日 | ピュアオーディオ



1982年迄は「アナログ」のソース機器が主流だった。LPプレーヤー・オープンリールテープデッキ・カセットデッキ・チューナー・・・がメインのソース機器だった。


1982年に「CDプレーヤー」が発売され、「デジタル」に移行した。DATやMDが発売され「デジタル全盛」になって行く。その後、MO等のデジタル機器が販売されるが、完成度が低く、扱い辛いもので一般には浸透しなかった。


2000年前後にipodが発売され、若者の間で爆発的な人気になった。それまでの「ウォークマン」もデジタルに取って代わられた。私もしばらく使っていたが、BGMを聴くにはもってこいの代物だと思った。現在はネットワークオーディオと呼ばれ、ダウンロードしてソースを確保する時代。パッケージオーディオは今後も少なくなって行くだろう。



アナログ機器やCDP全盛の時代はすでに遠く去った。しかし、パッケージソースを持っている方は古い機器を手放せない。アナログプレーヤーもCDPも40年以上前の機器になってしまった。当時の名器たちも歳を取った。使ってあるCR類の寿命は当に尽きている。メンテをしなければ使えない代物になりつつある。私の持っているCDPやMD、DAT等の機器も電源コンデンサーが容量ヌケして来ている。修理をしながら使い続ける事になるだろう。

オープンリールテープデッキはアナログの音

2024年06月14日 | ピュアオーディオ

オープンリールテープデッキ2トラ38のサウンドは「アナログ」の音。テープが回転している様子は「ワクワク」します。サウンド自体は文句なしに良いと感じましたが、テープの保守管理やテープの入手・保管に問題が有り、個人でそれを維持するのは困難と判断して手放しました。


ソース機器としては素晴らしい性能が有ると思いましたが、ソース数を確保するのが難しい事と、気温が-5℃~40℃の気温差で、ソース自体のダメージを維持管理できません。(劣化する)


しかし、テープが回っている姿は壮観です。良いサウンドが出ている雰囲気が有ります。





アンプなどは「物性の音」が有る

2024年06月13日 | ピュアオーディオ


写真にあるマッキントッシュMC-2600などは重量が約60Kgもある。重たいアンプ程「重低音」が出る傾向が有る。昔は(1970年代)重量1Kgあたり¥1万円とまで言われたほど、重いアンプがもてはやされた。


上の段のアンプはディネッセンの重量約10Kgのパワーアンプ。下段はパイオニア エクスクルーシブM4パワーアンプ、27Kgもあった。当然、この2機種を比較しても重量の差は歴然、ディネッセンからは軽い粒立ちの良いサウンドが出て来る。M4の方はしっかり重心の下がったサウンドが出て来る。

どちらが良いとは一概に言えないが、「重量」によって「物性の音」が有る事を知って欲しいと思う。MC-2600の様に重量が60Kgもあると、一人でレイアウト変更するのはまず無理。私が現在一人で扱える重量は30Kg以下だと思う。体力が落ちれば更に下がっていくだろう。その為に、先を読んでディネッセンの10Kgぐらいのアンプに触手を伸ばした。自宅システムは、SPシステムを除いて、使っている機器のほどんどは10Kg前後と軽量化を図っている。

NHKモニターSP(ダイヤトーンR-305)の思い出

2024年06月12日 | ピュアオーディオ

NHKのモニターSPとして有名なダイヤトーンR-305と云う1960年代のスピーカーには、若い頃憧れを持っていました。高級機を使って見たいという欲望が有りましたが、サイズと設置スペースの関係(6畳間)では、とても置けないと感じました。(20才頃)その憧れも有って、50才を越えてから入手してサウンドを確かめてみました。ハイエンドのオーディオマニアの方は、通過点として使ってはいるが、メインシステムとして使っている方は意外と少ない。


入手したR-305の内部配線の状態。元々はSP側面に3Pのソケットが有り、業務用の使用になっていました。内部配線を交換して鳴らして見ましたが、中々一筋縄ではいかないサウンドだと感じました。30cmウーハーもJBL D130に近い能率で、軽い低音ですが、D130には及ばず、高域の5cmツイーターに至っては、良い質感で鳴らすには「鳴らし込み」とスキルが必要だと思いました。JBLのシステムを使っていたので、それと比較すると「中途半端な音」に感じてしまいました。1年ほど鳴らし込んでから手放しました。二度と鳴らす事は無いでしょう。

スペンドールBC‐Ⅱの思い出

2024年06月11日 | ピュアオーディオ

2009年頃、スペンドールBC‐ⅡをサブSPとして使っていました。


かなり綺麗な個体を入手し、内部配線を特殊な銀線に交換して鳴らしていました。大阪の完実電気の所長さんが来られた時にも鳴らして見ました。このSPを発売当初かなりの数を販売されたとの事。当時の音をご存じで、私の鳴らしたBC‐Ⅱのサウンドにビックリしておられたのを思い出します。


専用SPスタンドに載せて、内部配線を変えて、アンプ類の内部配線も交換して「音質対策」をしていました。オリジナルのBC‐Ⅱのサウンドよりはるかに「高音質」で「音楽を奏でる」システムにしていました。このSPも福島県の方に貸し出しましたら帰って来ませんでした。その方曰く、「音楽を奏でる」との事でした。東日本震災でお手持ちのJBLの大型システムが使えなくなり、寂しいので貸して欲しい・・・との事でした。

BC‐Ⅱにも泣き所が有ります。スーパーツイーターのドームユニットの耐入力が余り有りません。チョッと音量を上げると「クリップ」してしまいます。同じ様にフェログラフのS1と云うSPも耐入力がなく、直ぐに「クリップ」するので購入を諦めた事が有ります。