Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ホーン型ユニットを見ると心が騒ぐ

2024年06月10日 | ピュアオーディオ

1970年代のJBLのホーン群。こんな写真を見ると心が騒ぎます。中域の帯域は500Hz~7KHzくらいだろうと思う。この帯域ならば「コーン型ユニット」で簡単に出す事が出来ます。しかし、「質感」がコーン型とホーン型では違う。この違いが分からない方が増えている。ホーン型の鳴らし難さもその一つの理由だろう。



趣味で有るので「難しいものに挑戦」したいという気持ちが私にはある。5年ほどでほぼその難しさを見切ったようにも思う。当然対策すれば「普通」に使える。


SPユニットの組み合わせ(アセンブリ)もその方法の一つだと思う。自分の求める「質感」にしてこそ、満足の行くサウンドになると思います。

JBL3大ホーンは「旧型」の方が音が良い

2024年06月09日 | ピュアオーディオ

自宅のメインシステムで使っている「ゴールドウィング」ホーン。このホーンはJBLから「HL89」と云う型番で、1970年代に販売されている。HL88(蜂の巣)、HL89(ゴールドウィング)、HL90(お化けホーン)には別の型番のホーンが有る。
①HL89(ゴールドウィング)・・・537-509
②HL88(蜂の巣)・・・537-500
③HL90(お化けホーン)・・・537-512  と プロ用#2395

#537- で始まるホーンは1950~60年代に制作された旧型である。


蜂の巣ホーンにプロ用は存在しない。ゴールドウィングとお化けホーンにはプロ用が存在する。


雑誌でのオーナーさんの評価では#537- で始まるホーンの方が「音質評価」が高い。実際にゴールドウィングをHL89と#537-509を購入して、音質比較をした事が有る。ホーンそのものを指ではじいて音を聴いたが、「響き」がまるで違う。旧型の方が圧倒的に良く響き心地よい。明珍の風鈴と工芸品の風鈴の違いの様だ。実際に音を出しての聴き比べでも、「音の豊かさ」の点で旧型に軍配を上げた。

自分の持っているJBL3大ホーンはすべて「旧型」で揃えている。「旧型」は製造されて60年以上経過している。ホーンに張り付けてある「銘板」の接着剤が剥がれて、「銘板なし」の状態になっている場合が多い。

自宅2階の「お休みセット」はD208システムで決まり

2024年06月06日 | ピュアオーディオ

先月の上旬にSP-LE8Tと入れ替えてD208システムを使ってきましたが、やはり、こちらの方が完成度が高いですね。どちらも嫌な音は出ないが、D208システムには高域用にフィリップスのツイーターを自作のネットワークを介して使っている。エンクロージャー的にはSP-LE8Tの方が大きくてスタイリングは良いが、一回り小さいサンスイSP-70の箱を使ったD208システムでも遜色はない。



アンプ(サトリ:ミニプリ+パワーアンプ)やソース機器もこの程度で十分楽しめる。本格的に聴きたいならばメインシステムを聴けばよいと割り切っている。とにかく手軽に使える点が良い。

JBL LE-375+ホーン に拘った

2024年06月05日 | ピュアオーディオ

私がJBLのスピーカーに嵌まったのは、18才の時、名古屋のオーディオショップでL-200のエネルギッシュなサウンドだった。「エネルギー感」が国産のコーン型ユニットやドーム型ユニットとは大きな違いがあった。L-200にはLE85+ショートホーンで中高域を出していた。この時に「コンプレッションドライバー」を使ったシステムが、JBLの高級機だと知った。そのうちに、LE375+HL90(お化けホーン)の組み合わせも聴いた。私にとっては「カルチャーショック」でした。「原寸大の音像」や「シンバル音」のリアルな響き・・・魅了されました。何時かは使って見たい・・・と思っていて、26才で#4343を最終のスピーカーとして手に入れたが、#4343に使ってあるのは#2420(1インチスロート)で、どうしても音像が「原寸大」にならない。


SS誌も13号辺りから150号を超える冊数を読みふけって来た。オーディオ評論家のS氏が自宅でパイオニアの低域に#375+HL88(ハチの巣ホーン)を組み合わせ、SP-707Jの菱格子をオリンパス風に加工して使っておられた。一目でスタイルが良い・・・良いセンスだと感じた。そして、51才でJBLの純正箱C50の1発ウーハー箱(S6仕様)を手に入れ、ウーハーLE15と#375+HL88(ハチの巣)を手に入れ、高域に#075や#2405を組み合わせて鳴らし出した。この時点ではユニットはノーマルなので「ジャジャ馬な音」でした。HL88のショートホーンからは「耳をつんざく音」がすっ飛んできます。8畳間辺りのニアフィールドでは使えないと判断しました。そこで、内部配線の交換や「分圧」のスキルや、LE85を高域に使う事、試行錯誤を重ねて、5年程で、8畳間でもうるささを感じないレベルまで仕上げました。



更に、音楽部屋に持って来て、ケーブル類を大幅にグレードアップして現在に至っている。現在はニアフィールドで有りながら、うるささを感じさせないサウンドで、ヌケ・キレ・ノビを感じさせる満足できるサウンドに仕上がりました。


71歳にもなったがメインシステムを3セットも所有している

2024年06月05日 | ピュアオーディオ

音楽部屋にメインのオリンパスシステムを使っている。このシステムが個人的には最高のシステムに仕上がっている。


自宅システムは「リラックス」して楽しむ個人的なサウンド。いつまでも気楽に聴ける音。


こちらは息子宅でお守りをしてもらっているRCA Wフロントロード箱システム。音を浴びる様に聴くシステム。JBL-LE375+JBL3大ホーンシステムを所有している。それぞれに専用のソース機器・アンプ群を使った3ウェイマルチアンプでドライブしている。マニアならこの1セットでも所有できれば終点になるシステムであろう。実に恵まれたオーディオ人生であったと思う。

これらの機器に対してもケーブル類は特殊な銀線を用いて、No1グレードの配線を使っている。素人さんには分かりづらいだろうが、高級ケーブルを自作し、「ヌケ・キレ・ノビ」を実現し、その上に「艶やかさ」を獲得している。非常にハイスピードなサウンドである。「低抵抗値」のケーブルでドライブしているし、7SPユニットシステムを採用し、「音楽を奏でる」グレードまで音質アップをしている。他にもサブシステムとして、①JBL:D208システム ②SP-LE8T、③サンスイ:SP-2005システム、DITTON15システムを所有している。もうこれ以上システムを増やしたくない。むしろ減らしていきたい。「お守り」の時間も大変です。加齢による年齢を考えると「何時かは1セット」になると思います。そろそろシステムの減少を図りたいと思っている。ただ、現状は、気力・体力共に10歳は若いので今しばらくはこのまま維持したいと思う。



「音質」についてはスタンダード(規格)がない

2024年06月04日 | ピュアオーディオ

オーディオをやっていて「何処を触っても音が変わる」事を知っている方が増えて来たと思うが、まだまだそこまで理解している方は1桁ではないだろうか?何せ、オーディオにはスタンダードが無い。規格と云うものが有りそうでないのが「音質基準」だ。電源ケーブル一つとっても、材質・構造・太さ等の規格がまるでない。使うケーブルだけで数千種もあるのではないだろうか?


電源ラインだけでも「手探り」で「音質アップ」を図って来たが、「規格」が有ればかなり早くできたのではないだろうか?


スピーカーのアセンブリも、現状で良いのか?規格のない状態だから「規準」が無い。オーディオは殆ど基準のない・規格のない野放し状態の中で、手探りで音質アップをしている。「音が出ればよい」ぐらいの心持では「良い音楽」には出会えない。この辺がオーディオ趣味の辛い処です。

電源ケーブルの時代的変遷

2024年06月02日 | ピュアオーディオ

1960年代のマッキントッシュアンプの電源ケーブル。


電源は「音質アップ」については非常に重要な項目です。1970年代は写真(ダイヤトーンのアンプ)の様な、扇風機に使われている様な電源ケーブルでした。


1980年代の中頃になると、電源ケーブルの太さが太くなって来ています。(写真はアキュフェーズC200L)太くなると共に「音質が良くなった」との評価を得ています。この頃から、電源ケーブルに拘ったアンプ類が出て来ます。例えば、パイオニアのエクスクルーシブC5等。しかし、この時点でマーク・レビンソン製のアンプは「インレット化」されており、国産アンプは後塵を拝していました。「インレット化」する事により、高性能な電源ケーブルが交換して使える様になります。


業務用機器は早くから「インレット化」及び「XLR化」されていました。(写真はスチューダーのCDP)
国産機器も1990年代の中頃から、高級機は電源のインレット化やXLR化が出て来ます。漸く海外の高級品と同じ様な仕様になって来ました。


個人的には、古い機器でも自分で「インレット化」をして使っています。(写真は1972年製SONYのアンプ)


こちらはディネッセンのアンタレスパワーアンプ。1982年頃のアンプです。既に「インレット化」されていました。RCA端子とSP端子を高級品に交換して使っています。

「音質アップ」は表からは見えない部分になります。見栄え的には費用対効果は最悪ですが、「音質」は確実にアップできます。聴いて満足したいものです。




「飛んでくる音」を和らげるには・・・

2024年06月01日 | ピュアオーディオ

JBLの最高峰ドライバーLE-375を使ったシステムをお使いの方で、「すっ飛んでくる音」でお悩みの方には2つの方法を試して見てください。



1)ドライブするアンプを5W/ch以下のパワーアンプでドライブする事
2)中域・高域用ドライバーを単体で使わず、それぞれ複数のユニットをパラレル接続して「分圧」する事。
3)LE375と#075や#2405の3ウェイの場合、振動板の面積が違い過ぎますので、LE85を高域用に組み合わせて使うと、音のバランスが取れて充実してくるでしょう。2)で述べた「分圧」にもなります。

何事も試して見る事です。