日暮らし通信


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最悪の日だった

2015年12月06日 15時13分14秒 | 日暮らし通信
日暮らし通信

■□ 写真タイトル と 撮影場所 □■

干上がった川底

空堀川左岸にて
(撮影: H271206)



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昨日は最悪の状態に陥ってしまった

9時半過ぎ、買い物と散歩を終わって家に着いた。妻は玄関で靴からスリッパに履き替えるが、右足は21センチほどの段差を越えたが、左足が上がらずに何かに戸惑っているようだった

私は 「何か様子がおかしい?」 と感じて後から妻の体を()(かか)えてやっとスリッパを履かせたが、もう妻は勢いが無くなって徐々に体が重くなって歩く力が無いように私に体を任せるばかりだった

やっとDKの椅子に座らせたが、顔面は蒼白で額には冷や汗が滲んでいた。私は 「これはやばい」 と思ったが、はっきり言うと成す術を忘れてうろたえるばかりだった

とりあえず血圧を測ったが上が70代で危険な状態であると思った。そこでいつもお世話になっているケアマネのSさんに電話して状況を話すのがやっとだった

Sさんは 「すぐに救急車を呼びなさい」 と言われたが、まだ私は躊躇していた。また血圧を測るとさらに低下していた

そんな低い血圧値を見ていると 「妻は駄目なのでは?」 と、悲観的な気持ちになってしまった

9時32分、119番へ通報。対応したスタッフは多くを聞くこともなく 「すぐ出動します」 との返事だった

やがて (通報してから10分以内だった思う) 救急車が到着。救命隊員が四名家に入り、椅子に座っていた妻を床上の救急用の敷物に仰向けに寝かせた

しかし、その頃からは血圧が徐々に上がるようになって、数分後には100を越えた。その頃にはSさんもやって来ていろいろと助けてもらった

すぐに救急車に移されたが、やはり収容先の病院を探しているようだった

妻が通院している総合医療病院のERセンターとコンタクトしたようだが 「診察はするが、満床なので入院する場合は転院する」 が条件とのことだった

Sさんかから 「取りあえず下着とかを準備しましょう」 とのことで、慌ててそれを揃えるのも無意識な内にバッグに放り込むのがやっとな私だった

11時9分、私も同乗して救急車が出発。こんな真昼間に救急車に乗っている私は複雑な感情だった。車内にある妻の血圧を監視するモニターの表示もだいぶ値が上がってきた
11時29分、ERセンターに到着。妻はすぐ診察室へ向かった

12時前、私は呼ばれて診察室へ。担当は女医さんだった。現在、容態は安定、血圧も120代なので特に問題ないとのことだったが、このような病名は 「起立性低血圧症」 と言われた

念の為検査をするので血液を採取、その結果は一時間後とのことだが、異常なければ帰宅していいとの所見だった

待合ロビーで時を過ごしたが、この間、長男夫婦が車で迎えに来たので、帰りはタクシー利用することを考えていたので助かった

13時過ぎ、また診察室へ。血液検査項目の全てに異常ないとのことで、やっと私の胸のわだかまりが去って行った

だが何故このような低血圧症が起こるのかは判らず、また再発するのでは? の危惧が捨てきれない不安がある

散歩するのも怖くなってしまったが女医さんからは 「散歩はするように」 とのコメントだったが、あまり心配なら、立った状態で血圧を測り、100以下だったら注意するようにとのことだった

帰りの車の中ではCDからの再生演歌を口ずさんでいた元気そのものの妻の姿だったが、私には何か割り切れない気持ちだった

妻は昨夜もよく寝た。今日も全く異常も無いようなので、買い物を兼ねて歩きで家を出たが、やはり昨日のことが心配で短い時間の散歩で我慢した

全く悪夢を見ていたような昨日の出来事だった