来る年まであと数日になった
巷では新年に備えて家中の掃除に精出している方もいるだろうが、最近では私にはあまり掃除する気力もややスローダウン気味になってしまった
それでもトイレ、仏壇そして室内に鎮座して私たちを守ってくれる神々の本体とその居場所だけは早々と塵を払いながら掃除して新年に備えている
それと年内に必ずケリを付けなければと思っていたのが、11月15日の夕食後に外れてしまった差し歯 (右上) の処理だった
差し歯は他の場所でも外れたことがあったが、いつも嵌め直して処理が終わっているので今回も軽く考えていた
ところが診断の結果、差し歯を支えている根っこ状の歯が割れているので、もう使えないとのことだった
気にしなければそのままでもいいらしいが、一本歯が無くなった空洞に違和感があって、医師と相談して復旧することになった
医師から 「入れ歯」 にしますか? 「ブリッジ」 にしますか? と聞かれたが外す手間の要らない 「ブリッジ」 を選んだ
まずは根っこの歯を抜歯することだった。暫く振りの麻酔注射に身構えてしまったが、痛みも感じる事も無く抜歯できた
次はブリッジだから支える両側の歯を削っての修正だった。奥側は神経の無い歯だから削っても何も感じないが、手前側は医師に言わせると 「生きている歯」 なので要麻酔注射が必要だった
根っこ歯を抜歯した時も麻酔注射したが、今回は少し違った感覚だった。医師が削っても痛みは感じなかったが、その後は頬が突っ張るようになって、麻酔が効いた症状がはっきり現れたので少し戸惑ってしまった
その削り作業が終わると技工士さんが 「型を取りますから、少し辛抱してください」 と、上下の型を取った。丁度この日は16日、私の76歳の誕生日だった
そして一週間後の24日、もうその 「ブリッジ」 が嵌め込まれた。噛み合い修正に医師も少し手間取ったようだが、やっと空洞が無くなった安堵感で私もホッした
これで年を越えられそうだが、何回も通院しながら思ったのは、歯科技術と言うのはかなり進歩した分野だと言う実感だった。特に型を取って嵌める歯を造る技術はどのように進められて現物が産まれるのかを実際に見たいと思った
この一年、この歯科医院には妻ともどもお世話になったが、定期的に歯のクリーニングをお願いしている私たちだから、また来年もこの歯科医院との付き合いが終わることはない
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