今日は午後1時半過ぎ妻と家を出て空堀川沿いを歩いた。穏やかな晴れ間の暖かい雰囲気だったが、少し西風が吹いていた
妻にあのような出来事があったから散歩コースも少し変更して短い時間を歩くようになってしまった
もう帰ろうと左岸を西に向かい曙橋を過ぎて、三階建の都営住宅前を歩いていた時のことだった
前方からシルバーカーを押しながら歩いてきた老婦人が妻を見て 「○○○ちゃんのお姉さんではありませんか?」 と声を掛けられた
○○○ちゃんは妻の妹のことで今は静岡在住だが、私には全く面識の無いご婦人だったが、お名前を聞くとSさんとのことだった
Sさんの話によると、もう40年も前のことだが、妹はこの近くの会社に勤めていたが、その会社にSさんも勤めていたので妹や妻のことをよく覚えていると、懐かしげに話してくれた
それで妻の顔を憶えていたらしいが、私からすれば妻の顔立ちもだいぶ変わったと思っていたのだが、Sさんによれば全く変わっていないと言った
もう80歳を越えたとSさんは言ったが、よくも妻の顔を憶えていたものだと、話も弾んで昔の事がいろいろと話題になった
私が気にするほど妻は昔と変わっていないようで、そのような言葉を掛けて貰うだけで有難いが、妻はSさんのことは覚えていないようだった
「妹さんによろしくお伝えください」 と頼まれてSさんと別れたが、もうかなり昔のことを想い出して 「誰もが若かった」 と、懐かしいばかりだった
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