新しい平成28年がやって来た
年が変わったと言っても特別な感慨は無いが、せめて私たちの生活に波乱が起きないように願うしかない
大晦日は長男夫婦と娘夫婦がやって来て夕食を共にした。かつて自分独りで何とか妻を介護して行く自信もあったが最近は 「人恋しさ」 風なセンチメンタルな気持ちに変化して、何となく人の気遣いが欲しくなった私に変身してしまった
夕食は私の好きな鍋物を造ってくれたが、やはり大勢で食べる鍋は美味しいと思いながら人肌に温(めたお酒も杯が進んだ
その大晦日の鍋物は食材が俄然賑やかでカニや牡蠣がたっぷり入っていた。普段は私も鍋物を造っているがこのように中味が豊富ではない。だがこれには娘の旦那であるKさんが一苦労したエビソードがあった
このような食材はこの辺りでは安売りで有名な鮮魚スーパーで買っているらしいが、大晦日は早朝5時開店とのことでKさんは6時半には車でその店舗に着いたが、駐車場が満車で停められず、一旦家に帰って自転車で出なおしたとのことだった
こんな早朝でも満車なので、早い人は3時頃に来た人もいるとのことだった。こんな話を聞くと、美味い鍋物も 「ご苦労さんでした」 と思いながら食べないと申し訳ないような気持ちになった
でもこのように根気良く苦労しながら好きな食材を買い求めるなんて、私には絶対できないと思った
とにかくこの鍋物は美味しかったが、長男の嫁さんが作った煮物の味もなかなかのものだった。煮物上手な妻を想い出しながら食べさせてもらった
鍋も美味しかったが、大勢で食べる食事はやはりいい。昔の大家族時代が想い出されて懐かしかった
翌日の元旦は長男夫婦は嫁さんの故郷へ帰省したので、娘夫婦だけが年始に来てくれた
この日もKさんがその鮮魚スーパーで上物のお寿司を買ってきてくれた。最近妻に 「何か食べたい物はある?」 と聞いたら 「お寿司」 と答えたのでそれが通じたのかもかもしれない。妻もたくさん食べた
私が買い損ねていた 「おせち料理」 も娘がたくさん買ってきたので、この年末年始ではいつもと違う雰囲気でいろいろと食べることができたが、妻が意外と蒲鉾(が好きなことが判った
こうして我が家の年末年始も穏やかに過ぎた。今年もこの身内の人たちが無病息災(で過ごせるようにと祈った
今年も残すところあと 「362日」。あっと言う間にまた過ぎていくだろう
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