人伝 (ひとづて) に 「所沢航空発祥記念館」 に 「ダートエンジンが展示されている」 と聞いた。
ダートエンジンは戦後始めて国産化されたあの 「YS-11 旅客機」 に搭載されたターボプロップエンジンで、ロールスロイス社で YS-11 のために開発された経緯を持っている。
機体は西武新宿線・航空公園駅前に展示されているので見ることができるが、ベアエンジンを見る機会は全くなかった。
この諸元表を見ると、この展示エンジンは駅前の 「YS-11 旅客機」 に搭載されていたエンジンらしい。
「これがダートエンジンか?」 と暫く釘付けになって眺めたが、今のエンジンと比べると 「重々しい感じ」 がしたが、アルミ・マグネシュウム系の頑丈そうなケーシングも当時としては最高レベルの部品であったに違いない。
戦後のある時期までは多くのジェットエンジンが遠心式圧縮機を採用していたが、今は軸流式圧縮機を採用している。
だがターボプロップエンジンだから減速機があるはずだが、それは不明だった。
いつも想うのだがこの 「所沢航空発祥記念館」 に展示されているのは戦後の古い時代の機体やエンジンばかり、訪れる人も何か物足らないのではないだろうか?
私がテストしたことがあるエンジンはまだ二基展示されていたが、 J3-IHI-7B を搭載した JASDF の 「T1B 中等練習機」 の機体の姿無く、スタッフに聴いたら 「倉庫に入っています」 とのこと、残念でした。
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