「大相撲初場所」 が終った。優勝したのは関脇・玉鷲だったのは誰が予想したであろうか。
新聞には 「皆勤15年 玉鷲全開」 の見出しがあったが、これがこの関取の全てかもしれない。
私は 「荒れる初場所」 を予想したが、その通りになった。
久し振りに三横綱出場で幕開けしたが、その三横綱の姿が無い千秋楽となった。横綱の土俵入りを見たい観客も多かったであろうが、この横綱不在は異常な展開でもあった。
そして場所中、大きな話題となったのは横綱・稀勢の里の引退だった。多くのファンの期待に答えられなかった悔しさを持っていたのは本人の胸中であろう。
初日から白鵬が10連勝、これでまた白鵬優勝かと思わせたが、その後はまさかの三連敗、怪我の少ない白鵬もまた休場となってしまった。
横綱不在だから、他の力士にとってはそれなりに白星を重ねるチャンスだったが、それに乗ったのが玉鷲だったのだろう。
そしていつも思うのは大関陣の不甲斐なさだった。高安も豪栄道も9勝6敗では大関としての責務を果たしていない。
平幕力士だったら8勝すれば勝ち越しだが、大関の場合は二桁勝利を義務づけるとかの厳しい条件を考えるべきだ。
場所を盛り上げて千秋楽まで優勝に絡むのが大関の役目、平幕力士以上に奮闘すべきだと思う。
期待した御嶽海も途中休場したが、再出場後でも膝の痛みを引き摺っているようだが、休場して怪我を治すことに専念した方がよかったのではなかろうか?
昨日勝てば来場所大関昇進もあり得た貴景勝も敗れて、昇進はお預けとなったが、今は現役大関より、活気のある相撲を取っているから、昇進させてもよかったのではなかろうか? 来場所は必ず大関昇進の足がかりになるような白星を重ねて欲しいものだ。
それと20日には天皇皇后両陛下が、大相撲を観戦されましたが、在位中、最後の観戦になるとみられます。上皇になられてもまた大相撲観戦を続けられますように願っています。
次回は大坂での 「春場所」 だが、また若手力士の奮闘を期待しましょう。
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