諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

遮光器土偶を考察する。 その3

2013年11月22日 02時09分36秒 | 神道

さて、ここでイタコと遮光器土偶の関連を考えて見ます。

先ずイタコですが、イタコの口寄せと言います。口寄せする神はオシラサマです。

御託宣の内容は東北ですからね。農業に付いてよく語るそうです。

「今年は蕎麦を多めに作れ」とか、「小豆を植えろ」とか言うみたいです。他には家内安全だそうです。「お前の旦那は酒の飲みすぎだ。慎まないと体壊すぞ」、「風邪に気をつけろ」とか、色々アドバイスするみたいです。

勿論、亡くなった方の霊も降ろしたりもしますが、イタコはオシラサマの巫女と言えます。

そして巫女に御託宣する訳ですから、オシラサマは女神になると思います。もっともオシラサマは雛人形のルーツとも言われ、男女の桑の木で出来た人形であったり、男の首が馬だったりするんで、女神とは断言できませんけど・・・・・・・・・。

そしてオシラサマと遮光器土偶を照らし合わせてみます。遮光器土偶は大抵乳房が付いています。男の遮光器土偶も存在している様ですが、殆ど女性を表していると思います。

ここらでそろそろ気付いた方もいらっしゃると思いますが、遮光器土偶はアラハバキ神だとする説があります。

「アラハバキ」はアイヌ語の古語で女性のピィーを意味します。つまりアラハバキ神は女神です。

そしてアラハバキ神は瀬織津姫であるとする説があります。そしてオシラサマも同様に瀬織津姫だとされています。

つまり「遮光器土偶=アラハバキ神=オシラサマ=瀬織津姫」と考えられます。

だけど疑問があります。何故、遮光器土偶は必ず体のどこかが破損している事です。大抵は足ですが、腕の場合も有ります。

私、写真でどこも欠損の無い遮光器土偶を見たことがあるので、完全体もあると思っていたのですが、そんなの今まで見つかっていないそうです。私が写真で見た遮光器土偶はレプリカだつた様です。

まっ、それは兎も角、何故、体のどこかが欠損しているのでしょうか。

一般論としては、体の悪いところを遮光器土偶を自分の体に見立て、悪い部位を壊して祈祷する為だとしています。

だったら何故、足ばかり欠損しているのか。

アラハバキ神は足場の神といえます。「ハバキ」は刀の留め金の意味もありますが、脛に巻く布を意味してますから、足を怪我したらその治癒を願って遮光器土偶の足を折ったと考えられます。

そうだとすると頭とか腹が痛い時は如何していたのか疑問ですよね。腹や頭を破損させた遮光器土偶があるのかも知れませんが、足の欠損した遮光器土偶ばかり多いの変です。少々信憑性が低い様に思えます。

 

つづく。

 

 

 

 

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